58 / 61
第五幕【ヒーローの夢】
5-15【その心、その志、その雄姿(4)】
しおりを挟む
「今だっ!!」
地面に這いつくばる猛禽。
アデーレは腕にまとった竜腕の炎を払い、フラムディウスを両手で下段に構えて駆け出す。
こうなれば、後は一瞬のことだった。
猛禽の首元に迫ったアデーレは、そのまま剣を大きく振り上げる。
切り裂かれた首の断面は燃え上がり、跳ね上げられた首は、そのまま空中で灰となる。
倒されたことで魔法の保護が失われたのか、猛禽の胴体が炎に包まれていく。
竜神の炎が、周囲を明るく照らす。
「よし、後は魔女を……ッ!!」
剣を構え直し、屋敷の方角へ向き直るアデーレ。
その瞬間、彼女の目の前に顔面を砕かれた黒色のドラゴンが轟音を立てて襲い来る。
対応が遅れたアデーレ。
ドラゴンの突撃を防ごうと、フラムディウスで防御の姿勢を取る。
直後、ドラゴンの身体がフラムディウスに衝突。
腕と足に全ての力を込めるアデーレ。
衝突のエネルギーはすさまじく、彼女の体は数メートル後方へ押し込まれる。
アデーレの足によって芝生がえぐれ、十センチほど足が地面に埋まってしまうほどだ。
「うぅっ!!」
全身でドラゴンの衝突を受け止め、アデーレの口からうめき声が漏れる。
しかしすぐに体制を立て直し、フラムディウスでドラゴンの頭を払う。
その刃を避けるように、ドラゴンは後ろに跳躍。
そして、ドラゴンが地面に着地した瞬間……。
「甘いよ、小娘ェ!!」
その背後から、杖を大きく振りかぶったイェキュブが、とてつもない速度でアデーレとの間合いを詰めてくる。
今度は防御の体制も間に合わない。
手の力が緩んだその一瞬をイェキュブは見逃さず、骨の杖でフラムディウスの刃を弾く。
反動にアデーレの手は耐えられなかった。
フラムディウスはそのまま空高く跳ね飛ばされ、アデーレの後方十数メートルほどのところに突き刺さる。
飛び退いてフラムディウスを取り戻す隙はない。
アデーレは、ここに来て完全に無手の状態になってしまった。
「はっはぁ、これで、アンタの切り札はなくなったよ!」
アデーレの目の前に着地したイェキュブが、更なる一撃を加えようと骨の杖の先端でアデーレのみぞおちを突く。
だが、今度は空いた右手でその杖を握り、胴体に届く前に攻撃を止める。
舌打ちを漏らしたイェキュブが、アデーレの手を杖から振り払い飛び退く。
そのままドラゴンの背に立ち、アデーレを見下ろす。
「まぁいいさ。さてさて、どう料理してやろうかねぇ?」
アデーレの能力の源はフラムディウスであり、それを失えば特殊能力は使えない。
イェキュブはそう考えているのだろう。
高い場所からアデーレを見下し、その口調は既に勝ちを確信しているかのようだ。
だが、勝利を目前に隙を見せる様子はない。
後方に構える魔道具たちは今もなお怪しく輝く。
フラムディウスを取り戻そうとしたその瞬間を狙い、魔法による致命の一撃を放つだろう。
――それでも、アデーレは冷静だった。
いや、フラムディウスを手放したその瞬間から、まるで別のスイッチが入ったかのように思考がクリアになっていく。
「……ああん?」
アデーレの動きに、イェキュブは警戒心をあらわにする。
確かに、フラムディウスとはヴェスティリアの力の象徴である。
これまでの戦いからも、彼女の機動力や攻撃力は、剣が持つ特殊な能力によってもたらされてきた。
変身者自身の身体能力も大幅に向上しているが、空中での姿勢制御などは全て剣を使ってこそだ。
……しかし。しかしだ。
主力を失ったからと言って、彼女が戦う意思を挫かれることなど有り得るのか。
左手を腹部の前に。右手を胸の前に。
両の手を強く握ると、そのあまりにも強い力で、手袋のこすれ合う音が大きく響く。
徒手空拳。
アデーレの目に戦意は失われず。
……いや、まるでヴェスタの炎をその瞳に宿したかのように、強い覇気を放っている。
明らかにアデーレの気配が変わる。
「な……何だい、一体?」
熱すら漂わせる威圧感。
勝ち誇っていたイェキュブが、人間など羽虫にも劣るだろうドラゴンが、わずかに後ずさる。
そんな怪物たちに、アデーレはじりじりと間合いを詰めていく。
――佐伯 良太は憧れていた。
フィクションの中で、強き心を抱いて戦うヒーロー達。
悲壮を仮面で隠す戦士も、人を愛した光の巨人も、仲間との絆を力に変える者達も。
気高き使命を背負う騎士も、少年少女の夢を力にした超人も、古の者と心を通わせた剣士も。
その心に、その志に、その雄姿に良太は心を救われた。
そして、夢に抱くほど憧れてしまったのだ。
画面の向こうで戦う、彼らの【技】に。
(俺の憧れた、あの人たちは……)
アデーレの全身に、今までとは違う力がみなぎる。
頭の中には、これまで見て来たヒーローの雄姿。
彼らは、皆。
例え、力の象徴たる武器がなくとも。
(例え拳一つであろうとも)
……だからこそ、ヴェスティリアは良太の夢の体現となったのだ。
この力は、自分の理想通りの動きを、自分の体に行わせてくれるのだから。
(戦うことを、諦めないッ!!)
――ドラゴンとアデーレの間合いが、一瞬にしてゼロとなった。
「なぁっ!?」
無手で迫って来るとは思っていなかったのだろう。驚愕の声を上げるイェキュブ。
だが、アデーレの進撃は止まらない。
左手を突き出し、右手を突き出し。
両の脚を、膝を、肘を。
人体のあらゆる点による打撃を、ドラゴンの頭に与えていく。
あの時見た正拳突きを。
刃よりも鋭い手刀を。
こんな動きが出来るのかと感動した回し蹴りを。
フィクションを生み出す製作者たちが、あらゆる試行錯誤によって実現させてきたその技を。
佐伯 良太は、アデーレ・サウダーテは、ヴェスティリアという超常の力を用い、現実へと昇華させていく。
それこそが夢の体現。
一度は諦めた憧れへの、再挑戦だ。
「はああぁぁぁぁぁーっ!!!」
既に表皮のほとんどを失いつつある、ドラゴンの頭部。
そこに、一際強烈なアデーレの正拳突きが迫る。
その身に宿るヴェスティリアの力が炎となり、右の拳で燃え盛る。
空気を焦がし、切り裂き、限界まで速度を上げたアデーレの拳は、赤き閃光となる。
もはやそれは、フラムディウスにも劣らぬ一撃だ。
ドラゴンの顔面に、閃光となった一撃が突き刺さる。
拳は頭蓋を砕き、ドラゴンの全身に対し、強烈な振動を与える。
その拳をアデーレがほどくと、宿る炎がドラゴンの身体へ一気に広がる。
その巨体は一瞬で業火に包まれ、爆発四散。
「ば、バカなッ!?」
イェキュブは寸前のところで飛行し、爆発に飲まれるのを回避。
万策尽きたか、この場から逃げようと猛スピードで高度を上げていく。
しかし、魔女を逃がすまいとフラムディウスの刃が迫る。
「ゴホォッ!!」
その刃が、イェキュブの腹部を貫く。
フラムディウスは……アンロックンは、自らの意思で力を扱っている。
ヴェスティリアの力はフラムディウスあってこそ。
言い換えれば、アンロックンとの協力によって実現していることに他ならない。
自ら相棒の元へはせ参じることなど、造作もないのだ。
「決めるんだ、ヴェスティリアッ!!!」
「任せて!!」
叫ぶアンロックン。跳躍するアデーレ。
空中に打ち付けられたかのように動きを止めるイェキュブを飛び越え、天高く舞い上がる。
曇天の隙間から、太陽が覗く。
アデーレは地上を照らす強き光を背景に、良太が最も憧れたあの技の構えを取る。
左脚を曲げ、右脚を突き出す蹴り。
あらゆる悪を退けてきた、伝統の必殺技。
戦いを締めくくるのは、この技がいい。
「行けえぇぇーッ!!!」
更にアンロックンが叫ぶ。
アデーレの背後で宿る力が凝縮し、爆発を起こす。
その反動が推進力となり、右脚を突き出したアデーレが流星の如き勢いでイェキュブへと迫る。
「あ、ああぁ……」
あらゆる想定外に巻き込まれ、全ての策を挫かれた魔女。
襲い来る赤い閃光に、絶望の表情を浮かべていた。
「ああああぁぁぁっ!!!!」
アデーレの右脚がフラムディウスの柄頭を捕らえ、跳び蹴りの力の全てを伝える。
その貫通力を受け止められる者は存在しない。
アデーレはフラムディウスと共にイェキュブを貫き、芝生の地面に刃を深く打ち込む。
意味をなさぬ魔女の断末魔は、爆発音によってかき消された。
上空で炸裂する火の玉を背に、アデーレはフラムディウスを地面から引き抜き、肩に担ぐ。
振り返る必要はない。
必殺技というのは、そういうものなのだから。
かつて魔女だったものの灰が風に流され、消えていく。
それを見送ることもなく、アデーレは屋敷の方に向けて、ゆっくりと歩きだすのだった。
地面に這いつくばる猛禽。
アデーレは腕にまとった竜腕の炎を払い、フラムディウスを両手で下段に構えて駆け出す。
こうなれば、後は一瞬のことだった。
猛禽の首元に迫ったアデーレは、そのまま剣を大きく振り上げる。
切り裂かれた首の断面は燃え上がり、跳ね上げられた首は、そのまま空中で灰となる。
倒されたことで魔法の保護が失われたのか、猛禽の胴体が炎に包まれていく。
竜神の炎が、周囲を明るく照らす。
「よし、後は魔女を……ッ!!」
剣を構え直し、屋敷の方角へ向き直るアデーレ。
その瞬間、彼女の目の前に顔面を砕かれた黒色のドラゴンが轟音を立てて襲い来る。
対応が遅れたアデーレ。
ドラゴンの突撃を防ごうと、フラムディウスで防御の姿勢を取る。
直後、ドラゴンの身体がフラムディウスに衝突。
腕と足に全ての力を込めるアデーレ。
衝突のエネルギーはすさまじく、彼女の体は数メートル後方へ押し込まれる。
アデーレの足によって芝生がえぐれ、十センチほど足が地面に埋まってしまうほどだ。
「うぅっ!!」
全身でドラゴンの衝突を受け止め、アデーレの口からうめき声が漏れる。
しかしすぐに体制を立て直し、フラムディウスでドラゴンの頭を払う。
その刃を避けるように、ドラゴンは後ろに跳躍。
そして、ドラゴンが地面に着地した瞬間……。
「甘いよ、小娘ェ!!」
その背後から、杖を大きく振りかぶったイェキュブが、とてつもない速度でアデーレとの間合いを詰めてくる。
今度は防御の体制も間に合わない。
手の力が緩んだその一瞬をイェキュブは見逃さず、骨の杖でフラムディウスの刃を弾く。
反動にアデーレの手は耐えられなかった。
フラムディウスはそのまま空高く跳ね飛ばされ、アデーレの後方十数メートルほどのところに突き刺さる。
飛び退いてフラムディウスを取り戻す隙はない。
アデーレは、ここに来て完全に無手の状態になってしまった。
「はっはぁ、これで、アンタの切り札はなくなったよ!」
アデーレの目の前に着地したイェキュブが、更なる一撃を加えようと骨の杖の先端でアデーレのみぞおちを突く。
だが、今度は空いた右手でその杖を握り、胴体に届く前に攻撃を止める。
舌打ちを漏らしたイェキュブが、アデーレの手を杖から振り払い飛び退く。
そのままドラゴンの背に立ち、アデーレを見下ろす。
「まぁいいさ。さてさて、どう料理してやろうかねぇ?」
アデーレの能力の源はフラムディウスであり、それを失えば特殊能力は使えない。
イェキュブはそう考えているのだろう。
高い場所からアデーレを見下し、その口調は既に勝ちを確信しているかのようだ。
だが、勝利を目前に隙を見せる様子はない。
後方に構える魔道具たちは今もなお怪しく輝く。
フラムディウスを取り戻そうとしたその瞬間を狙い、魔法による致命の一撃を放つだろう。
――それでも、アデーレは冷静だった。
いや、フラムディウスを手放したその瞬間から、まるで別のスイッチが入ったかのように思考がクリアになっていく。
「……ああん?」
アデーレの動きに、イェキュブは警戒心をあらわにする。
確かに、フラムディウスとはヴェスティリアの力の象徴である。
これまでの戦いからも、彼女の機動力や攻撃力は、剣が持つ特殊な能力によってもたらされてきた。
変身者自身の身体能力も大幅に向上しているが、空中での姿勢制御などは全て剣を使ってこそだ。
……しかし。しかしだ。
主力を失ったからと言って、彼女が戦う意思を挫かれることなど有り得るのか。
左手を腹部の前に。右手を胸の前に。
両の手を強く握ると、そのあまりにも強い力で、手袋のこすれ合う音が大きく響く。
徒手空拳。
アデーレの目に戦意は失われず。
……いや、まるでヴェスタの炎をその瞳に宿したかのように、強い覇気を放っている。
明らかにアデーレの気配が変わる。
「な……何だい、一体?」
熱すら漂わせる威圧感。
勝ち誇っていたイェキュブが、人間など羽虫にも劣るだろうドラゴンが、わずかに後ずさる。
そんな怪物たちに、アデーレはじりじりと間合いを詰めていく。
――佐伯 良太は憧れていた。
フィクションの中で、強き心を抱いて戦うヒーロー達。
悲壮を仮面で隠す戦士も、人を愛した光の巨人も、仲間との絆を力に変える者達も。
気高き使命を背負う騎士も、少年少女の夢を力にした超人も、古の者と心を通わせた剣士も。
その心に、その志に、その雄姿に良太は心を救われた。
そして、夢に抱くほど憧れてしまったのだ。
画面の向こうで戦う、彼らの【技】に。
(俺の憧れた、あの人たちは……)
アデーレの全身に、今までとは違う力がみなぎる。
頭の中には、これまで見て来たヒーローの雄姿。
彼らは、皆。
例え、力の象徴たる武器がなくとも。
(例え拳一つであろうとも)
……だからこそ、ヴェスティリアは良太の夢の体現となったのだ。
この力は、自分の理想通りの動きを、自分の体に行わせてくれるのだから。
(戦うことを、諦めないッ!!)
――ドラゴンとアデーレの間合いが、一瞬にしてゼロとなった。
「なぁっ!?」
無手で迫って来るとは思っていなかったのだろう。驚愕の声を上げるイェキュブ。
だが、アデーレの進撃は止まらない。
左手を突き出し、右手を突き出し。
両の脚を、膝を、肘を。
人体のあらゆる点による打撃を、ドラゴンの頭に与えていく。
あの時見た正拳突きを。
刃よりも鋭い手刀を。
こんな動きが出来るのかと感動した回し蹴りを。
フィクションを生み出す製作者たちが、あらゆる試行錯誤によって実現させてきたその技を。
佐伯 良太は、アデーレ・サウダーテは、ヴェスティリアという超常の力を用い、現実へと昇華させていく。
それこそが夢の体現。
一度は諦めた憧れへの、再挑戦だ。
「はああぁぁぁぁぁーっ!!!」
既に表皮のほとんどを失いつつある、ドラゴンの頭部。
そこに、一際強烈なアデーレの正拳突きが迫る。
その身に宿るヴェスティリアの力が炎となり、右の拳で燃え盛る。
空気を焦がし、切り裂き、限界まで速度を上げたアデーレの拳は、赤き閃光となる。
もはやそれは、フラムディウスにも劣らぬ一撃だ。
ドラゴンの顔面に、閃光となった一撃が突き刺さる。
拳は頭蓋を砕き、ドラゴンの全身に対し、強烈な振動を与える。
その拳をアデーレがほどくと、宿る炎がドラゴンの身体へ一気に広がる。
その巨体は一瞬で業火に包まれ、爆発四散。
「ば、バカなッ!?」
イェキュブは寸前のところで飛行し、爆発に飲まれるのを回避。
万策尽きたか、この場から逃げようと猛スピードで高度を上げていく。
しかし、魔女を逃がすまいとフラムディウスの刃が迫る。
「ゴホォッ!!」
その刃が、イェキュブの腹部を貫く。
フラムディウスは……アンロックンは、自らの意思で力を扱っている。
ヴェスティリアの力はフラムディウスあってこそ。
言い換えれば、アンロックンとの協力によって実現していることに他ならない。
自ら相棒の元へはせ参じることなど、造作もないのだ。
「決めるんだ、ヴェスティリアッ!!!」
「任せて!!」
叫ぶアンロックン。跳躍するアデーレ。
空中に打ち付けられたかのように動きを止めるイェキュブを飛び越え、天高く舞い上がる。
曇天の隙間から、太陽が覗く。
アデーレは地上を照らす強き光を背景に、良太が最も憧れたあの技の構えを取る。
左脚を曲げ、右脚を突き出す蹴り。
あらゆる悪を退けてきた、伝統の必殺技。
戦いを締めくくるのは、この技がいい。
「行けえぇぇーッ!!!」
更にアンロックンが叫ぶ。
アデーレの背後で宿る力が凝縮し、爆発を起こす。
その反動が推進力となり、右脚を突き出したアデーレが流星の如き勢いでイェキュブへと迫る。
「あ、ああぁ……」
あらゆる想定外に巻き込まれ、全ての策を挫かれた魔女。
襲い来る赤い閃光に、絶望の表情を浮かべていた。
「ああああぁぁぁっ!!!!」
アデーレの右脚がフラムディウスの柄頭を捕らえ、跳び蹴りの力の全てを伝える。
その貫通力を受け止められる者は存在しない。
アデーレはフラムディウスと共にイェキュブを貫き、芝生の地面に刃を深く打ち込む。
意味をなさぬ魔女の断末魔は、爆発音によってかき消された。
上空で炸裂する火の玉を背に、アデーレはフラムディウスを地面から引き抜き、肩に担ぐ。
振り返る必要はない。
必殺技というのは、そういうものなのだから。
かつて魔女だったものの灰が風に流され、消えていく。
それを見送ることもなく、アデーレは屋敷の方に向けて、ゆっくりと歩きだすのだった。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる