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続 その後の話
44 お化けひきつけーる②※
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今までにないくらい激しく中を突かれて、中のしこりがこりこりされる。触手にちんこを強く締め付けられ、既に搾りつかされた棒が虚しく揺れる。激しすぎる行為に俺がついていけるはずもなく、絶頂と気絶を繰り返した。
ぐちゃぐちゃ、という音に、意識が浮上する。どうやら暫し気絶していたらしい。
うつ伏せになって下敷きにしてるものを手で掴みながら、後ろの刺激に耐えようとする。到底尻からなってはいけない音が聞こえてきて、耳を塞ぎたいくらいだ。
「あ……っ、おく、だめぇっ」
度重なる絶頂を迎えた後だから、俺の陰茎はすっかり勢いを失っていた。だというのに口から出てくる喘ぎ声は甘いままで、嫌になるくらいだ。
最初は激しく揺さぶられていたのだが、俺のちんこから精子が出なくなってくると、今度は奥をじっくり嫐られるようになった。ゆっくりゆっくり開かれて、じわじわと追い詰められていく。動きは緩やかになっているのに、小さな絶頂に度々襲われた。
「は……あん……っ」
先程からずっと突かれている奥の行き止まりが、全身にじわじわ快感を広げている。一度もそれ以上触られたことがない場所を、クラゲさんは穿こうとしていた。それ以上侵入されたらいけないという場所を永遠といじられて、俺の体力はすでに限界を迎えていた。
抵抗すればするだけ、胴体や手足を拘束するクラゲさんの手の力が強くなる。手足はともかくお腹を締め付けられるのは苦しい。抵抗すれば苦しくなるということをさんざんわからされた俺は、ただ大人しく快楽を享受することしかできなくなっていた。
俺の中を蹂躙するクラゲさんは、不気味なくらい何も喋らない。
ねえ、なんで何も言ってくれないの。いつも「裕也」って、名前呼んでくれるじゃん。ねえ、なんで。そう言ってしまいそうなくらいだ。
「はぅ、……は、ぁ……はいって、きちゃう……やら、やだってばぁ」
お腹の中の触手が、奥をこつこつ突いている。触手の細い先っぽは、もうすでに入っているのかもしれない。わからない。気持ち良すぎてわからない。
今までと違う気持ちいいものが奥にあるみたいで、未知の領域に侵攻されることが怖く感じる。だけど快楽にとろけた頭はまともに危険感を働かせず、むしろ早くつらぬいて欲しいという思いがどこかに存在していた。
うつ伏せの体勢で、口からだらだら流れ出ている唾液がクラゲさんの身体に吸われていく。顔が、体中が熱を帯びている。気持ちいい、もっと、早く。
気持ちよさに体の力が抜けて、緩く腰が揺れる。はあ、と息を吐いた瞬間、中の触手が一際強く突っ込んできた。
「~~~っ、?!??あ、ぁぁぁ~~~~っっ」
職種の太いところが奥の入り口にハマった瞬間、強制的な絶頂に襲われる。びくん、と身体が大きく波打って、全身がびりびりした。快感が身体に溜まってきては弾け、溜まっては弾けるを繰り返す。
一頻り俺がイったのを確認すると、クラゲさんが動き出した。さっき初めて穿かれたそこを、何度も何度も出し入れされた。再び始まった激しい律動に、頭を振って半狂乱で喘いでしまう。助けて、と誰に縋るものでもない言葉が出てきた。
「はんっ、あん、あぅあっ、あっ、ああぅっっ、ふぁ、はぁぁっ」
誰か、誰か。
気持ちいいのか苦しいのかわからないくらい、頭の中がぐちゃぐちゃだ。下敷きにしているそれをぎゅうと手で掴む。
ふと、前の鏡が目に入った。今日は洗い場でされているから、鏡が見えてしまう。
うつ伏せに押さえつけられて、目に涙をためて背後から揺さぶられているその姿は、まるで誰かに犯されてるみたいで。犯されてるのに、とろつかせて喘ぐ俺の顔がいやらしくて、ぞくぞくしたものが背筋に走った。
俺が俺じゃないみたいだ。目を逸らしたいくらいの痴態なのに、鏡から目を離せない。
「~~~~あああぁぁっ」
ふと、尿道の先が触手に圧迫される。それをとどめに、身体が大きく痙攣する。大きな絶頂を迎えている間も、中を貫いてる触手は止まってくれなかった。
「き、危険すぎる」
膝をがっくがくにさせながら、俺は顔を青くさせていた。危険なのはもちろん、あの香水のことである。
あの後クラゲさんが正気になるまで犯された俺は、気絶するように寝落ちていた。次に目を覚ますと布団の上で朝になっていて、側についていたクラゲさんがずっと世話を焼いてくれたみたいだった。
正直今回は俺からけしかけたところがあるから、彼を強く攻めることができなかった。どれだけの間やられたのかは考えないようにしよう。体がすごくだるい。
昨日から何も食べてないので、朝食はきちんと摂る。と言っても食パンにジャムを塗っただけのやつと、ヨーグルトだけだ。食べなさすぎて、逆に食欲がない。
「……あれ、普通に捨てていいものなのかな」
ヨーグルトを食べながら、あの香水の処遇について考える。使えなさそうなら捨てればいいかと思っていたのだが、あれほど効用があるものを普通ゴミに出して大丈夫なんだろうか。水路に流すのは論外だし、このままこの家に置いていていいものなのかと言われたらそうでもない。あの占い師のところに行って返品してこようか。まだあの往来に居るだろうか。
取り敢えずは、"お化け嫌がーる"と同じ場所においている。相反する効果のものを一緒においていたら、効果が相殺されないかなぁという軽い考えの元だったのだが、実際のところあの引き出しの中がどうなっているのかよくわからない。
クラゲさんは相変わらず引き出しに近づかないし、というか、俺からも少し距離を取っている。
どうして離れるの、と聞いてみると、まだ俺に誘惑の匂いが残っているから、ということらしかった。誘惑のにおい???ってなってると、なんか美味しそうな匂いだって教えてくれた。物理的じゃなくて性的に美味しそうって解釈で合ってるかな。どっちにしろ恐ろしいことには変わりない。
……お化けひきよせーるってゆるい文字で書いてるくらいだからたいしたことないと思ってたけど、全然引き寄せる程度じゃなかったんだけど!?
気を抜いたらまた襲われそうだから、早々に浴室に戻ってもらった。心配そうにしているところ申し訳ないが、これは俺の自業自得なところもあるし……。
……ひとまず、あの引き出しの中に入れておこう。
後日、占い師に返品しようと思って探し回ったが、占い師の姿はどこにもなかった。さんざん迷った挙げ句考えることに疲れた俺は、あの香水たちは家で保管しておくことにした。触らなかったら何も祟りは来ないだろう、ということを信じて。
ぐちゃぐちゃ、という音に、意識が浮上する。どうやら暫し気絶していたらしい。
うつ伏せになって下敷きにしてるものを手で掴みながら、後ろの刺激に耐えようとする。到底尻からなってはいけない音が聞こえてきて、耳を塞ぎたいくらいだ。
「あ……っ、おく、だめぇっ」
度重なる絶頂を迎えた後だから、俺の陰茎はすっかり勢いを失っていた。だというのに口から出てくる喘ぎ声は甘いままで、嫌になるくらいだ。
最初は激しく揺さぶられていたのだが、俺のちんこから精子が出なくなってくると、今度は奥をじっくり嫐られるようになった。ゆっくりゆっくり開かれて、じわじわと追い詰められていく。動きは緩やかになっているのに、小さな絶頂に度々襲われた。
「は……あん……っ」
先程からずっと突かれている奥の行き止まりが、全身にじわじわ快感を広げている。一度もそれ以上触られたことがない場所を、クラゲさんは穿こうとしていた。それ以上侵入されたらいけないという場所を永遠といじられて、俺の体力はすでに限界を迎えていた。
抵抗すればするだけ、胴体や手足を拘束するクラゲさんの手の力が強くなる。手足はともかくお腹を締め付けられるのは苦しい。抵抗すれば苦しくなるということをさんざんわからされた俺は、ただ大人しく快楽を享受することしかできなくなっていた。
俺の中を蹂躙するクラゲさんは、不気味なくらい何も喋らない。
ねえ、なんで何も言ってくれないの。いつも「裕也」って、名前呼んでくれるじゃん。ねえ、なんで。そう言ってしまいそうなくらいだ。
「はぅ、……は、ぁ……はいって、きちゃう……やら、やだってばぁ」
お腹の中の触手が、奥をこつこつ突いている。触手の細い先っぽは、もうすでに入っているのかもしれない。わからない。気持ち良すぎてわからない。
今までと違う気持ちいいものが奥にあるみたいで、未知の領域に侵攻されることが怖く感じる。だけど快楽にとろけた頭はまともに危険感を働かせず、むしろ早くつらぬいて欲しいという思いがどこかに存在していた。
うつ伏せの体勢で、口からだらだら流れ出ている唾液がクラゲさんの身体に吸われていく。顔が、体中が熱を帯びている。気持ちいい、もっと、早く。
気持ちよさに体の力が抜けて、緩く腰が揺れる。はあ、と息を吐いた瞬間、中の触手が一際強く突っ込んできた。
「~~~っ、?!??あ、ぁぁぁ~~~~っっ」
職種の太いところが奥の入り口にハマった瞬間、強制的な絶頂に襲われる。びくん、と身体が大きく波打って、全身がびりびりした。快感が身体に溜まってきては弾け、溜まっては弾けるを繰り返す。
一頻り俺がイったのを確認すると、クラゲさんが動き出した。さっき初めて穿かれたそこを、何度も何度も出し入れされた。再び始まった激しい律動に、頭を振って半狂乱で喘いでしまう。助けて、と誰に縋るものでもない言葉が出てきた。
「はんっ、あん、あぅあっ、あっ、ああぅっっ、ふぁ、はぁぁっ」
誰か、誰か。
気持ちいいのか苦しいのかわからないくらい、頭の中がぐちゃぐちゃだ。下敷きにしているそれをぎゅうと手で掴む。
ふと、前の鏡が目に入った。今日は洗い場でされているから、鏡が見えてしまう。
うつ伏せに押さえつけられて、目に涙をためて背後から揺さぶられているその姿は、まるで誰かに犯されてるみたいで。犯されてるのに、とろつかせて喘ぐ俺の顔がいやらしくて、ぞくぞくしたものが背筋に走った。
俺が俺じゃないみたいだ。目を逸らしたいくらいの痴態なのに、鏡から目を離せない。
「~~~~あああぁぁっ」
ふと、尿道の先が触手に圧迫される。それをとどめに、身体が大きく痙攣する。大きな絶頂を迎えている間も、中を貫いてる触手は止まってくれなかった。
「き、危険すぎる」
膝をがっくがくにさせながら、俺は顔を青くさせていた。危険なのはもちろん、あの香水のことである。
あの後クラゲさんが正気になるまで犯された俺は、気絶するように寝落ちていた。次に目を覚ますと布団の上で朝になっていて、側についていたクラゲさんがずっと世話を焼いてくれたみたいだった。
正直今回は俺からけしかけたところがあるから、彼を強く攻めることができなかった。どれだけの間やられたのかは考えないようにしよう。体がすごくだるい。
昨日から何も食べてないので、朝食はきちんと摂る。と言っても食パンにジャムを塗っただけのやつと、ヨーグルトだけだ。食べなさすぎて、逆に食欲がない。
「……あれ、普通に捨てていいものなのかな」
ヨーグルトを食べながら、あの香水の処遇について考える。使えなさそうなら捨てればいいかと思っていたのだが、あれほど効用があるものを普通ゴミに出して大丈夫なんだろうか。水路に流すのは論外だし、このままこの家に置いていていいものなのかと言われたらそうでもない。あの占い師のところに行って返品してこようか。まだあの往来に居るだろうか。
取り敢えずは、"お化け嫌がーる"と同じ場所においている。相反する効果のものを一緒においていたら、効果が相殺されないかなぁという軽い考えの元だったのだが、実際のところあの引き出しの中がどうなっているのかよくわからない。
クラゲさんは相変わらず引き出しに近づかないし、というか、俺からも少し距離を取っている。
どうして離れるの、と聞いてみると、まだ俺に誘惑の匂いが残っているから、ということらしかった。誘惑のにおい???ってなってると、なんか美味しそうな匂いだって教えてくれた。物理的じゃなくて性的に美味しそうって解釈で合ってるかな。どっちにしろ恐ろしいことには変わりない。
……お化けひきよせーるってゆるい文字で書いてるくらいだからたいしたことないと思ってたけど、全然引き寄せる程度じゃなかったんだけど!?
気を抜いたらまた襲われそうだから、早々に浴室に戻ってもらった。心配そうにしているところ申し訳ないが、これは俺の自業自得なところもあるし……。
……ひとまず、あの引き出しの中に入れておこう。
後日、占い師に返品しようと思って探し回ったが、占い師の姿はどこにもなかった。さんざん迷った挙げ句考えることに疲れた俺は、あの香水たちは家で保管しておくことにした。触らなかったら何も祟りは来ないだろう、ということを信じて。
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