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本編
12 仕事疲れで病んでるときの話② ※
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いつものルーティンで、髪や体を洗った後湯に入る。肩まで入って一息ついた後、背後にいる大きな身体に寄りかかった。
「今日もしてくれる?」
珍しい俺からの誘いに、背後の彼は何を思ってるんだろう。きっとあの双眼で、不思議そうに俺を見つめているんだろう。
太ももにクラゲさんの手が伸びた。触れるまでは遠慮がちだったのに、肌に触れた途端、にゅるにゅると足に巻き付いてくる。
いつもは巻き付いてくる透明な触手が、今日は別の動きを見せた。俺のものより3倍くらい太くて大きい触手が、陰茎を根本まで飲み込んでいく。食べられているみたいだ。
「ふぅっ、…んん、……はぁっ、」
クラゲさんの中は温かくて、少しだけうねっている。腰が蕩けそうなくらい、気持ちいい。
息を荒くしてると、触手が乳首に触れて、ぴりっとした。
射精には至らないくらいのゆるゆるした刺激に、悩まし気なため息を漏らす。最初はこの焦らしに気が狂ってしまうんじゃないかと恐れていたが、今ではこのもどかしい感じさえ永遠に続けばいいと思っている。
優しく、優しく包まれて、思考がまとまらない。疲れも相まって、いつもよりどろどろに溶けている気がする。
「はぅ……っ、はぁッ、あぁ……、は……ッ」
「ユーヤ」
じゅぷ、という水音を聞きながら、目を細める。クラゲさんの水の身体に脱力して身じろぐと、顔元に触手が伸びてきた。
蕩けた顔のままそれを見ていると、触手が口元に伸びてくる。何をするのかと思えば、半開きの口から出た唾液を拭っただけだった。
なんだ。口の中に入りたいのかと思ったのに。というか、いつもだったら直ぐに入れてたくせに。
まさか俺の疲れ具合を見て、遠慮しているんだろうか。確かに触手で口をいじられるのは嫌だといったけど、今更気を使われるとそれはそれで腹立つ。
覚束ない仕草で触手を掴む。何も抵抗されないことをいいことにそれを顔に引き寄せると、先端を口に含んだ。その瞬間、背後の存在がぶわりと大きくなる。驚いているのか。ふふん、いつもの意趣返しだ。
「んん……ちゅっ」
調子に乗って、ちょっと奥まで咥えてみる。いつも無理やり入れられてる時ほどの長さは入れられなかったけど、口いっぱいに含むことはできた。
自分から咥えちゃった。なんかどきどきするな。
フェラしてるみたい。したことないけど、多分こんな感じだろう。触手に舌を這わせたら、なんかそれっぽくなった。
ふふ、と吐息を漏らしながら舌で透明の肌を愛撫していると、先程から身体を膨らませているクラゲさんが動き出した。口に入っている触手を少し抜いたあと、先程よりも深い場所に挿入される。喉を鳴らしながらそれに耐えた。
「んぐっ……!」
自分の唾液が口端から漏れた。少し苦しいけど、いつもと比べれば全然マシだ。
「んん~~~っ、や、やあっ、むぐ……んううっ、ふっ、ふっ、はぁ……、」
口の中のそれは形を変えながら、喉を撫でていく。ずる、と抜かれて、また奥に入れられる。ぞくりと背筋が粟立った。いつもは苦しいとしか思えないのに、なのに……気持ちいい、かも。
クラゲさんに食べられたちんこが熱い。口の中の触手が、上顎に身体を押し付けながら侵入してくる。さらに高ぶっていく身体が、絶頂を予感させた。乳首がキュッと掴まれて、息が止まる。
「───あ、ふあああっ」
びくんと身体が脈打って、目の前がちかちかする。口を開けて喘ぐと、触手が口を塞いだ。
快楽の逃げ場を奪った触手を大人しく咥えたまま、体を震わせる。絶頂に浸る俺を、金の目が凝視していた。
ぐちゅりと嫌な音を立てて、触手が喉に入ってくる。咳き込みそうなのを耐えて、俺は目を閉じた。暗闇の中で、喉に差し込まれたそれの感触に意識を集中させる。
ひとしきり快楽の波が引いて、体から力が抜けた。だらんと首の力を抜いて触手から口を離そうとすると、透明な水飴は名残惜しそうに抜けていった。咳をしながら喉にあるものを吐き出す。
どこか残念そうに長い手をくるくる巻き始めたクラゲさんに、ゆるりと笑う。
「ざぁんねん。体液を飲ませようとしてたみたいだけど、俺は絶対飲まないよ」
ぎくりと固まったクラゲさんに、笑いが込み上げてくる。流れに乗じて、前々から俺に飲ませたがっている体液を喉に出してたらしい。油断も隙もないやつだ。
でも、そういうところも好きだよ。
正直、あの日は疲れのせいで変なテンションになっていた。
あの日のクラゲさんが、いつもよりえろい俺に戸惑っていたようだが、何だかんだでたくさんエッチなことできてラッキー、なんて思っていたなんて知らなかった。
「今日もしてくれる?」
珍しい俺からの誘いに、背後の彼は何を思ってるんだろう。きっとあの双眼で、不思議そうに俺を見つめているんだろう。
太ももにクラゲさんの手が伸びた。触れるまでは遠慮がちだったのに、肌に触れた途端、にゅるにゅると足に巻き付いてくる。
いつもは巻き付いてくる透明な触手が、今日は別の動きを見せた。俺のものより3倍くらい太くて大きい触手が、陰茎を根本まで飲み込んでいく。食べられているみたいだ。
「ふぅっ、…んん、……はぁっ、」
クラゲさんの中は温かくて、少しだけうねっている。腰が蕩けそうなくらい、気持ちいい。
息を荒くしてると、触手が乳首に触れて、ぴりっとした。
射精には至らないくらいのゆるゆるした刺激に、悩まし気なため息を漏らす。最初はこの焦らしに気が狂ってしまうんじゃないかと恐れていたが、今ではこのもどかしい感じさえ永遠に続けばいいと思っている。
優しく、優しく包まれて、思考がまとまらない。疲れも相まって、いつもよりどろどろに溶けている気がする。
「はぅ……っ、はぁッ、あぁ……、は……ッ」
「ユーヤ」
じゅぷ、という水音を聞きながら、目を細める。クラゲさんの水の身体に脱力して身じろぐと、顔元に触手が伸びてきた。
蕩けた顔のままそれを見ていると、触手が口元に伸びてくる。何をするのかと思えば、半開きの口から出た唾液を拭っただけだった。
なんだ。口の中に入りたいのかと思ったのに。というか、いつもだったら直ぐに入れてたくせに。
まさか俺の疲れ具合を見て、遠慮しているんだろうか。確かに触手で口をいじられるのは嫌だといったけど、今更気を使われるとそれはそれで腹立つ。
覚束ない仕草で触手を掴む。何も抵抗されないことをいいことにそれを顔に引き寄せると、先端を口に含んだ。その瞬間、背後の存在がぶわりと大きくなる。驚いているのか。ふふん、いつもの意趣返しだ。
「んん……ちゅっ」
調子に乗って、ちょっと奥まで咥えてみる。いつも無理やり入れられてる時ほどの長さは入れられなかったけど、口いっぱいに含むことはできた。
自分から咥えちゃった。なんかどきどきするな。
フェラしてるみたい。したことないけど、多分こんな感じだろう。触手に舌を這わせたら、なんかそれっぽくなった。
ふふ、と吐息を漏らしながら舌で透明の肌を愛撫していると、先程から身体を膨らませているクラゲさんが動き出した。口に入っている触手を少し抜いたあと、先程よりも深い場所に挿入される。喉を鳴らしながらそれに耐えた。
「んぐっ……!」
自分の唾液が口端から漏れた。少し苦しいけど、いつもと比べれば全然マシだ。
「んん~~~っ、や、やあっ、むぐ……んううっ、ふっ、ふっ、はぁ……、」
口の中のそれは形を変えながら、喉を撫でていく。ずる、と抜かれて、また奥に入れられる。ぞくりと背筋が粟立った。いつもは苦しいとしか思えないのに、なのに……気持ちいい、かも。
クラゲさんに食べられたちんこが熱い。口の中の触手が、上顎に身体を押し付けながら侵入してくる。さらに高ぶっていく身体が、絶頂を予感させた。乳首がキュッと掴まれて、息が止まる。
「───あ、ふあああっ」
びくんと身体が脈打って、目の前がちかちかする。口を開けて喘ぐと、触手が口を塞いだ。
快楽の逃げ場を奪った触手を大人しく咥えたまま、体を震わせる。絶頂に浸る俺を、金の目が凝視していた。
ぐちゅりと嫌な音を立てて、触手が喉に入ってくる。咳き込みそうなのを耐えて、俺は目を閉じた。暗闇の中で、喉に差し込まれたそれの感触に意識を集中させる。
ひとしきり快楽の波が引いて、体から力が抜けた。だらんと首の力を抜いて触手から口を離そうとすると、透明な水飴は名残惜しそうに抜けていった。咳をしながら喉にあるものを吐き出す。
どこか残念そうに長い手をくるくる巻き始めたクラゲさんに、ゆるりと笑う。
「ざぁんねん。体液を飲ませようとしてたみたいだけど、俺は絶対飲まないよ」
ぎくりと固まったクラゲさんに、笑いが込み上げてくる。流れに乗じて、前々から俺に飲ませたがっている体液を喉に出してたらしい。油断も隙もないやつだ。
でも、そういうところも好きだよ。
正直、あの日は疲れのせいで変なテンションになっていた。
あの日のクラゲさんが、いつもよりえろい俺に戸惑っていたようだが、何だかんだでたくさんエッチなことできてラッキー、なんて思っていたなんて知らなかった。
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