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if集
【If】本編29〜31話 蛇男ver
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※本編29~31話『ただ会いに来ただけ』のIfバージョン。蛇男編の世界線の話です。
※安元さんとはくっつく前ですので、『忘年会と上司 蛇男編①』より前の時間軸になります。
※設定がふわふわしてますので深いことは考えずにお楽しみください。
久しぶりに聞いたあいつの声が、未だ脳に反響している気がする。真っ白になった思考のまま、訳もわからず道を走った。空は既に星が見える頃合いだ。
どうして俺のところまで来たんだろう。
少しして、抱きしめるように抱えていた鞄から着信音が鳴った。スマホの画面をちらりと見れば、非通知という文字が写っている。このタイミングでの、怪しい着信。目眩がして、足がふらついた。
いつの間にばれていたのだろうか。いや、調べようと思ったらいくらでも調べれられるのはわかっていたことだった。腐ってもあの人は俺の父親で、役所にでも行けば簡単に情報を得ることができたのだろう。でもまさか、今更になって俺に会いに来るとは思っていなかった。
画面を見ているだけでも吐き気がしてきて、着信拒否をしようにも手が震えてしまう。辛うじて着信音だけ切ると、再び鞄に放り込んだ。
息をすることも忘れそうな思いで走って、走って走って走って。とにかくあいつから遠い場所に行きたくて電車に飛び込んだ。
知らない町に降り、痛む頭を押さえてふらふら歩いているうちに大きな吊橋までたどり着く。歩道の横では車が走っていて、橋の下には川が流れていた。
夜中に、一人の男が、死にそうな顔で橋の上を歩いているなんて。はは、本当に自殺しに来た人みたい。
流石にここまで来ると、引き返さないとやばいんじゃないかと思ってくる。近場のホテル……最悪、カラオケ店でもいいから、一晩開かせる場所を探すべきか。でも、寝ている間にあいつがここまで来たら……。
考えれば考えるほど、嫌な想像が頭を巡る。とにかく今の時刻を確認しよう、とスマホを取り出そうとして、着信が来ていることに気づいた。鞄の中で光る画面に、身体が凍りつく。まだ着信主は確認していないけど、もしかして、さっきと同じ人なんじゃ……?と考えたところで嫌悪感が込み上げて、「ひ……っ」と小さい声が出た。
普段何気なく使っている自分の携帯が、今は凄く恐ろしいものに見える。気味の悪い着信から逃げ出したくて、衝動のままに鞄を橋の外に投げ出そうとした。
「おい、待てっつってんだろうが!この…ッ」
切羽詰まったような、聞き覚えのある誰かの声に目を見開く。強い力で腕が引かれた。
そのまま誰かの胸に倒れ込んで、手すりから引き離されるように強引に引っ張られる。倒れる際に勢いが付きすぎて、情けないうめき声を上げてしまった。
「や、安元さ……!?」
視界が暗くても、その声で直ぐに正体がわかった。とはいえ何が起きているのかが掴めないのは変わりない。どうしてここに、と問おうとして、安元さんの鋭い目にギクリと身体が固まる。
安元さんは地面に落ちた鞄を持つと、俺の腕を捕まえたまま、橋から遠ざかる。どこに向かっているのだろうか。少し人通りが落ち着いてきたところで安元さんは俺に向き直ると、がっしと肩を掴んでくる。
「何してたんだあんな場所で!!」
「えっ、えっ」
「電話かけても全然出ねぇし、やっと見つけたと思って名前呼びかけても反応してくれねぇし、そうしたら急に危ないことしようとしだすし」
今まで聞いたことがないような安元さんの大声に息を呑む。
どうやら俺が着信音に気を取られている間に、安元さんが駆けつけてくれていたらしい。しかも、声までかけてくれていたなんて。全然気づいていなかった。
「大体!お前、何で電話無視するんだ!何回かけたと思ってんだこのヤロ。いつも絶対出てくれるくせに、こういう時に出ないのはやめてくれ」
こちらに手が伸びてきたかと思えば、ぐにっと頬をつねられた。もしかしてさっきの着信は安元さんからだったのか?
「すみまひぇん……その、俺、迷惑かけてしまいましたね。何か急ぎの用事でも御座いましたか?」
「ちげーよばか。本っ当に肝が冷えたんだからなこっちは……はぁ~………………」
「ば、ばか……」
およそ社会人間では出てこない幼稚な暴言である。というか、上司にここまで言われると流石にショックだ。
安元さんは俺の頬から手を離すと、寄りかかってくる。そのまま肩口に顔を埋められ、背に腕が回された。俺がいることを確かめるように見を引き寄せて、安心したようにため息をついている。知らぬ間に上司の心労を増やしていたらしく、距離の近さへの羞恥よりも先に居た堪れない気持ちが湧いてくる。
「で、何があったんだ。何もなかったとは言わせないぞ。あのふてぶてしい人間の中年男と話してから様子がおかしくなったらしいじゃないか。何があったんだ吐け」
「い、いやいや、待ってください。どうして安元さんがこんなところにいるんですか?というか、何でそのことを知って……」
「俺の質問に先に答えてもらおうか」
安元さんは少し体を離すと、俺の顔を覗き込んでくる。有無を言わせない追求に、俺は渋々口を開いた。私情も私情だから他人をなるべく巻き込みたくないのだが、ここまで聞かれたら仕方がない。
俺の家庭の事情と先程起きたことを掻い摘んで話すと、安元さんは満足したように離れてくれた。何か思案するように黙ってしまったため、そわそわしながら彼を見上げる。
「……つ、次は安元さんの番です。どうしてさっき起きたことを安元さんが知ってるんですか」
「お前につけていた使い魔が……ああ、この言い方じゃ駄目だな。とある知り合いから、お前の様子がおかしいって話を聞いたんだよ。何があったのかとか、どこに向かったのかとかもそいつから聞いた」
「……あの時、周囲に人が居たような気はしなかったのですけど」
「じゃあ、お前が気がついていないだけだな。たまたま俺の知り合いが現場を見て、たまたまお前がそのことに気が付かなかった」
……何か、言いくるめようとしてないかこの人。
俺には洗いざらい話させておいてこの仕打ち。だけど確かに俺が気づいていなかっただけという説もある。それに、俺のことを心配心配してくださってここに来てくれたということには変わりない。かなりの面倒をかけてしまったことに項垂れた。大の大人だというのに、はずかしい。
───ここで、先程まで乱れていた自分の感情が驚くほどに落ち着いていることを自覚する。ほんのちょっと前は不安と恐怖で気が狂いそうだったというのに、橋の上で彼に抱き寄せられたあの瞬間から地に立っているという感覚が体の節々に蘇ったような、そんな感覚だ。モノクロだったものが急に色づいて見えている。
安元さんと話したことで心の余裕ができたということなのだろうか。それに全てを彼に話したことで心が少しすっきりしたし。真剣に話を聞いてくれる彼を見ていると、"最初から安元さんに頼ればよかったな"とさえ思えてくる。本当に不思議な人だ。こんな一部下のことをこんなに気にしてくれるなんて。
「……すみません、変な話を聞かせてしまって。父のことは自分で何とかしますので、今日はもう、」
「今日は俺の部屋に泊まれよ。一人で家にいるよりも安心だろ?」
「いや……でも、迷惑、かけたくないですし、」
「いきなり父親が家に押しかけてきたらどうするつもりなんだ?話を聞くに、随分しつこそうなやつなんだろ」
「その時は警察のお世話になります」
「それでも、一人でいるのは危ない」
安元さんの指が耳をなぞる。擽ったいけど、身じろぐほどじゃない。返答に困っていれば、諭すような彼の声が頭上から聞こえた。
「早く頷いてくれ。な?」
「…………、」
「こっちは攫ってやりたいのをずっと我慢してたんだからよ……あんまりにも聞き分けが悪いと、抑えられなくなる」
「……は?」
待て、今すっごく気になること言わなかった?
ぎょっとして相手を見上げると、笑顔の圧で黙らせられる。上司の機嫌は損ねまいという見に染みついた習慣により思わず口を噤めば、これ幸いとばかりに安元さんの腕に抱えられた。
「うぉ!?」
「さってと、じゃあ、迎えがついたらしいからちゃっちゃと行くか」
「は?ま、待ってください、このまま行くんですか!?」
「お前がなかなか動かねえからだろ。時間が勿体ない」
「何でちょっと楽しそうなんですか」
気のせいだろ、と安元さんは言う。
もう何でもいいから抱っこは止めてくれないかな。周囲の人からの視線が痛い……。
(この後安元さんの家でお泊まり会(健全)をしてたら、本編と似た流れで何やかんやで怪異たちが父親の問題を解決してくれてる。お泊まり会中の裕也は安元さんのお家でぬくぬく寝てるし、それを見た安元さんはにまにましてる)
※安元さんとはくっつく前ですので、『忘年会と上司 蛇男編①』より前の時間軸になります。
※設定がふわふわしてますので深いことは考えずにお楽しみください。
久しぶりに聞いたあいつの声が、未だ脳に反響している気がする。真っ白になった思考のまま、訳もわからず道を走った。空は既に星が見える頃合いだ。
どうして俺のところまで来たんだろう。
少しして、抱きしめるように抱えていた鞄から着信音が鳴った。スマホの画面をちらりと見れば、非通知という文字が写っている。このタイミングでの、怪しい着信。目眩がして、足がふらついた。
いつの間にばれていたのだろうか。いや、調べようと思ったらいくらでも調べれられるのはわかっていたことだった。腐ってもあの人は俺の父親で、役所にでも行けば簡単に情報を得ることができたのだろう。でもまさか、今更になって俺に会いに来るとは思っていなかった。
画面を見ているだけでも吐き気がしてきて、着信拒否をしようにも手が震えてしまう。辛うじて着信音だけ切ると、再び鞄に放り込んだ。
息をすることも忘れそうな思いで走って、走って走って走って。とにかくあいつから遠い場所に行きたくて電車に飛び込んだ。
知らない町に降り、痛む頭を押さえてふらふら歩いているうちに大きな吊橋までたどり着く。歩道の横では車が走っていて、橋の下には川が流れていた。
夜中に、一人の男が、死にそうな顔で橋の上を歩いているなんて。はは、本当に自殺しに来た人みたい。
流石にここまで来ると、引き返さないとやばいんじゃないかと思ってくる。近場のホテル……最悪、カラオケ店でもいいから、一晩開かせる場所を探すべきか。でも、寝ている間にあいつがここまで来たら……。
考えれば考えるほど、嫌な想像が頭を巡る。とにかく今の時刻を確認しよう、とスマホを取り出そうとして、着信が来ていることに気づいた。鞄の中で光る画面に、身体が凍りつく。まだ着信主は確認していないけど、もしかして、さっきと同じ人なんじゃ……?と考えたところで嫌悪感が込み上げて、「ひ……っ」と小さい声が出た。
普段何気なく使っている自分の携帯が、今は凄く恐ろしいものに見える。気味の悪い着信から逃げ出したくて、衝動のままに鞄を橋の外に投げ出そうとした。
「おい、待てっつってんだろうが!この…ッ」
切羽詰まったような、聞き覚えのある誰かの声に目を見開く。強い力で腕が引かれた。
そのまま誰かの胸に倒れ込んで、手すりから引き離されるように強引に引っ張られる。倒れる際に勢いが付きすぎて、情けないうめき声を上げてしまった。
「や、安元さ……!?」
視界が暗くても、その声で直ぐに正体がわかった。とはいえ何が起きているのかが掴めないのは変わりない。どうしてここに、と問おうとして、安元さんの鋭い目にギクリと身体が固まる。
安元さんは地面に落ちた鞄を持つと、俺の腕を捕まえたまま、橋から遠ざかる。どこに向かっているのだろうか。少し人通りが落ち着いてきたところで安元さんは俺に向き直ると、がっしと肩を掴んでくる。
「何してたんだあんな場所で!!」
「えっ、えっ」
「電話かけても全然出ねぇし、やっと見つけたと思って名前呼びかけても反応してくれねぇし、そうしたら急に危ないことしようとしだすし」
今まで聞いたことがないような安元さんの大声に息を呑む。
どうやら俺が着信音に気を取られている間に、安元さんが駆けつけてくれていたらしい。しかも、声までかけてくれていたなんて。全然気づいていなかった。
「大体!お前、何で電話無視するんだ!何回かけたと思ってんだこのヤロ。いつも絶対出てくれるくせに、こういう時に出ないのはやめてくれ」
こちらに手が伸びてきたかと思えば、ぐにっと頬をつねられた。もしかしてさっきの着信は安元さんからだったのか?
「すみまひぇん……その、俺、迷惑かけてしまいましたね。何か急ぎの用事でも御座いましたか?」
「ちげーよばか。本っ当に肝が冷えたんだからなこっちは……はぁ~………………」
「ば、ばか……」
およそ社会人間では出てこない幼稚な暴言である。というか、上司にここまで言われると流石にショックだ。
安元さんは俺の頬から手を離すと、寄りかかってくる。そのまま肩口に顔を埋められ、背に腕が回された。俺がいることを確かめるように見を引き寄せて、安心したようにため息をついている。知らぬ間に上司の心労を増やしていたらしく、距離の近さへの羞恥よりも先に居た堪れない気持ちが湧いてくる。
「で、何があったんだ。何もなかったとは言わせないぞ。あのふてぶてしい人間の中年男と話してから様子がおかしくなったらしいじゃないか。何があったんだ吐け」
「い、いやいや、待ってください。どうして安元さんがこんなところにいるんですか?というか、何でそのことを知って……」
「俺の質問に先に答えてもらおうか」
安元さんは少し体を離すと、俺の顔を覗き込んでくる。有無を言わせない追求に、俺は渋々口を開いた。私情も私情だから他人をなるべく巻き込みたくないのだが、ここまで聞かれたら仕方がない。
俺の家庭の事情と先程起きたことを掻い摘んで話すと、安元さんは満足したように離れてくれた。何か思案するように黙ってしまったため、そわそわしながら彼を見上げる。
「……つ、次は安元さんの番です。どうしてさっき起きたことを安元さんが知ってるんですか」
「お前につけていた使い魔が……ああ、この言い方じゃ駄目だな。とある知り合いから、お前の様子がおかしいって話を聞いたんだよ。何があったのかとか、どこに向かったのかとかもそいつから聞いた」
「……あの時、周囲に人が居たような気はしなかったのですけど」
「じゃあ、お前が気がついていないだけだな。たまたま俺の知り合いが現場を見て、たまたまお前がそのことに気が付かなかった」
……何か、言いくるめようとしてないかこの人。
俺には洗いざらい話させておいてこの仕打ち。だけど確かに俺が気づいていなかっただけという説もある。それに、俺のことを心配心配してくださってここに来てくれたということには変わりない。かなりの面倒をかけてしまったことに項垂れた。大の大人だというのに、はずかしい。
───ここで、先程まで乱れていた自分の感情が驚くほどに落ち着いていることを自覚する。ほんのちょっと前は不安と恐怖で気が狂いそうだったというのに、橋の上で彼に抱き寄せられたあの瞬間から地に立っているという感覚が体の節々に蘇ったような、そんな感覚だ。モノクロだったものが急に色づいて見えている。
安元さんと話したことで心の余裕ができたということなのだろうか。それに全てを彼に話したことで心が少しすっきりしたし。真剣に話を聞いてくれる彼を見ていると、"最初から安元さんに頼ればよかったな"とさえ思えてくる。本当に不思議な人だ。こんな一部下のことをこんなに気にしてくれるなんて。
「……すみません、変な話を聞かせてしまって。父のことは自分で何とかしますので、今日はもう、」
「今日は俺の部屋に泊まれよ。一人で家にいるよりも安心だろ?」
「いや……でも、迷惑、かけたくないですし、」
「いきなり父親が家に押しかけてきたらどうするつもりなんだ?話を聞くに、随分しつこそうなやつなんだろ」
「その時は警察のお世話になります」
「それでも、一人でいるのは危ない」
安元さんの指が耳をなぞる。擽ったいけど、身じろぐほどじゃない。返答に困っていれば、諭すような彼の声が頭上から聞こえた。
「早く頷いてくれ。な?」
「…………、」
「こっちは攫ってやりたいのをずっと我慢してたんだからよ……あんまりにも聞き分けが悪いと、抑えられなくなる」
「……は?」
待て、今すっごく気になること言わなかった?
ぎょっとして相手を見上げると、笑顔の圧で黙らせられる。上司の機嫌は損ねまいという見に染みついた習慣により思わず口を噤めば、これ幸いとばかりに安元さんの腕に抱えられた。
「うぉ!?」
「さってと、じゃあ、迎えがついたらしいからちゃっちゃと行くか」
「は?ま、待ってください、このまま行くんですか!?」
「お前がなかなか動かねえからだろ。時間が勿体ない」
「何でちょっと楽しそうなんですか」
気のせいだろ、と安元さんは言う。
もう何でもいいから抱っこは止めてくれないかな。周囲の人からの視線が痛い……。
(この後安元さんの家でお泊まり会(健全)をしてたら、本編と似た流れで何やかんやで怪異たちが父親の問題を解決してくれてる。お泊まり会中の裕也は安元さんのお家でぬくぬく寝てるし、それを見た安元さんはにまにましてる)
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