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幼少期
邂逅
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この世界に来るときに女神にも会えず、チートも才能も得られなかった。しかもこの世界には、魔法もなければモンスターもいない。いるのはせいぜいイノシシくらいという事がわかって、
俺の俺TUEEEは?チートを使ってののんびりスローライフは?最弱や無能と言われてからの逆転の成り上がり展開は?そして何よりも重要かつ最優先すべきかわいい女の子やハーレムは?どこにいっちまったんだよ~~~~~~~!
と、今までに何回夢見て妄想した展開をおあずけにされ悔し涙を流していた頃、俺は5歳目前だった。
そんな中俺はやっと家族以外の人知り合うことができるようになった。どうやら子供のみにかかる伝染病が流行っていたらしく子供はあまり外に出さないよう勧告が出ていたらしい。
おたふくかぜや水疱瘡でも流行っていたのかなと思ったがこの世界にはまだワクチンがないようだ。一度流行れば家に引きこもるぐらいしか自衛手段がないのだろう。異世界の厳しさを感じた。
でも晴れて外出ができるようになったのだ!まず第一に母親に連れられて隣の家の人に挨拶に行った。右隣がベーカリーで左は服屋だった。
左の服屋の女店主は母と気が合うようでよく話していたため、存在だけは知っていた。向こうも子供のことは知っていたらしい。
そのためとても優しく接してくれた。
ベーカリーの方はまだよく知っていなかった。母によると家族でベーカリーを営んでいるが、だいたい俺が生まれたぐらいの時にそちらにも子供が生まれており、子供とベーカリーでてんてこ舞いであまりゆっくり時間を取って話をする機会がなかったそうだ。
にしても、幼なじみかと、考えた
これって、なんかいかにもって展開じゃないのか?
と、ここで冷静になり、
いやでも男という悲しき可能性だってあるな。お願いします!まだあったこともない神様!面会も説明もなしに何も持たせずに俺をこの世界に生み落とした無慈悲な神様!どうかベーカリーの娘が女の子でありますように!欲を言えば可愛くて美人でちょっと失敗しても優しく慰めてくれるような素晴らしき心を持ち、それでいてちょっとだけぬけていて、でもとても頼りになる、そんな女の子でありますように!!!
と心の中でなかなかに欲望丸出しな願いを祈っていたところにベーカリーのドアが開き家族の両親らしき男女が中に入れてくれた。
そこでとある人物に目が止まった。
少し茶色が入ったようなブロンドの長い髪に、まつげが長く印象的な青い目、きれいに整った鼻に、透き通るような肌。フリルの付いたツーピースを着て、カウンター近くの椅子に座っていた女の子がいた。
あぁぁぁりぃぃがぁとぉぉぉぉぉぉうございまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすぅぅ!かぁぁぁぁみさぁまぁぁぁぁぁぁぁ!
と、ついさっきまで無慈悲だとかいっていたのにと、自分でも思うほど心のなかで感謝をした。
「いっやったぞーーーーーーーーーー!ついに、ついに!俺の長年の夢が叶ったぞーーーーー!」
おっと、いけない、いけないっ。喜びでついつい日本語で叫んじまったぜ。と驚かせてしまったことを謝ろうとした時、
「君、日本語が話せるのか!もしかして栄太郎なのか!」
と、美少女に日本語で返された。
俺は驚きながら
「そんな君はまさか理央?」
「あぁ、ていうことはやはり栄太郎か……。」
あぁ神様、無慈悲で鬼畜で外道であまりにも俺に対する処遇が酷すぎる神様、いくらなんでもこれはねぇぇてぇぇぇ!
俺の俺TUEEEは?チートを使ってののんびりスローライフは?最弱や無能と言われてからの逆転の成り上がり展開は?そして何よりも重要かつ最優先すべきかわいい女の子やハーレムは?どこにいっちまったんだよ~~~~~~~!
と、今までに何回夢見て妄想した展開をおあずけにされ悔し涙を流していた頃、俺は5歳目前だった。
そんな中俺はやっと家族以外の人知り合うことができるようになった。どうやら子供のみにかかる伝染病が流行っていたらしく子供はあまり外に出さないよう勧告が出ていたらしい。
おたふくかぜや水疱瘡でも流行っていたのかなと思ったがこの世界にはまだワクチンがないようだ。一度流行れば家に引きこもるぐらいしか自衛手段がないのだろう。異世界の厳しさを感じた。
でも晴れて外出ができるようになったのだ!まず第一に母親に連れられて隣の家の人に挨拶に行った。右隣がベーカリーで左は服屋だった。
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そのためとても優しく接してくれた。
ベーカリーの方はまだよく知っていなかった。母によると家族でベーカリーを営んでいるが、だいたい俺が生まれたぐらいの時にそちらにも子供が生まれており、子供とベーカリーでてんてこ舞いであまりゆっくり時間を取って話をする機会がなかったそうだ。
にしても、幼なじみかと、考えた
これって、なんかいかにもって展開じゃないのか?
と、ここで冷静になり、
いやでも男という悲しき可能性だってあるな。お願いします!まだあったこともない神様!面会も説明もなしに何も持たせずに俺をこの世界に生み落とした無慈悲な神様!どうかベーカリーの娘が女の子でありますように!欲を言えば可愛くて美人でちょっと失敗しても優しく慰めてくれるような素晴らしき心を持ち、それでいてちょっとだけぬけていて、でもとても頼りになる、そんな女の子でありますように!!!
と心の中でなかなかに欲望丸出しな願いを祈っていたところにベーカリーのドアが開き家族の両親らしき男女が中に入れてくれた。
そこでとある人物に目が止まった。
少し茶色が入ったようなブロンドの長い髪に、まつげが長く印象的な青い目、きれいに整った鼻に、透き通るような肌。フリルの付いたツーピースを着て、カウンター近くの椅子に座っていた女の子がいた。
あぁぁぁりぃぃがぁとぉぉぉぉぉぉうございまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすぅぅ!かぁぁぁぁみさぁまぁぁぁぁぁぁぁ!
と、ついさっきまで無慈悲だとかいっていたのにと、自分でも思うほど心のなかで感謝をした。
「いっやったぞーーーーーーーーーー!ついに、ついに!俺の長年の夢が叶ったぞーーーーー!」
おっと、いけない、いけないっ。喜びでついつい日本語で叫んじまったぜ。と驚かせてしまったことを謝ろうとした時、
「君、日本語が話せるのか!もしかして栄太郎なのか!」
と、美少女に日本語で返された。
俺は驚きながら
「そんな君はまさか理央?」
「あぁ、ていうことはやはり栄太郎か……。」
あぁ神様、無慈悲で鬼畜で外道であまりにも俺に対する処遇が酷すぎる神様、いくらなんでもこれはねぇぇてぇぇぇ!
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