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無属性の新入生 1
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水晶の儀が終わり、担任教師からそれぞれ杖が渡され始めた。一人ひとり渡していくため、今は再び順番待ちをしている。
新しい杖を手に入れた新入生たちは杖を体に馴染ませるために、その場で少し練習をすることになっている。うまく魔法が使えないものは、学長特製の杖が渡されるそうだ。その杖は威力が弱い分、魔力の調整がしやすくなっているらしい。その弱い杖から、少しずつ慣らして行けということだ。
無属性と診断されたニールはというと、学園長に呼び出しを食らって今は学長室にいるらしい。十中八九、先程の件について話し合っているのだろう。
「レオン!イバン先生に呼ばれてるぞ」
「あ、ごめん。ありがとう、ジャン」
ジャンの言葉で、急いで列の前にいる先生のもとに向かう。息を切らして走ってくる俺を見てイバン先生は不機嫌そうに眉を顰めた。
「……お前は、水属性だったな。これはお前の杖だ。大事にしろ」
「はい、ありがとうございます」
担任に渡された水属性の杖が、俺の手の中に収まる。
本来のレオンの杖は、炎を表す赤い紋があるのに、俺の杖には青の紋様が施されている。
「礼式中はいつ何時も、ぼうっとしないように。では、戻ってよろしい」
「す、すみません。失礼します」
名前を呼ばれたときにすぐに反応しなかったことが、気に障ったらしい。慌てて頭を下げて謝ったあと、すぐに列に戻っていった。
(俺が水属性……)
杖を軽く握って魔力を込めてみると、水の紋様が光り始める。光るのは、魔力が杖に馴染んでいる証拠だ。すごい、本当に俺って水属性なんだ。
自分の属性以外の属性を杖で魔法を使うことはできない。俺が魔力を込めて杖が反応したということは、俺の魔法が本当に水属性であるということだ。
因みに、属性魔法の種類は全部で5つある。
炎、水、樹、光、闇。普通ならこの中のどれかが、自分の属性になる。例外もあるらしいから、ニールはきっと例外の一人なのではないか、と俺は予想している。
きっとこの世には、6つ目の属性が存在するんだ。だから、水晶は属性を見定めることができなかった。原作ストーリーを思い出せないから、考察でしかないけれど……。
「全員、杖は持ったか?では今から、新しい杖で魔法を使う練習を始める」
杖を光らせながら遊んでいると、濃い紫色の文様が浮かぶ杖を持ったイバン先生が号令をかける。「まずは杖に魔力を込めるところから……」という指示をし始めて、ぎくりとした。そんな初歩的なところから練習し始めるのか。やべ、勝手に杖で遊んでた。
ぱぱっと魔力を抜いて杖の光を消す。こういうのはみんなと同じ進行度でいた方がいい。イバン先生ってなんか厳しそうだし、下手なことはしないでおこう。
他の生徒の様子に合わせて、ゆっくり杖に力を込める。
「杖を上手く光らせた者は、今までに習った簡単な無属性魔法を使ってみるといい。そうだな……。試しに、一本の花を魔法で出してみろ」
イバン先生の言う通りに、花を出す魔法を自らの手に向けてかける。今までは、ぽん、と白い煙を立てたあとに花が現れるのだが、今回は違った。
煙の代わりに、どこからか現れた水のエフェクトが手に集まっていく。水の玉がぎゅっと一つになったかと思えば、するりとマーガレットのシルエットが現れた。
「すごい、かっこいい……!」
水のエフェクトがでたのは、俺が水属性だからだろう。周りの様子を見れば、赤い炎の玉や黄色くて眩しい光の玉をふよふよさせて花を作り出している生徒の姿があった。
(でも、魔法を使った感覚は無属性の頃とあまり変わらないな。何が変わったんだ?)
初めての属性魔法にはしゃぎまわる生徒たちの中で、分析好きな俺は冷静に思案してしまう。
内心首を傾げていると、直ぐ側まで来ていたイバン先生が「おい」と話しかけてきた。
「どうしましたか、先生」
「お前だけ変な顔をして杖を見つめているから、様子を見に来た。魔法は普通に使えているようだが……何かあったか?」
「いえ……前と何が変わったんだろうって気になりまして。見たところ、魔力の源が空間から水に変わっただけに見えますけど」
変な顔って……、でも、俺を心配して来てくれたのは確かみたいだ。意外と面倒見がいいのかもしれない。
たった今出したマーガレットの茎を掴んで揺らしながらそう言うと、イバン先生は満足げに口の端を上げた。
「ふむ、良い着眼点だ。……お前は、サルの鳴き声を上げているアホどもとは違うようだな。よろしい、前に来い」
さ、さるって……周りではしゃぎまわっている生徒たちのこと?教師が生徒に言う事かよ。
……ま、まあ、口は悪いけど面倒見は良い……かもしれないし。
イバン先生は俺の肩を掴むと、ぐいっと引っ張ってきた。自分よりもせの高い相手に導かれるがままついていけば、いつの間にか生徒全員の前に来ていた。
あの、先生?みんなこっちを不思議そうに見てるんだが?
「これから浮遊魔法の練習をする。手本を見せてやるから注目しろ」
「て、てほん……まあ、浮遊魔法はできますけど」
「では通常通りに浮遊魔法をかけろ。俺がサポートをしよう」
浮遊魔法は無属性魔法の中でもレベルの高いものだけど、すでにみんな履修している魔法だから手本を見せるほどでもないと思うんだけど……。と思いつつ、先生の命令通りに自分の体に魔法をかけた。
途端に急激な浮遊感に襲われて、がくんと視界が傾いた。
「うわっ……とと、」
瞬時に杖を振って、体勢を安定させる。1メートルほど飛んだだけだから万が一落ちても怪我はしないだろうけど、意地でも失敗したくなかった。
飛んでいる感覚が普段と違うように感じる。思わず目の前で佇む先生の顔を見下ろせば、「以前との違いは見つかったか?」と言われた。
「えっと……前よりも身体が軽く感じますね。…消費魔力も、以前より少なく感じます。それ故か術のコントロールが難しいですが…、でも使いこなせることができれば、前よりも楽に魔法をかけられそうです」
感じたことをそのまま、簡潔に答える。どこからか、感心した声が聞こえた。
イバン先生が小さく頷いたところで、心のなかでガッツポーズをする。どうやら先生にとっての正解を返すことができたらしい。
その後の先生の説明では、こういうことらしい。自分の属性にあった魔法を使うと、魔力量を絞って魔術をかけることができる。その代わり、少ない魔力で操作するためコントロールの仕方が繊細になり、難易度が上がる。しかし慣れてしまえば今まで通り魔術を使うことができるだけでなく、以前より精度と威力を上げることができるらしい。
……俺は今までのスパルタ英才教育のお陰で、とっさの行動力があったからすぐにコントロールできたのだろう。非常時の対応に離れているしな。
不意打ちで海のど真ん中に召喚されたときの対応方法とか、実践でやらされたことあるし。
でも普通の生徒は、コントロールが上手くいかないものらしい。
だから先生は、俺が浮遊魔法をかける際、魔法が暴走しないようにサポートとして近くで見てくれていたのである。そして今から、浮遊魔法で魔力コントロールを身につけるという特訓するとのことだ。
ただ、杖をもらったばかりの生徒にいきなり浮遊魔法をさせるのは危ないということで、特訓の際には教師とマンツーマンで行う。と、いうことを全生徒の前でしていた。その間も俺は先生に隣にいなければいけなかったから、注目の視線が痛い。「あいつって、首席じゃね……?」「早速いいとこ取りかよ」という不穏な声も聞こえてきたけど、気にしない気にしない。
説明を終えた先生は魔法を解いた俺に向き直ると、静かな目で見下ろしてきた。
「しかし、最初はなかなか安定しないものなのだが……。やるじゃないか。よし、その調子で他の生徒の浮遊魔法練習に付き合ってこい。人手が足りてないから、俺だけでは見きれない」
「あ、はい」
「頼むぞ」
俺がすっかり杖を使いこなしていると判断したのか、先生はそう言うとすぐに別の生徒のもとに向かっていった。面倒見がいいんだか悪いんだか。
一応、他クラスの担任の先生たちも手伝ってはいるみたいだけど……。
(まあ確かに、これだけの生徒を一人ひとり見て回るのは時間がかかるな)
しょーがない。お望み通りに、ここは首席の俺がいいところを見せてやりますか!
新しい杖を手に入れた新入生たちは杖を体に馴染ませるために、その場で少し練習をすることになっている。うまく魔法が使えないものは、学長特製の杖が渡されるそうだ。その杖は威力が弱い分、魔力の調整がしやすくなっているらしい。その弱い杖から、少しずつ慣らして行けということだ。
無属性と診断されたニールはというと、学園長に呼び出しを食らって今は学長室にいるらしい。十中八九、先程の件について話し合っているのだろう。
「レオン!イバン先生に呼ばれてるぞ」
「あ、ごめん。ありがとう、ジャン」
ジャンの言葉で、急いで列の前にいる先生のもとに向かう。息を切らして走ってくる俺を見てイバン先生は不機嫌そうに眉を顰めた。
「……お前は、水属性だったな。これはお前の杖だ。大事にしろ」
「はい、ありがとうございます」
担任に渡された水属性の杖が、俺の手の中に収まる。
本来のレオンの杖は、炎を表す赤い紋があるのに、俺の杖には青の紋様が施されている。
「礼式中はいつ何時も、ぼうっとしないように。では、戻ってよろしい」
「す、すみません。失礼します」
名前を呼ばれたときにすぐに反応しなかったことが、気に障ったらしい。慌てて頭を下げて謝ったあと、すぐに列に戻っていった。
(俺が水属性……)
杖を軽く握って魔力を込めてみると、水の紋様が光り始める。光るのは、魔力が杖に馴染んでいる証拠だ。すごい、本当に俺って水属性なんだ。
自分の属性以外の属性を杖で魔法を使うことはできない。俺が魔力を込めて杖が反応したということは、俺の魔法が本当に水属性であるということだ。
因みに、属性魔法の種類は全部で5つある。
炎、水、樹、光、闇。普通ならこの中のどれかが、自分の属性になる。例外もあるらしいから、ニールはきっと例外の一人なのではないか、と俺は予想している。
きっとこの世には、6つ目の属性が存在するんだ。だから、水晶は属性を見定めることができなかった。原作ストーリーを思い出せないから、考察でしかないけれど……。
「全員、杖は持ったか?では今から、新しい杖で魔法を使う練習を始める」
杖を光らせながら遊んでいると、濃い紫色の文様が浮かぶ杖を持ったイバン先生が号令をかける。「まずは杖に魔力を込めるところから……」という指示をし始めて、ぎくりとした。そんな初歩的なところから練習し始めるのか。やべ、勝手に杖で遊んでた。
ぱぱっと魔力を抜いて杖の光を消す。こういうのはみんなと同じ進行度でいた方がいい。イバン先生ってなんか厳しそうだし、下手なことはしないでおこう。
他の生徒の様子に合わせて、ゆっくり杖に力を込める。
「杖を上手く光らせた者は、今までに習った簡単な無属性魔法を使ってみるといい。そうだな……。試しに、一本の花を魔法で出してみろ」
イバン先生の言う通りに、花を出す魔法を自らの手に向けてかける。今までは、ぽん、と白い煙を立てたあとに花が現れるのだが、今回は違った。
煙の代わりに、どこからか現れた水のエフェクトが手に集まっていく。水の玉がぎゅっと一つになったかと思えば、するりとマーガレットのシルエットが現れた。
「すごい、かっこいい……!」
水のエフェクトがでたのは、俺が水属性だからだろう。周りの様子を見れば、赤い炎の玉や黄色くて眩しい光の玉をふよふよさせて花を作り出している生徒の姿があった。
(でも、魔法を使った感覚は無属性の頃とあまり変わらないな。何が変わったんだ?)
初めての属性魔法にはしゃぎまわる生徒たちの中で、分析好きな俺は冷静に思案してしまう。
内心首を傾げていると、直ぐ側まで来ていたイバン先生が「おい」と話しかけてきた。
「どうしましたか、先生」
「お前だけ変な顔をして杖を見つめているから、様子を見に来た。魔法は普通に使えているようだが……何かあったか?」
「いえ……前と何が変わったんだろうって気になりまして。見たところ、魔力の源が空間から水に変わっただけに見えますけど」
変な顔って……、でも、俺を心配して来てくれたのは確かみたいだ。意外と面倒見がいいのかもしれない。
たった今出したマーガレットの茎を掴んで揺らしながらそう言うと、イバン先生は満足げに口の端を上げた。
「ふむ、良い着眼点だ。……お前は、サルの鳴き声を上げているアホどもとは違うようだな。よろしい、前に来い」
さ、さるって……周りではしゃぎまわっている生徒たちのこと?教師が生徒に言う事かよ。
……ま、まあ、口は悪いけど面倒見は良い……かもしれないし。
イバン先生は俺の肩を掴むと、ぐいっと引っ張ってきた。自分よりもせの高い相手に導かれるがままついていけば、いつの間にか生徒全員の前に来ていた。
あの、先生?みんなこっちを不思議そうに見てるんだが?
「これから浮遊魔法の練習をする。手本を見せてやるから注目しろ」
「て、てほん……まあ、浮遊魔法はできますけど」
「では通常通りに浮遊魔法をかけろ。俺がサポートをしよう」
浮遊魔法は無属性魔法の中でもレベルの高いものだけど、すでにみんな履修している魔法だから手本を見せるほどでもないと思うんだけど……。と思いつつ、先生の命令通りに自分の体に魔法をかけた。
途端に急激な浮遊感に襲われて、がくんと視界が傾いた。
「うわっ……とと、」
瞬時に杖を振って、体勢を安定させる。1メートルほど飛んだだけだから万が一落ちても怪我はしないだろうけど、意地でも失敗したくなかった。
飛んでいる感覚が普段と違うように感じる。思わず目の前で佇む先生の顔を見下ろせば、「以前との違いは見つかったか?」と言われた。
「えっと……前よりも身体が軽く感じますね。…消費魔力も、以前より少なく感じます。それ故か術のコントロールが難しいですが…、でも使いこなせることができれば、前よりも楽に魔法をかけられそうです」
感じたことをそのまま、簡潔に答える。どこからか、感心した声が聞こえた。
イバン先生が小さく頷いたところで、心のなかでガッツポーズをする。どうやら先生にとっての正解を返すことができたらしい。
その後の先生の説明では、こういうことらしい。自分の属性にあった魔法を使うと、魔力量を絞って魔術をかけることができる。その代わり、少ない魔力で操作するためコントロールの仕方が繊細になり、難易度が上がる。しかし慣れてしまえば今まで通り魔術を使うことができるだけでなく、以前より精度と威力を上げることができるらしい。
……俺は今までのスパルタ英才教育のお陰で、とっさの行動力があったからすぐにコントロールできたのだろう。非常時の対応に離れているしな。
不意打ちで海のど真ん中に召喚されたときの対応方法とか、実践でやらされたことあるし。
でも普通の生徒は、コントロールが上手くいかないものらしい。
だから先生は、俺が浮遊魔法をかける際、魔法が暴走しないようにサポートとして近くで見てくれていたのである。そして今から、浮遊魔法で魔力コントロールを身につけるという特訓するとのことだ。
ただ、杖をもらったばかりの生徒にいきなり浮遊魔法をさせるのは危ないということで、特訓の際には教師とマンツーマンで行う。と、いうことを全生徒の前でしていた。その間も俺は先生に隣にいなければいけなかったから、注目の視線が痛い。「あいつって、首席じゃね……?」「早速いいとこ取りかよ」という不穏な声も聞こえてきたけど、気にしない気にしない。
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「しかし、最初はなかなか安定しないものなのだが……。やるじゃないか。よし、その調子で他の生徒の浮遊魔法練習に付き合ってこい。人手が足りてないから、俺だけでは見きれない」
「あ、はい」
「頼むぞ」
俺がすっかり杖を使いこなしていると判断したのか、先生はそう言うとすぐに別の生徒のもとに向かっていった。面倒見がいいんだか悪いんだか。
一応、他クラスの担任の先生たちも手伝ってはいるみたいだけど……。
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