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青年期

買い物

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 スモークチキンを食べ終わると、エラと一緒に商店街に出た。

 こちらも屋台街と同じように出店が道端に並び、豪華絢爛なランタンが辺りを照らしていた。

「ルイスさん、ルイスさん、なんか色々売ってますよ。」

 はしゃぎながら、エラは様々な店を覗き物色していた。

「何が良いかなぁ。」

 夢中になっているエラの隣で俺も色々な売り物を見ていた。

「じゃあ、これください。はい、お願いします。」

 数十分ほど経ってエラが選び終えて、商品を買ったらしい。軽い足取りで店から出てきた。





 その後、またブラブラと商店街を見て回り、宿に戻った。

 自分達の部屋に入り、椅子に座った時に、エラが少しにやけながら話しかけてきた。

「ルイスさん、少しばかり早いですが、17歳の誕生日おめでとうございます。」

 そう言って、綺麗にラッピングされた小箱を出した。

「ぜひ、開けてみてください。きっと気に入ると思います。」

 促され、ラッピングを取りその小箱を開けると、銀色のブローチが出てきた。

 そのブローチは、花の形を模しており、花弁に当たるところにはピンク色の宝石がついていた。

「ありがとう、エラ、気に入ったよ。」

 エラは少し得意げに笑った。

「じゃあ、お返しに……。」

 そう言って俺もラッピングされた青い小箱を出した。

「エラがうちに来たの、俺の誕生日のすぐ後だったからね。これは、そのお祝い。」

 小箱を渡すと、エラは目を輝かせて嬉しそうな顔になった。

「ルイスさん、ありがとうございます。開けていいですか?」

 いいよ、と俺が言うと、包装紙を綺麗に取って中身を見た。中には、俺が露店で買った青い宝石がついたネックレスが入っていた。

「本当にありがとうございます。」

 そう言って、エラはネックレスを身につけた。
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