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青年期

魔女の生活

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「よし、ここにあるもの全て持ち出せ。」

 私、メアリー・シャーは今、上からの命で3班に所属してミラデナス書店から証拠品を集めていた。

「基本全て持ち出せよ。そして、何かおかしな物を見つけたら、直ぐに報告しろ。」

「了解。」

 捜索していて思ったことだが、なんというか普通な家だな。食料棚にあるものは実に普通なものばかりだった。

「あの魔女はかなり人間に近い生活をしていたのだな。」

 前に捕まえたやつは奇妙な草を育てていたな。そして、それを吸って街で暴れたんだっけ。

 その時、部屋にあった扉がついている棚の違和感を感じた。何かおかしい。

「なんだ?なにか変だぞ。」

 私は扉を開けたときになにか違うって思ったんだよな。

 なんだろう?

 私はしばらく棚を見ていると、その違和感に気がついた。

「そうか、棚の大きさに比べて中に入る空間が狭いんだ。」

 そうして、棚の奥に手を伸ばすと、奥の壁が外れた。

 二重になっていたらしい。

 そして、その中に綺麗に装飾された小包があった。紐で結ばれている紙のプレートには手書きの文字で「クリスからルイスへ」と書かれている。

「これは?」

 そっと装飾を外し、中身を開ける。

 中には、栞が入っていた。全体は金属でできており、ガラス細工が埋め込まれている。そして、それらが花のサルビアをかたどっていた。

「これを魔女が?」

 そして、その小包の中にはまだ紙きれが入っていた。

 そっと持ち上げてそこに書かれている文字を読む。

 私はそこに崩れ落ちた。
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