16 / 24
タバコの量 4
しおりを挟む「そうですねえ…次は結界かバフ、デバフが良いと思っていましたけど、新たに加わった【上級開放スキル】が良いですね」
「これはどう言ったものなのですか?」
「単体ですと、雷や氷魔法が使える様になります。
時空魔法などの一部の魔法では、このスキルが無いと習得できないものも出てきます。
勿論このスキルが有っても、熟練度が足りないと意味はありませんが」
成る程です。
熟練度を上げて、尚且つこのスキルが有れば、難しい魔法も使える、と言うことですね。
「なら今回はこのスキルと交換して、次は結界かバフ、デバフと言うものと交換すれば良いですかねえ」
確認をすると、アインは頷きました。
アインについつい聞いてしまいますけど、自分で調べるのも大切ですよね。
バフ、デバフとは何なのかは、後ほどタブレットで調べましょう。
今回は【上級開放スキル】を交換……、よし、完了ですね。
雷魔法など、ちょっと惹かれますよね。
それに時空魔法の上級編も気になります。
まずは熟練度を上げるため、マジックバックをどんどん使いましょう。
昼からもどんどん進みます。
若返ったからなのか、なかなか疲れることもなく、歩いていけますねえ。
「我が強化魔法をかけてやっておるからだ」
ブルースに言われました。
確か【身体強化魔法】で、これがいわゆる【バフ魔法】の一つなんですよね。
魔法強化や、スピードアップなど、タブレットで調べたら色々ありました。
アインが勧める理由もわかります。
魔法やタブレットの熟練度を上げて、色々な場所を旅して、家族も増やして、幸せになって…やる事が沢山ありますねえ。
時間はたっぷりあるのですから、焦らずいきましょう。
体感的に、昼食から3時間ほど経った頃、空を飛んでいたチャックが降りて来ました。
「少し進んだところに太尾犬が居るけど、多分魔化してる」
魔化した犬?魔獣と言うやつですね。
「群ですか?」
「いや、一匹しか見当たらないよ」
アインが尋ねると、チャックが答えます。
その答えを聞いてシナトラが、
「じゃあ僕がやっつけていい?」
と申し出てきました。
「太尾ならシナトラでも大丈夫だろう。
腕試しの実践だ、やってみるが良い。
いざとなれば我が助太刀してやるからな」
「太尾はすばしっこいですから、スピードアップのバフをかけておきましょう」
剣を構えるシナトラに、アインがバフ魔法をかけると、チャックが犬の居る位置へ誘導します。
「その木の後ろ、5歩程行ったところで獲物を食べているよ」
「ん、血の匂いがするから、そこに居るんだね」
流石獣人ですね、血の匂いなんて私にはわかりませんよ。
足音を消し、犬の居ると言われた場所に近づくと、一気に駆け出し剣を振り下ろしました。
どうやら一太刀で仕留めた様で、体を起こしたシナトラが手招きしています。
「ほら、一撃で仕留めたよ!
僕凄い?」
近寄ると流石に私にも血の匂いは分かりました。
覗いて見ると、首を刎ねられた【太尾犬】とは狐の様です。
どうやらネズミを食べていた様で、刎ねられ転がった首の口元は血に濡れています。
見開かれた目は、口元の血の様に真っ赤です。
赤い目…魔獣の証ですよね。
確か魔獣って………。
私は狐…太尾を鑑定してみました。
【魔獣・太尾犬の死骸
魔獣化した太尾犬、食べられます。
血抜きをする事で、過剰分な魔素が薄れるが、食べ過ぎると魔化する事があるのでご注意を。
心臓内に魔石有り 】
血抜きをするのですか…逆さに吊るせば良いですかねえ。
食べ過ぎに注意しないと怖い事になるのですね。
肝に銘じておきましょう。
血抜きや解体はブルース達にお任せして、気になった事をタブレットで調べましょう。
【魔石
魔化した生き物の心臓の中にできる、魔素の結晶の事だよ。
何で心臓の中に出来るかはわかんないんだけど、純粋な魔素の固まりだから、色んな動力に使ったり出来るんだ。
必要としている人に売る事ができるよ。
ただ、個人的な取引だと、騙されたりぼったぐられたりするから、ギルドで売り買いするのが一番安心かなあ。
性質や大きさ、希少値で値段は変わるけど、牙や角や毛皮より高値は付くから、魔物を倒したら忘れずに回収しょうね 】
心臓の中に、と言うのは若干引きますけど、換金アイテムなら回収すべきですね。
まあ私に言われるまでもなく、解体していたブルースが取り出してくれましたけど。
「まだ若い魔獣だった様だな、魔石も小さい。
ほらシナトラ、これはお前の物だ」
血塗れの小石の様な物をブルースが投げて渡します。
それを受け取ったシナトラが小走りで近づいて来ました。
「ジョニー父ちゃん、これ貰ったよ、これ何?」
「魔石って言う換金アイテム…お金に変えられる物だよ」
「お金って何?」
亜人化して数日、生まれてまだ一年ですから、人の暮らしについては知らない事が多いのでしょう。
「人の住む町や村では、欲しい物があったらお金と交換するんだよ。
町に着いたら一緒に買い物しようね」
「うん、よくわかんないけどわかった。
じゃあこれ父ちゃんに預けとく」
ひょいと手渡されましたけど……血塗れのままマジックバッグに入れるのは気が引けます。
水遣りで血を洗い流してから、マジックバックにしまいました。
他の素材(毛皮とシッポ)と肉をブルースから手渡され、マジックバックの中にしまいます。
そのまま入れるのは気が引けたので、大きな葉をチャックに取ってきてもらい、それに包んでバッグへ。
毛皮などは、クリーンの魔法をかけてもらってから入れました。
「町に着いたら調理を頼もう」
魔物の肉は売れるそうなのですが、どうやらこれは私達の夕食になる様です。
狐…太尾一匹分の肉ですと、ブルースとシナトラでペロリと平らげてしまいそうな量しか無いですからね。
その後も魔化したウサギ、ネズミ、トンビなど、数匹の魔物に遭遇しました。
勿論全て瞬殺です。
その素材や肉はマジックバッグ行きです。
何とはなくなのですけど、生物(なまもの)と他の物が同じポーチの中に有ると言うのは微妙ですね。
異次元空間ですからくっついているわけでは無いと分かっていても、何となく嫌な感じがしてしまいます。
町に着いたら素材や肉を入れる、それぞれ専用の鞄を買いましょうかね。
「これはどう言ったものなのですか?」
「単体ですと、雷や氷魔法が使える様になります。
時空魔法などの一部の魔法では、このスキルが無いと習得できないものも出てきます。
勿論このスキルが有っても、熟練度が足りないと意味はありませんが」
成る程です。
熟練度を上げて、尚且つこのスキルが有れば、難しい魔法も使える、と言うことですね。
「なら今回はこのスキルと交換して、次は結界かバフ、デバフと言うものと交換すれば良いですかねえ」
確認をすると、アインは頷きました。
アインについつい聞いてしまいますけど、自分で調べるのも大切ですよね。
バフ、デバフとは何なのかは、後ほどタブレットで調べましょう。
今回は【上級開放スキル】を交換……、よし、完了ですね。
雷魔法など、ちょっと惹かれますよね。
それに時空魔法の上級編も気になります。
まずは熟練度を上げるため、マジックバックをどんどん使いましょう。
昼からもどんどん進みます。
若返ったからなのか、なかなか疲れることもなく、歩いていけますねえ。
「我が強化魔法をかけてやっておるからだ」
ブルースに言われました。
確か【身体強化魔法】で、これがいわゆる【バフ魔法】の一つなんですよね。
魔法強化や、スピードアップなど、タブレットで調べたら色々ありました。
アインが勧める理由もわかります。
魔法やタブレットの熟練度を上げて、色々な場所を旅して、家族も増やして、幸せになって…やる事が沢山ありますねえ。
時間はたっぷりあるのですから、焦らずいきましょう。
体感的に、昼食から3時間ほど経った頃、空を飛んでいたチャックが降りて来ました。
「少し進んだところに太尾犬が居るけど、多分魔化してる」
魔化した犬?魔獣と言うやつですね。
「群ですか?」
「いや、一匹しか見当たらないよ」
アインが尋ねると、チャックが答えます。
その答えを聞いてシナトラが、
「じゃあ僕がやっつけていい?」
と申し出てきました。
「太尾ならシナトラでも大丈夫だろう。
腕試しの実践だ、やってみるが良い。
いざとなれば我が助太刀してやるからな」
「太尾はすばしっこいですから、スピードアップのバフをかけておきましょう」
剣を構えるシナトラに、アインがバフ魔法をかけると、チャックが犬の居る位置へ誘導します。
「その木の後ろ、5歩程行ったところで獲物を食べているよ」
「ん、血の匂いがするから、そこに居るんだね」
流石獣人ですね、血の匂いなんて私にはわかりませんよ。
足音を消し、犬の居ると言われた場所に近づくと、一気に駆け出し剣を振り下ろしました。
どうやら一太刀で仕留めた様で、体を起こしたシナトラが手招きしています。
「ほら、一撃で仕留めたよ!
僕凄い?」
近寄ると流石に私にも血の匂いは分かりました。
覗いて見ると、首を刎ねられた【太尾犬】とは狐の様です。
どうやらネズミを食べていた様で、刎ねられ転がった首の口元は血に濡れています。
見開かれた目は、口元の血の様に真っ赤です。
赤い目…魔獣の証ですよね。
確か魔獣って………。
私は狐…太尾を鑑定してみました。
【魔獣・太尾犬の死骸
魔獣化した太尾犬、食べられます。
血抜きをする事で、過剰分な魔素が薄れるが、食べ過ぎると魔化する事があるのでご注意を。
心臓内に魔石有り 】
血抜きをするのですか…逆さに吊るせば良いですかねえ。
食べ過ぎに注意しないと怖い事になるのですね。
肝に銘じておきましょう。
血抜きや解体はブルース達にお任せして、気になった事をタブレットで調べましょう。
【魔石
魔化した生き物の心臓の中にできる、魔素の結晶の事だよ。
何で心臓の中に出来るかはわかんないんだけど、純粋な魔素の固まりだから、色んな動力に使ったり出来るんだ。
必要としている人に売る事ができるよ。
ただ、個人的な取引だと、騙されたりぼったぐられたりするから、ギルドで売り買いするのが一番安心かなあ。
性質や大きさ、希少値で値段は変わるけど、牙や角や毛皮より高値は付くから、魔物を倒したら忘れずに回収しょうね 】
心臓の中に、と言うのは若干引きますけど、換金アイテムなら回収すべきですね。
まあ私に言われるまでもなく、解体していたブルースが取り出してくれましたけど。
「まだ若い魔獣だった様だな、魔石も小さい。
ほらシナトラ、これはお前の物だ」
血塗れの小石の様な物をブルースが投げて渡します。
それを受け取ったシナトラが小走りで近づいて来ました。
「ジョニー父ちゃん、これ貰ったよ、これ何?」
「魔石って言う換金アイテム…お金に変えられる物だよ」
「お金って何?」
亜人化して数日、生まれてまだ一年ですから、人の暮らしについては知らない事が多いのでしょう。
「人の住む町や村では、欲しい物があったらお金と交換するんだよ。
町に着いたら一緒に買い物しようね」
「うん、よくわかんないけどわかった。
じゃあこれ父ちゃんに預けとく」
ひょいと手渡されましたけど……血塗れのままマジックバッグに入れるのは気が引けます。
水遣りで血を洗い流してから、マジックバックにしまいました。
他の素材(毛皮とシッポ)と肉をブルースから手渡され、マジックバックの中にしまいます。
そのまま入れるのは気が引けたので、大きな葉をチャックに取ってきてもらい、それに包んでバッグへ。
毛皮などは、クリーンの魔法をかけてもらってから入れました。
「町に着いたら調理を頼もう」
魔物の肉は売れるそうなのですが、どうやらこれは私達の夕食になる様です。
狐…太尾一匹分の肉ですと、ブルースとシナトラでペロリと平らげてしまいそうな量しか無いですからね。
その後も魔化したウサギ、ネズミ、トンビなど、数匹の魔物に遭遇しました。
勿論全て瞬殺です。
その素材や肉はマジックバッグ行きです。
何とはなくなのですけど、生物(なまもの)と他の物が同じポーチの中に有ると言うのは微妙ですね。
異次元空間ですからくっついているわけでは無いと分かっていても、何となく嫌な感じがしてしまいます。
町に着いたら素材や肉を入れる、それぞれ専用の鞄を買いましょうかね。
10
お気に入りに追加
296
あなたにおすすめの小説

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています
橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが……
想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。
※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。
更新は不定期です。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

婚約破棄された僕は過保護な王太子殿下とドS級冒険者に溺愛されながら召喚士としての新しい人生を歩みます
八神紫音
BL
「嫌ですわ、こんななよなよした男が夫になるなんて。お父様、わたくしこの男とは婚約破棄致しますわ」
ハプソン男爵家の養子である僕、ルカは、エトワール伯爵家のアンネリーゼお嬢様から婚約破棄を言い渡される。更に自分の屋敷に戻った僕に待っていたのは、ハプソン家からの追放だった。
でも、何もかもから捨てられてしまったと言う事は、自由になったと言うこと。僕、解放されたんだ!
一旦かつて育った孤児院に戻ってゆっくり考える事にするのだけれど、その孤児院で王太子殿下から僕の本当の出生を聞かされて、ドSなS級冒険者を護衛に付けて、僕は城下町を旅立った。

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる