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時々考える事がある。俺はもうとっくに死んでいるんじゃないかと。自分でも気づかないうちに死んでいて、間抜けなウイニング・ランみたいにゴールした事もわからずに走り続けているんじゃないかと。
それがいつからかは定かではないが、ある時から喜びや憎しみや悲しみなど、人間らしい感情をほとんど感じなくなっていた。誰かといる時には、それらの感情をまるで演じているように表現している自分に気がついた。ある種のアスリートがそうであるように、何度も同じ動作を反復する事で俺は、いつの間にかその素振りを無意識で行えるようになっていた。しかしそれはあくまで処世術であって、実際には一日のほとんどを何の感覚もなく、生存活動を強制労働としてただただ無意味に繰り返している。そして最近はそれが特にひどくなってきている。
朝の太陽はただ眩しいだけであり、日中は最低限のタスクをこなすだけで過ぎて行き、おのずと人付き合いは希薄になり、日が暮れれば家に帰って一刻も早くベッドに入る事だけを考える、そんな生き方だ。・・・だが、それも仕方がないのかも知れない。俺のように、止めてくれる人が一人もいないような人間なら。
2010年 6月下旬
「これはオレの聞いた話なんだけど、ついこの間、突然引退を発表した若い投手がいただろ?そうそう、甲子園の時、プリンスとか言われてもてはやされて、いざプロに入ったら大して結果も出せなかった彼だよ。その彼もさ、要するに(アレ)の人だったらしいんだ。そう、小学生の頃から高校生ぐらいまで物凄い(アレ)を持っていたらしい。高校卒業後の彼はなぜかすぐにプロには行かず、進学して大学野球の方にいったじゃない?めちゃくちゃドラフト指名がかかってたのにさ。それがね、どうやらその時にはもう(アレ)がなくなっている事に気がついてたらしいんだよ、それで、このままじゃ自分はプロでは通じないって大学に行って時間稼ぎっていうか、様子を見てたらしいんだよな」
マツシタは後ろを向いてウェイトレスにコーヒーのお代わりを頼むと、鼻先に下がってきている眼鏡も気にせず話を続けた。
「うん、もちろん彼は努力家だからH大で野球を続けてから何とかプロまでいったけど、その後は、まぁご存知の通りだ。ん?(アレ)を失った事に気付いたのは具体的にいつだったかって?う~ん、高3の夏休みって言ってたかな。その時、たまたま遠い親戚の家に家族旅行に行ったらしくてね、それまでは野球ばっかりであんまり家族みんなで旅行するタイプじゃなかったみたいだし、そもそもそんな遠い地方に親戚がいるなんて彼は知らなかったらしいけど。でも両親に、プロになる前の思い出作りとしてどうしても一緒に旅行に行こうって言われたらしくてね、その時は当然そんな事になるとは思ってなかったわけだから、高校卒業後はすぐプロになるつもりで、まぁプロ野球選手になったら忙しくなるだろうし、親孝行として家族旅行もいいかな、なんて思ってたらしくてね。その後だよ、彼が旅から帰ってきてしばらくしてから、練習に行ったらさ・・・うん、そうみたい、一球投げてすぐ分かったらしいね、すぐ気付いたって(アレ)が無くなってる事に。いや、投げるまでもなかったって言ってたな、球を持った瞬間、今まで何千回、何万回と握ったそのボールがまるで生まれて初めて握らされた鉛玉か何かのように、恐ろしく重くて冷たい物体に感じたらしいんだよ。その瞬間に、あ、オレにはもう(アレ)がないんだって。で、キャッチボールしてみたら実際その通りだったってわけ。」
マツシタはそこで高そうなサマージャケットの内ポケットからアイコスを取り出した。「いいよね?」そう言うと俺の返事も待たずに深々と吸いこんだ。もちろん喫煙席なのだから構わない。「煙草からこれに変えて、もうしばらく経つけど、実際慣れないもんだよ。ああ、マイルドセブンが吸いたいなぁ、メビウスじゃなくて。」そう言ってマツシタは音もなくケタケタと笑った。自分の連載している漫画が次々とアニメ化され、次は実写化映画版も決まっているという人間なのだから、どうしたってこういう人を不快にする笑い方になるのだろう。
「でね」マツシタはおかわりしたコーヒーにいっさい口を付けずに続ける。「オレはこう思うわけ、(アレ)ほどじゃないにせよ、小さい時にある種の能力があったヤツらって大体大人になったら無くなるっていうじゃない?それってさぁ(自然に)なのかなぁ?いや、文字通りオトナになったから無くなったって言うヤツもいるよ、でもさ、それは人それぞれタイミングがあるわけじゃない?だったら童貞なら30過ぎても能力が残っているのかって。そういうとさ、何か微妙な感じするよ、その仮定だと全然説得力がない。セックスと能力の喪失には因果関係を感じないよね?オレが漫画にするとしても理由としては弱いなと感じるよ、やっぱりさ、ハッキリした原因があるんだと思うんだよね」そこでまたマツシタは音もなくニタリと笑った。長い付き合いのこいつには、きっと俺のジャーナリスト魂に火を付けられるという自信があるのだろう。俺はなるべく冷めているように聞こえるトーンで、それで?と言った。
「要するにある時期になったら外的要因に消されるんだよ、その能力を。」
「誰に?」
「さぁ。それを調べるのがお前の仕事だろう?」
マツシタは一瞬コーヒーカップを握ったが飲みはしなかった。俺はバカみたいな質問した。
「国とか、政府にか?」
「政府じゃない・・でも、あながち間違ってもいない。というか政府に委託された団体、機関のようなものだとオレは睨んでる。」
「なんだそれ、バカバカしい」
「そう思うか?」と言いながらマツシタはやっと眼鏡を上げた。
「なぁ。オマエもしかして次回作のプロットを俺に話してるんじゃないのか?」
「バカを言うな、漫画にするにはそれっぽ過ぎて逆に話にならんだろう。第一、連載2本、雑誌のコラム月3本、アニメの脚本、ゲームのキャラデザイン、実写映画化の打ち合わせと年中休みなしのオレが、わざわざ腐れ縁のお前に会って次回作のアイデアなんかを話すと思うか?」
その通りだ。俺はアイスコーヒーを飲みながら続きを待った。
「ふーっ。これはなぁ、つい三日前にとある飲み会で知り合った大手スポーツ誌の編集長から直に聞いた話なんだぜ、グッと握ったら火傷するほどアッツアツのネタだ。その人がな、ピッチャー王子の突然の引退話が出たから記念に〈引退特集号〉を発刊する事になって、三ツ星の超一流の和食の店を予約して二人だけのロングインタビューを慣行したら(これはオフレコで)って機嫌が良くなった本人が特別に話してくれたって言ってたんだから。まぁ絶対誰かに話しちゃダメだよと言ってたけど・・しかしネタとして野球雑誌の記事には出来ないものだろうしな」
秘密をあっさりと破れるのがコイツのすごい所だ。まぁその編集長もだが。
「でも、なんでわざわざそれを俺に?」
マツシタはもう一度アイコスを深々と吸いこんだ。アイコスは若い女の子が咥えていると愛嬌があるが、大の男が吸うと何故か喘息の発作を抑える薬に見える。
「ここがこの話の骨子だよ、わざわざ超売れっ子漫画家のオレが、とんでもなく貴重な時間を割いてまで小学校の同級生を呼び出して話したかった理由だ。」
「わかったから早く言えよ大先生」
「ははは、お前もそんなお世辞が言えるようになったか。まぁいい。とにかくオレはそのピッチャー王子の(アレ)が消える前に行った旅行先が、なんだか妙に引っかかってさ、居ても経ってもいられなくなって昨日、その編集長に飲み会のお礼も兼ねて電話したんだよ、それで何気なく訊いたんだ、Sくんは高校最後の夏に家族旅行でどこに行ったんですか?って、そしたらどこだって言ったと思う?」
俺はアイスコーヒーを一口含み、考えているフリをして椅子の背もたれに体重をかけた。コイツは黙ってても勝手に話し出すだろう。
「T県のJ市だよ。」
うっ!俺は思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
「あぶねえな、気を付けろよ、オレのジャケットはグッチだぜ」そう言ってマツシタは笑った。しかし、ペイルカラーのサマースーツはガリガリのマツシタには殺人的に似合っていなかった。まるで眼鏡をかけた日本版のジョーカーだ。それよりも・・
「T県J市?」俺は紙で口を拭きながら訊いた。
「そうだ。昭和の初期に集落の全員62人が一人の男に皆殺しにされた、あのT県J市だよ。」
「・・・そして我々の故郷のな」と俺は続けた。
マツシタはもう笑っていなかった。
それがいつからかは定かではないが、ある時から喜びや憎しみや悲しみなど、人間らしい感情をほとんど感じなくなっていた。誰かといる時には、それらの感情をまるで演じているように表現している自分に気がついた。ある種のアスリートがそうであるように、何度も同じ動作を反復する事で俺は、いつの間にかその素振りを無意識で行えるようになっていた。しかしそれはあくまで処世術であって、実際には一日のほとんどを何の感覚もなく、生存活動を強制労働としてただただ無意味に繰り返している。そして最近はそれが特にひどくなってきている。
朝の太陽はただ眩しいだけであり、日中は最低限のタスクをこなすだけで過ぎて行き、おのずと人付き合いは希薄になり、日が暮れれば家に帰って一刻も早くベッドに入る事だけを考える、そんな生き方だ。・・・だが、それも仕方がないのかも知れない。俺のように、止めてくれる人が一人もいないような人間なら。
2010年 6月下旬
「これはオレの聞いた話なんだけど、ついこの間、突然引退を発表した若い投手がいただろ?そうそう、甲子園の時、プリンスとか言われてもてはやされて、いざプロに入ったら大して結果も出せなかった彼だよ。その彼もさ、要するに(アレ)の人だったらしいんだ。そう、小学生の頃から高校生ぐらいまで物凄い(アレ)を持っていたらしい。高校卒業後の彼はなぜかすぐにプロには行かず、進学して大学野球の方にいったじゃない?めちゃくちゃドラフト指名がかかってたのにさ。それがね、どうやらその時にはもう(アレ)がなくなっている事に気がついてたらしいんだよ、それで、このままじゃ自分はプロでは通じないって大学に行って時間稼ぎっていうか、様子を見てたらしいんだよな」
マツシタは後ろを向いてウェイトレスにコーヒーのお代わりを頼むと、鼻先に下がってきている眼鏡も気にせず話を続けた。
「うん、もちろん彼は努力家だからH大で野球を続けてから何とかプロまでいったけど、その後は、まぁご存知の通りだ。ん?(アレ)を失った事に気付いたのは具体的にいつだったかって?う~ん、高3の夏休みって言ってたかな。その時、たまたま遠い親戚の家に家族旅行に行ったらしくてね、それまでは野球ばっかりであんまり家族みんなで旅行するタイプじゃなかったみたいだし、そもそもそんな遠い地方に親戚がいるなんて彼は知らなかったらしいけど。でも両親に、プロになる前の思い出作りとしてどうしても一緒に旅行に行こうって言われたらしくてね、その時は当然そんな事になるとは思ってなかったわけだから、高校卒業後はすぐプロになるつもりで、まぁプロ野球選手になったら忙しくなるだろうし、親孝行として家族旅行もいいかな、なんて思ってたらしくてね。その後だよ、彼が旅から帰ってきてしばらくしてから、練習に行ったらさ・・・うん、そうみたい、一球投げてすぐ分かったらしいね、すぐ気付いたって(アレ)が無くなってる事に。いや、投げるまでもなかったって言ってたな、球を持った瞬間、今まで何千回、何万回と握ったそのボールがまるで生まれて初めて握らされた鉛玉か何かのように、恐ろしく重くて冷たい物体に感じたらしいんだよ。その瞬間に、あ、オレにはもう(アレ)がないんだって。で、キャッチボールしてみたら実際その通りだったってわけ。」
マツシタはそこで高そうなサマージャケットの内ポケットからアイコスを取り出した。「いいよね?」そう言うと俺の返事も待たずに深々と吸いこんだ。もちろん喫煙席なのだから構わない。「煙草からこれに変えて、もうしばらく経つけど、実際慣れないもんだよ。ああ、マイルドセブンが吸いたいなぁ、メビウスじゃなくて。」そう言ってマツシタは音もなくケタケタと笑った。自分の連載している漫画が次々とアニメ化され、次は実写化映画版も決まっているという人間なのだから、どうしたってこういう人を不快にする笑い方になるのだろう。
「でね」マツシタはおかわりしたコーヒーにいっさい口を付けずに続ける。「オレはこう思うわけ、(アレ)ほどじゃないにせよ、小さい時にある種の能力があったヤツらって大体大人になったら無くなるっていうじゃない?それってさぁ(自然に)なのかなぁ?いや、文字通りオトナになったから無くなったって言うヤツもいるよ、でもさ、それは人それぞれタイミングがあるわけじゃない?だったら童貞なら30過ぎても能力が残っているのかって。そういうとさ、何か微妙な感じするよ、その仮定だと全然説得力がない。セックスと能力の喪失には因果関係を感じないよね?オレが漫画にするとしても理由としては弱いなと感じるよ、やっぱりさ、ハッキリした原因があるんだと思うんだよね」そこでまたマツシタは音もなくニタリと笑った。長い付き合いのこいつには、きっと俺のジャーナリスト魂に火を付けられるという自信があるのだろう。俺はなるべく冷めているように聞こえるトーンで、それで?と言った。
「要するにある時期になったら外的要因に消されるんだよ、その能力を。」
「誰に?」
「さぁ。それを調べるのがお前の仕事だろう?」
マツシタは一瞬コーヒーカップを握ったが飲みはしなかった。俺はバカみたいな質問した。
「国とか、政府にか?」
「政府じゃない・・でも、あながち間違ってもいない。というか政府に委託された団体、機関のようなものだとオレは睨んでる。」
「なんだそれ、バカバカしい」
「そう思うか?」と言いながらマツシタはやっと眼鏡を上げた。
「なぁ。オマエもしかして次回作のプロットを俺に話してるんじゃないのか?」
「バカを言うな、漫画にするにはそれっぽ過ぎて逆に話にならんだろう。第一、連載2本、雑誌のコラム月3本、アニメの脚本、ゲームのキャラデザイン、実写映画化の打ち合わせと年中休みなしのオレが、わざわざ腐れ縁のお前に会って次回作のアイデアなんかを話すと思うか?」
その通りだ。俺はアイスコーヒーを飲みながら続きを待った。
「ふーっ。これはなぁ、つい三日前にとある飲み会で知り合った大手スポーツ誌の編集長から直に聞いた話なんだぜ、グッと握ったら火傷するほどアッツアツのネタだ。その人がな、ピッチャー王子の突然の引退話が出たから記念に〈引退特集号〉を発刊する事になって、三ツ星の超一流の和食の店を予約して二人だけのロングインタビューを慣行したら(これはオフレコで)って機嫌が良くなった本人が特別に話してくれたって言ってたんだから。まぁ絶対誰かに話しちゃダメだよと言ってたけど・・しかしネタとして野球雑誌の記事には出来ないものだろうしな」
秘密をあっさりと破れるのがコイツのすごい所だ。まぁその編集長もだが。
「でも、なんでわざわざそれを俺に?」
マツシタはもう一度アイコスを深々と吸いこんだ。アイコスは若い女の子が咥えていると愛嬌があるが、大の男が吸うと何故か喘息の発作を抑える薬に見える。
「ここがこの話の骨子だよ、わざわざ超売れっ子漫画家のオレが、とんでもなく貴重な時間を割いてまで小学校の同級生を呼び出して話したかった理由だ。」
「わかったから早く言えよ大先生」
「ははは、お前もそんなお世辞が言えるようになったか。まぁいい。とにかくオレはそのピッチャー王子の(アレ)が消える前に行った旅行先が、なんだか妙に引っかかってさ、居ても経ってもいられなくなって昨日、その編集長に飲み会のお礼も兼ねて電話したんだよ、それで何気なく訊いたんだ、Sくんは高校最後の夏に家族旅行でどこに行ったんですか?って、そしたらどこだって言ったと思う?」
俺はアイスコーヒーを一口含み、考えているフリをして椅子の背もたれに体重をかけた。コイツは黙ってても勝手に話し出すだろう。
「T県のJ市だよ。」
うっ!俺は思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
「あぶねえな、気を付けろよ、オレのジャケットはグッチだぜ」そう言ってマツシタは笑った。しかし、ペイルカラーのサマースーツはガリガリのマツシタには殺人的に似合っていなかった。まるで眼鏡をかけた日本版のジョーカーだ。それよりも・・
「T県J市?」俺は紙で口を拭きながら訊いた。
「そうだ。昭和の初期に集落の全員62人が一人の男に皆殺しにされた、あのT県J市だよ。」
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