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20.未開の森の、―2

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 勢いよく、というより気合たっぷりといった様子で話しかけられ、咄嗟に一歩下がってしまった。
 だが私が次に動くより先にユウが私の前に立ち、私を背に隠す。安堵してしまった申し訳なさで口を引き結ぶと、あ、と話しかけてきた男性が慌てたようだった。

「す、すみません驚かせるつもりじゃなくて!」
「……何か用か?」
 怪訝そうなユウの声に、いえ、えっと、と男性が言葉を詰まらせる。そろりと顔を出せばほぼ同じタイミングで向こうも後ろにいた女性が姿を見せるが、あちらは私と違って臆した様子もなく、仕方ないわね、と呆れたように前に出た。

「あたしはリリアーナ。魔法剣士をやってるわ。こっちはレイオス、治癒師よ。依頼でしばらくこの街を出ていて久しぶりに戻ってきたら、たまたま年が近そうで同じ男女二人組っぽいあなたたちを見かけたから、声をかけてみたってわけ」

 突然の自己紹介に、少し驚いてそっと視線を向ける。
 身軽さを重視したレザーアーマーを身に着け、腰に長さの違う二本の剣を差したすらりとした女性と、白を基調としたロングコートの腰や胸を金属の装飾で保護し、大きな盾を背負い腕に手甲をつけた男性だ。手甲の甲の部分や手首、そして中指部分に宝石が両手ともはめ込まれており、恐らく魔道具であろうそれと盾。
 治癒師と言っていたが、もしかしたら盾役の治癒師なのかもしれない。戦闘時に敵を引きつけ、自身を回復しながら仲間に攻撃が向かないよう最前線に立ち続けるという戦い方だ。ある意味では私の戦い方と正反対であるとも言える。
 私の怯えを感じ取ったのだろうか、ルリが慌てた様子でパタパタとフードの隙間に入り込む。

「……悪いが、俺たちは見た通りこの大雨の中戻ったばかりでな。いつ止むかわからないんだ、食事するより今は戻って休みたい」
「あら残念、でも正論ね。あたしたち次のランクアップまではこの街にいるつもりなの。よかったらまたお話しましょう。せめて名前くらい教えてくれるでしょう?」
「はぁ。……ユーグとミナだ」
 少しため息交じりに、不機嫌というよりは困ったといった様子で求められた名前だけ伝えたユウは、そのまま私の肩を掴み出入り口に向かって足を踏み出した。しかし「あの」という少し焦った声に一度足を止める。

「み、ミナさん、ユーグさん、また今度ぜひ!」
「……機会があれば」

 それだけ答えたユウに連れられ、大雨の中を二人で駆ける。足を降ろす度に水が跳ねる程石畳の上を雨が流れているが、止まってはいられないと私たちは宿へ急いだのだった。


「お客さん、大丈夫かい」

 宿につくなり驚いた様子で顔を見せたのは、この宿の御上さんであるローズさんだ。手拭を用意するかいと言われて首を振り、入り口を濡らしてしまってすみませんと謝る私の隣でユウがすぐ乾かしていくと、まぁまぁ魔法使いってのはすごいね、と笑った彼女は私たちに食事を勧める。
 温かいスープをすぐ出せるよと笑うローズさんに頷いてまずは食事に向かい、特別に、と芋とベーコンらしきものが多めに入った温かいスープ、パン、温野菜のサラダと干した果物を貰って、まずはスープで体を温める。
 魔道具があるとはいえ全身をカバーしたものではない分、やはりスープで身体の中から温めるとほっとして思わず息が零れ落ちた。ベーコンのうまみや野菜の甘みが溶け込んでいてとても美味しい。
 ちなみにルリは大らかなローズさんの許可を得て、私たちが食事中はよく宿の受付カウンターにある棚の上で休んでいる。私が走っても気にせずフードの中にいたルリは戻るなり棚の上に飛び立っていったが、今頃寝ているのかもしれない。

「ミナ、大丈夫か? 風邪引かないといいけど」
「大丈夫だよ。冒険者なんだもん、雨くらいじゃ待ってくれない依頼もあるだろうし」
「あー……、行商人の護衛とかか? どんな感じなんだろうな。隊商は専属で護衛を雇ってるイメージあるけど」
「やってみたい?」
「いや。仲間以外を守って動くのはやりにくそうだ。まぁ、その内経験だとか言ってランクアップの条件でやらされそうだけどな。そうなったらそのタイミングで他の街に移るのもありか」
 ぱくぱくと食べるユウがテーブルの真ん中に置かれた籠の中のパンに手を伸ばし、もう無理か? とこちらを見る。ちまちまと果実を口に運ぶ私の食事量を気にかけてくれているのはわかるが、申し訳なく思いながらも小さく頷く。

「大分増えたけど、やっぱまだ少ないな」
「結構食べてると思うけど……集落だったらたぶん有力者の家の女の人でもこんなに食べてなかったから」
「体がそれに慣れてんだろうけどな……よそ者の俺が言うのもどうかと思うけど、あの集落はどっかずれてた上に一部の男ばっか体格良かったからな。男尊女卑もあったんだろうけど、序列、厳しかったんじゃないか」
「うん、結構。というか、ずれてた?」
「まぁ、ミナに言うのもなんだけど、いろいろおかしかったよあの集落は。余所者を嫌いすぎだろ」
「そうだったかも」

 時折こうして思い出すが、特に懐かしむ思い出もあまりない、というのが本音だ。酷いのかもしれないが、あの集落では子供はあくまで働き手であったし、それこそ序列のようなものの上位にいた家族の子供は愛されているのが見えていたが、そうではなかった家の子供はあくまである程度働けるようになったら労働力で、そして女は集落の力ある男の妻であることを求められていたように思う。居心地が悪すぎて、私は森の恵みを人より持ち込めるという強みを生かしてほとんど森に居座っていた。
 集落を巻き込んだと気にするユウだが、私が本気で集落にも家族にも執着していないと知ると、どこか辛そうな表情でわかったと頷いていたのを覚えている。私が集落のことで気にしているとすればロウだけだ。父も母も必要最低限……以下といった会話しかなかった。

 食事を終え、受付に寄ってルリを呼び、やはり微睡んでいたらしくぱたぱたと緩慢な動作で降りてきたルリを腕に抱いて部屋に戻る。定位置の籠と布で作った寝床に寝かせた後は二人でロープと布を部屋に張って仕切りを作り、盥をそれぞれ持って分かれて身体を拭い、頭を洗う。
 ちなみに今までは盥を宿から借りていたが、便利だということで最近二人分の盥を購入した。洗濯もやりやすくなったし、普段は部屋の片隅に置かせてもらっている。部屋は初日からずっと一週間分ずつ支払い継続利用している為、ちらほら私物が増え始めたのだ。

「ミナ」
「うん、いいよー」
「ほら、櫛貸して」

 着替えたタイミングで呼ばれ返事をして、そばにきたユウに櫛を手渡して髪を乾かしてもらっている間に、洗濯が必要なものをユウのものも含めて盥に入れる。ちなみに下着は身体を拭う時先に洗って魔力で乾かし収納済みだ。二人で決めたルールであるが、きっかけは……まぁ、眠かった私が一回やらかして怒られたとだけ。あれはさすがに目も覚めた。

「もう下着まで他の洗濯物に混ぜて俺の前で洗ったりするなよ」
「あれは間違っただけなんだってば、忘れてよ……!」
「そのうちな、たぶん。ってこら動くな」
「ぐうう」

 じゃぶじゃぶと『清浄の水』で洗い清めたものを絞っていると、髪を乾かし終わったユウが後ろから手を伸ばしてそれを交代する。いつもの流れ、いつものことであったのだが、最後の洗濯物を絞り終わったユウがそこで、動きを止めた。

「なぁ、さっきのやつらだけど」
「さっき? ……ああ、えっと、魔法剣士の人と、治癒師の人?」
「そう。また来そうだけど、どうしたい?」
「どう……うーん、うーーーん……?」
 絞った洗濯物を乱雑に広げて横に置いたユウが、私の肩を掴んでくるりと回し、向き合う形で目を合わせる。しかし視線はすぐ適当に広げた洗濯物に向かっていって、何を聞かれているのかよくわからずその視線を追い、乾かされていく洗濯物を見つめながら首を傾げる。

「ええっと、食事っていってたけど、話したいのかな? 情報交換? っていうの、普通の冒険者はやってるんだっけ」
 ユウの様子が気になって無駄に疑問符だらけの答えを口にしてから、これは質問の答えになってないな、と一度口を閉ざす。どう、どうしたいってなんだ? 私はどうにかしたいのか?
「そうだな。まぁ、情報交換は大事だろうけど」
「その、暫くいなかったみたいだし情報集めたいのかな。……って言ってもそんな情報持ってないし……私話すの苦手だな、って……冒険者は言ってられないのか」
 冒険者として生きると決めたばかりだ。これではだめだったと自己嫌悪し、しかし仲良く話したいわけでもないと頭を抱える。どうしたいか……どうしたいか? なんだかとても難しく感じる。
「行動の正解は、冒険者仲間の繋がりを持っておく、だろうな。いつぞやの男たちみたいに誘拐するようなやつはごめんだが、一応普通の冒険者っぽかったし。ランクは二人とも上で黄色だったけど」
「ランクアップまでって言ってたっけ。緑が近いのかな? えーっと黄から緑の条件って……ああ、黄等級魔物討伐依頼二十回以上と、ギルド指定依頼二回、だって。ちょっと時間かかりそうだね」
 最初にギルドで渡された紙を見ながら確認し顔を上げると、向き合うユウの視線が私に向けられていて、その表情がどこか普段とは違っているように見え、どうしたの、と覗き込む。

「もしかして何か気になるの? その、私的には情報交換が大事なら仕方ないにしても、それに留めておきたい感じなんだけど、それじゃやっぱり駄目、とか」
「……は? あ、ああ、そっちか」

 ユウは怖がりで人を信用できない私に、自主的に他者と繋がりを持つようにして欲しいのだろうか、と考えたのだが、どうやら違ったらしい。
 そもそも冒険者は別に仲間同士皆アットホームでフレンドリーでいつでも協力関係です、というわけではない。
 ライバルであったり同業者であったり、ひどいと不仲で敵対関係であったりと、人間である以上いろいろなつながりがある筈だ。
 一番信頼できるのはやはり仲間、パーティーメンバーであり、情報収集も大切だが誰も彼もを信用しろという話ではない。その点私はユウやルリといった仲間に対し強い信頼を向けているが、その分極端に他者を苦手としている。むしろユウに全てが振り切れているといっていい。
 別にどんな相手も一切無視、大嫌いです、というわけではない。おじいさまや師匠、ルイードさんといった大切な人たちももちろんいるし、宿のローズさんや、ちらほらと会話するようになったエリックさん、出来るお姉さんのようなマーナリアさんなど、緊張しつつも話せる、話そうと思う相手はいる。
 が、積極的に他者と繋がりを……となると、必要なんだろうなぁと思いつつ尻ごみしてしまうのが本音だ。冒険者には孤高の存在やソロを好む人も案外多いというから、コミュニケーション能力が必須かといわれれば……特殊だろうけど違うんだろうし。コミュニケーション能力自体は必須ではないが、情報は武器である。といったところか。必要なら情報屋にお金を払うことも厭わない所存です。

「私はユウがいればそれでいいんだけどな。難しいのかな」
「お前な……口説き文句みたいだなそれ」
「んえっ、あっ、確かに、いや仲間として、だって、そうじゃん!?」
「ああうんそうだな。はぁ、悩んだのが馬鹿みたいだ。俺もお前がいればいいよ」
「う、うわぁ、口説き文句だぁ……」
「思い知ったか」

 わっしわっしと頭をかき交ぜられ、ぼさぼさになった髪に悲鳴をあげれば苦笑したユウが櫛で梳く。
 まぁ、必要以上に拘らず、やるべきと判断したことをやって行こうと話を纏めて、寝るために部屋を片付ける。
 エリックさんとも会うことは稀なのだ、まぁそのうち、だなんて考えていたのだが、そんな私たちの前に彼らが現れるのは、意外とすぐのことだったのである。

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