188 / 361
月下の鬼人(ワールドエネミー)上
Disassembly《ブレット・トゥゲザァ》7
しおりを挟む
車内が一瞬で凍り付き、四人が一斉(レクスはバックミラー越し)にこっちを見た。
あれ、聞こえなかったのか……?
呆気に取られている四人に対し、俺は改めて懇切丁寧な説明をしてやる。
「だから、あれは今月分のお前達の初任給を、どっかの企業が裏金としてせしめたもんだ。しっかり守り抜けばそのままお前達のもんだが、しくじれば全員給料抜きだ、分かりやすくていいだろ?」
すると、いつの間にか拘束を解かれていたリズが、小っこい身体をプルプルと震わせながら、こっちに近づいてきた。
「アンタはッ……!アンタは!!」
前髪に隠していた涙目をキッと睨み上げ、大気を切り裂くノーモーションのショートアッパーが俺の頬を掠める。
あ、あぶねッ!?
「ッ!?」
咄嗟に半身で避けた俺を、リズはもう片方の手で掴んでくる。
グググッ……!
う、嘘だろ……!?
俺より身長差30㎝も小さいリズが、その馬鹿力を使って地面から持ち上げる。
「なんてことしてくれてんのよこのばかぁぁぁぁぁ!!!!!」
ぶんぶんぶんぶん……!
そのまま俺をカクテルシェイカーのごとく上下に振り回すリズ。
痛い痛い!!の、脳が揺れる揺れる!
「や、やめろバカ!!ってベル!!お前も見てないで止めろよ!!」
さっきは止めに入ってくれたベルも、今は明後日の方角を見ながら下手な口笛を吹いている。
お前ぇ……あとで訓練場の修理費の減俸額を跳ね上げてやる……
「もうアンタなんてッ……!このまま車内から放り出してやるわよッ……!!」
激昂するリズが俺をブンブン振り回しながらそう叫ぶ────
ウィーン……
装甲車の後部ハッチがひとりでに空いた。
外から昼の日差しが差し込み、男が女に持ち上げられている絵面を見た後続車の運転手が眼を白黒とさせている。
「レクスも!お前も無言でハッチを開けんじゃねぇ!!」
レクスは何も聞こえてないかのように正面を見たまま運転をしている。
どいつもこいつも容赦ねーなッ!
このままだとまずいッ……!
幾ら鍛えているとはいえ、流石に時速70kmの速度で走る車から放り出されればただでは済まない。
敵どころか味方に殺されかけている状況に焦る俺を、ボウリングの玉のようにリズが振りかぶった時だった────
「おいおいなんだよ……まさかお前ら、亡霊程度に負けるなんて思っているのかよ?」
車内にあったホワイトボードが飛ばないように抑えていたアキラが、そう告げるのと同時に後部ハッチが閉まる。
全員の視線が俺からアキラへと集まると、ニヒルな笑みで頬を吊り上げた。
「要はそこにある俺達の給料を守ればいいだけの話しだろ?そんなギャーギャー騒ぐような事じゃねえ。それともやっぱり怖いのか?亡霊に負けて、おめおめ無給料で帰る羽目になるのが?」
てっきりコイツが一番文句を言うと俺は踏んでいたのだが……
煽るようにそう告げたアキラの言葉に他の三人は────
「いいわよ!やればいいんでしょやればぁ!!」
「やってる、やってやるにゃぁぁぁ!!」
「俺達の給料のために、野郎の頭ぶっ飛ばしてやるぞ!!」
血相を変えて叫ぶ三人。
おいおい、殺しは厳禁だから頭はフッ飛ばさないでくれよ……
「ひとつ貸しだ……」
ようやく地面に降ろしてもらった俺にアキラそう告げた。
日本語で。
「なんでまた、お前らしくもない……」
もっと噛みついて来るかと思ったんだがな。
あとさっきの煽り文句。あれ、一か月前に俺がお前に言ったやつだろ。
眉を寄せる俺に、何故か気恥ずかしそうに視線を逸らしたアキラ。
「アンタ、今朝はベルの書類を修正していて眠れなかったんだろう?」
他の隊員達の叫喚の中でポツリとそう告げた。
「……知っていたのか?」
俺の問いに、コクリと頷くアキラ。
確かに、俺が輸送機に乗っていた時から眠そうにしていたのは、午前三時に提出してきたベルの書類を修正していたからである。
だが、睡眠時間が無くなったのは、初めて書いた始末書を修正するのに手こずった俺の責任であり、決してベルが悪いわけではない。
「昨日、俺達がPCの使い方をベルに教えたが、アイツは覚えが悪かった。それで、その……アイツが書類の提出に遅れたら、お、俺達まで罰を食らうかもしれないからよ……!それで、ちょっと気にしてて……!って、なんで笑うんだお前っ!?」
話しを聞いていく内に、どうもおかしくなって笑いを堪えていた俺を、アキラが睨みつける。
「くくっ……いや、ごめんごめん……別にバカにしてたんじゃない、本当だ。ただ、少しお前のことを俺は勘違いしていたらしいな……」
こいつは心配してたんだ。
初めて書類作成をしていたベルが一人でちゃんとできるかを。
「んだよその言い方?とにかくアイツは書類を出した。それで問題なし。あと、さっきも言った通りこの件は貸し一つだからなぁ!」
若干の幼さ残る童顔のアキラが、狛犬のような表情で睨み上げた。
「あぁ、分かった────」
キキィィィィッッッッ────!!!!!!
突然の金切り声のようなブレーキ音と共に、慣性の力で身体が車内前方に投げ出される。
突然の金切り声のようなブレーキ音と共に、慣性の力で身体が車内前方に投げ出される。
「ッ!!おい、何があった!?……っ!」
何とか踏ん張りつつ、顔を上げた俺がレクスに確認するよりも先に、その光景に息を呑んだ。
首都ワシントンやニューヨークと並び、アメリカでもっとも裕福な都市の一つともされるカリフォルニア州サンフランシスコ、シリコンバレー。
富裕層が蔓延るこの優雅な土地に相応しい、五叉路以上の道路が連なる交差点の手前、信号機の全てが明滅していた。
レクスは咄嗟にその異常事態に気づいてブレーキを踏んだのだ。
だが────こっちが護衛と簡単に見分けられないよう、車間距離を開けていた現金輸送車は交差点のど真ん中を走っている!
プップゥゥゥゥ!!!!
けたたましいクラクションの音と共に、俺達とは別の車線を走っていた車両が一斉に交差点へと突っ込み、衝突し、宙を舞う。
「おいおいおいおいッ!マジかよ……!?」
眼の前の惨劇に息を縫むレクス。
外の天気は清々しい程の快晴。
雷雨どころか雲すらない青空が広がっている。
つまりは自然災害による停電ではない……
俺が視線を素早く装甲車の外、道路脇にあったカフェテリアへと向けると、店内に設置してあったテレビが消えており、まだ外の騒動に気づいていない客が不審顔を浮かべていた。
……これは────意図的に起こされた停電だ。
それも、この周辺一帯全ての電力を落とす大掛かりな……
「レクス!!前にゃ前!!」
眼の前の光景に立ち往生していた数瞬、運転席と助手席の間から身を乗り出していたベルが前方を指差す。
昔、日本の渋谷で見た歩行者天国を歩く人々の如く、縦横無尽に行き交う車の混雑から、一台のポルシェが抜け出してきた。
あろうことか、こっちに向かって突っ込んでくる!
「クソッ……!」
咄嗟にバックにシフトレバーを入れようとしたレクスが毒づく。
後方にはさっきの俺達のことを見て目を丸くしていた後続車、ハンドルを切ろうとしても、もう間に合わない距離までポルシェは迫ってきていた。
あれ、聞こえなかったのか……?
呆気に取られている四人に対し、俺は改めて懇切丁寧な説明をしてやる。
「だから、あれは今月分のお前達の初任給を、どっかの企業が裏金としてせしめたもんだ。しっかり守り抜けばそのままお前達のもんだが、しくじれば全員給料抜きだ、分かりやすくていいだろ?」
すると、いつの間にか拘束を解かれていたリズが、小っこい身体をプルプルと震わせながら、こっちに近づいてきた。
「アンタはッ……!アンタは!!」
前髪に隠していた涙目をキッと睨み上げ、大気を切り裂くノーモーションのショートアッパーが俺の頬を掠める。
あ、あぶねッ!?
「ッ!?」
咄嗟に半身で避けた俺を、リズはもう片方の手で掴んでくる。
グググッ……!
う、嘘だろ……!?
俺より身長差30㎝も小さいリズが、その馬鹿力を使って地面から持ち上げる。
「なんてことしてくれてんのよこのばかぁぁぁぁぁ!!!!!」
ぶんぶんぶんぶん……!
そのまま俺をカクテルシェイカーのごとく上下に振り回すリズ。
痛い痛い!!の、脳が揺れる揺れる!
「や、やめろバカ!!ってベル!!お前も見てないで止めろよ!!」
さっきは止めに入ってくれたベルも、今は明後日の方角を見ながら下手な口笛を吹いている。
お前ぇ……あとで訓練場の修理費の減俸額を跳ね上げてやる……
「もうアンタなんてッ……!このまま車内から放り出してやるわよッ……!!」
激昂するリズが俺をブンブン振り回しながらそう叫ぶ────
ウィーン……
装甲車の後部ハッチがひとりでに空いた。
外から昼の日差しが差し込み、男が女に持ち上げられている絵面を見た後続車の運転手が眼を白黒とさせている。
「レクスも!お前も無言でハッチを開けんじゃねぇ!!」
レクスは何も聞こえてないかのように正面を見たまま運転をしている。
どいつもこいつも容赦ねーなッ!
このままだとまずいッ……!
幾ら鍛えているとはいえ、流石に時速70kmの速度で走る車から放り出されればただでは済まない。
敵どころか味方に殺されかけている状況に焦る俺を、ボウリングの玉のようにリズが振りかぶった時だった────
「おいおいなんだよ……まさかお前ら、亡霊程度に負けるなんて思っているのかよ?」
車内にあったホワイトボードが飛ばないように抑えていたアキラが、そう告げるのと同時に後部ハッチが閉まる。
全員の視線が俺からアキラへと集まると、ニヒルな笑みで頬を吊り上げた。
「要はそこにある俺達の給料を守ればいいだけの話しだろ?そんなギャーギャー騒ぐような事じゃねえ。それともやっぱり怖いのか?亡霊に負けて、おめおめ無給料で帰る羽目になるのが?」
てっきりコイツが一番文句を言うと俺は踏んでいたのだが……
煽るようにそう告げたアキラの言葉に他の三人は────
「いいわよ!やればいいんでしょやればぁ!!」
「やってる、やってやるにゃぁぁぁ!!」
「俺達の給料のために、野郎の頭ぶっ飛ばしてやるぞ!!」
血相を変えて叫ぶ三人。
おいおい、殺しは厳禁だから頭はフッ飛ばさないでくれよ……
「ひとつ貸しだ……」
ようやく地面に降ろしてもらった俺にアキラそう告げた。
日本語で。
「なんでまた、お前らしくもない……」
もっと噛みついて来るかと思ったんだがな。
あとさっきの煽り文句。あれ、一か月前に俺がお前に言ったやつだろ。
眉を寄せる俺に、何故か気恥ずかしそうに視線を逸らしたアキラ。
「アンタ、今朝はベルの書類を修正していて眠れなかったんだろう?」
他の隊員達の叫喚の中でポツリとそう告げた。
「……知っていたのか?」
俺の問いに、コクリと頷くアキラ。
確かに、俺が輸送機に乗っていた時から眠そうにしていたのは、午前三時に提出してきたベルの書類を修正していたからである。
だが、睡眠時間が無くなったのは、初めて書いた始末書を修正するのに手こずった俺の責任であり、決してベルが悪いわけではない。
「昨日、俺達がPCの使い方をベルに教えたが、アイツは覚えが悪かった。それで、その……アイツが書類の提出に遅れたら、お、俺達まで罰を食らうかもしれないからよ……!それで、ちょっと気にしてて……!って、なんで笑うんだお前っ!?」
話しを聞いていく内に、どうもおかしくなって笑いを堪えていた俺を、アキラが睨みつける。
「くくっ……いや、ごめんごめん……別にバカにしてたんじゃない、本当だ。ただ、少しお前のことを俺は勘違いしていたらしいな……」
こいつは心配してたんだ。
初めて書類作成をしていたベルが一人でちゃんとできるかを。
「んだよその言い方?とにかくアイツは書類を出した。それで問題なし。あと、さっきも言った通りこの件は貸し一つだからなぁ!」
若干の幼さ残る童顔のアキラが、狛犬のような表情で睨み上げた。
「あぁ、分かった────」
キキィィィィッッッッ────!!!!!!
突然の金切り声のようなブレーキ音と共に、慣性の力で身体が車内前方に投げ出される。
突然の金切り声のようなブレーキ音と共に、慣性の力で身体が車内前方に投げ出される。
「ッ!!おい、何があった!?……っ!」
何とか踏ん張りつつ、顔を上げた俺がレクスに確認するよりも先に、その光景に息を呑んだ。
首都ワシントンやニューヨークと並び、アメリカでもっとも裕福な都市の一つともされるカリフォルニア州サンフランシスコ、シリコンバレー。
富裕層が蔓延るこの優雅な土地に相応しい、五叉路以上の道路が連なる交差点の手前、信号機の全てが明滅していた。
レクスは咄嗟にその異常事態に気づいてブレーキを踏んだのだ。
だが────こっちが護衛と簡単に見分けられないよう、車間距離を開けていた現金輸送車は交差点のど真ん中を走っている!
プップゥゥゥゥ!!!!
けたたましいクラクションの音と共に、俺達とは別の車線を走っていた車両が一斉に交差点へと突っ込み、衝突し、宙を舞う。
「おいおいおいおいッ!マジかよ……!?」
眼の前の惨劇に息を縫むレクス。
外の天気は清々しい程の快晴。
雷雨どころか雲すらない青空が広がっている。
つまりは自然災害による停電ではない……
俺が視線を素早く装甲車の外、道路脇にあったカフェテリアへと向けると、店内に設置してあったテレビが消えており、まだ外の騒動に気づいていない客が不審顔を浮かべていた。
……これは────意図的に起こされた停電だ。
それも、この周辺一帯全ての電力を落とす大掛かりな……
「レクス!!前にゃ前!!」
眼の前の光景に立ち往生していた数瞬、運転席と助手席の間から身を乗り出していたベルが前方を指差す。
昔、日本の渋谷で見た歩行者天国を歩く人々の如く、縦横無尽に行き交う車の混雑から、一台のポルシェが抜け出してきた。
あろうことか、こっちに向かって突っ込んでくる!
「クソッ……!」
咄嗟にバックにシフトレバーを入れようとしたレクスが毒づく。
後方にはさっきの俺達のことを見て目を丸くしていた後続車、ハンドルを切ろうとしても、もう間に合わない距離までポルシェは迫ってきていた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
惑星保護区
ラムダムランプ
SF
この物語について
旧人類と別宇宙から来た種族との出来事にまつわる話です。
概要
かつて地球に住んでいた旧人類と別宇宙から来た種族がトラブルを引き起こし、その事が発端となり、地球が宇宙の中で【保護区】(地球で言う自然保護区)に制定され
制定後は、他の星の種族は勿論、あらゆる別宇宙の種族は地球や現人類に対し、安易に接触、交流、知能や技術供与する事を固く禁じられた。
現人類に対して、未だ地球以外の種族が接触して来ないのは、この為である。
初めて書きますので読みにくいと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
鋼殻牙龍ドラグリヲ
南蛮蜥蜴
ファンタジー
歪なる怪物「害獣」の侵攻によって緩やかに滅びゆく世界にて、「アーマメントビースト」と呼ばれる兵器を操り、相棒のアンドロイド「カルマ」と共に戦いに明け暮れる主人公「真継雪兎」
ある日、彼はとある任務中に害獣に寄生され、身体を根本から造り替えられてしまう。 乗っ取られる危険を意識しつつも生きることを選んだ雪兎だったが、それが苦難の道のりの始まりだった。
次々と出現する凶悪な害獣達相手に、無双の機械龍「ドラグリヲ」が咆哮と共に牙を剥く。
延々と繰り返される殺戮と喪失の果てに、勇敢で臆病な青年を待ち受けるのは絶対的な破滅か、それともささやかな希望か。
※小説になろう、カクヨム、ノベプラでも掲載中です。
※挿絵は雨川真優(アメカワマユ)様@zgmf_x11dより頂きました。利用許可済です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる