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森の中のエルフ幼女、森の中の生活を開始する
ソシャゲで2000万人の登録を超えたゲームがあるけど凄いよね?これだけ登録者がいればやっぱりソシャゲ時代なんだなぁと思ってしまうよ
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「ドラゴンファンタジア」におけるNPCとは、クエストをする場合に人が足りない時に応援に入れたり、自キャラの不得意な分野をフォローする為に作られたりするキャラとして人気がある分野だ。
3人までは無料で登録する事が出来、最大課金により100人まで増やせるという正に課金の力が1番現れる分野でもある。
ジルアを使っていた自分は、肉弾戦で盾の出来る機械族の戦士と補助魔法と回復魔法による援護中心の人間の女性、そしてアイテム作成や武具などを製作させる事に特化したドワーフの女の子の3人を作って遊んでいた。
機械族の戦士以外女性なのは、主にジルアと合うビジュアル面を重視した結果だ。
別にエロいから選んだとか、可愛らしいから選んだ訳じゃないぞ? 本当だぞ?
「参ったな…普通なら機械族の戦士一択なんだが、修理する事が出来ないと考えると補助型の人間か職人特化のドワーフの女の子の2択になってしまうな」
機械族の特徴として、性能はピカ一なのだが回復魔法やポーションなどの回復薬を受け付けないのだ。
代わりに攻撃魔法も効きにくいという事もあるので、ゲームの中では重宝していたんだけどな…
「ジルアちゃんの動画は隈なく見ていたから知っているけど、確かにその二人の内のどちらかとなると迷うわね。回復と補助の魔法は確かに嬉しいけど、確かジルアちゃんの子はかなり癖のある子だったから…職人特化のドワーフっ子もここの世界の素材でアイテムが作れるかどうか分からないしね」
セシルの言うことに間違いは無い。
無課金の為、補助魔法と回復魔法をかなり絞って性能を上げている為、普通のキャラとは一味違う感じになっているのだ…例えるなら、継続戦闘重視型といった感じか。
職人ドワーフ娘も素材アイテムが豊富なら問題無いが、課金してない俺の倉庫にはそれ程素材があるわけでは無い。そうなると職人技術が宝のもちぐされになってしまう…
「うーん。どうしようかな? これはかなり迷うぞ…」
頭を抱える俺と同じくセシルも同様に悩んでおり、シロは訳が分からないので俺の頭をなでなでしている。
家鳴りとスプリガンもこれには門外漢なので口が出せないようだ。
「そうだわ! 確かジルアちゃんはSR以上確定の召喚玉をまだ使ってなかったでしょ?悩むならあれを使って見たらどうかしら? 」
セシルが良いことを思いついた感じで俺に提案してくるが、俺はそれに難色を示す。
セシルが言うSR以上確定の召喚玉は、ゲーム内で1周年記念に全プレイヤーに送られたアイテムで、それを使うとSR以上のNPCキャラを一人増やす事が出来るというものだ。
このアイテムは最大保有NPC数も増やす為、課金アイテム扱いになるかもと考えて今まで使っていなかったのだ。
それに…いくらSR以上確定とはいえ、初期レベルだと俺の育てたRキャラ3人にすら勝てない可能性も出てくる。
「良いのが出ればそりゃありがたいけど、SR程度なら今の3人から選んだ方がまだいい気がするんだよ。私にはそんな『引く力』なんてないしな…」
「何を言ってるのよ! ジルアちゃんというキャラを引けるぐらいだから『引く力』に問題はないはずよ? それに今は戦力が欲しい所なんだし、一発その『豪運』を見せて頂戴よ」
「だからこの世界じゃ俺は『豪運』じゃ…豪運? 」
そこまで白熱した話し合いをしていた俺とセシルは、二人揃ってある人物に目を向ける。
「ほえ? 」
そこにはこの世界一の豪運の持ち主と呼べそうな獣人の女の子が、お菓子を食べながらこちらを見ていた。
因みにRはレア、 SRはスーパーレアの事だよ。
「変な事になってもシロは責任を取れませんよ? それでも本当に良いんですか? 」
何度も同じ事を聞いてくるシロに召喚玉を手渡し、俺達はシロの豪運に全てを託す。
シロも俺達が引く気がない事を分かったようで渋々召喚玉を受け取っている。
「じゃあ、これを投げれば良いんですね? 」
シロの言葉に俺は頷く…確かゲームでも投げる事によって発動していたはずだ。
「それでは……てぃ! 」
シロのやる気のない投擲により、召喚玉が光り始める…最初は白く、そして黒が混ざり始め……最後に虹色に光り輝き始める! 」
「「SSR以上確定キター! 」」
大興奮の俺とセシルとは裏腹に、家鳴りとスプリガンは驚愕のあまり戦闘態勢に入っている。
「な、なんじゃ? この馬鹿げた魔力は ⁈ 魔王でも呼び出すつもりか? 」
「不味い、ティターニア様クラスの魔力の持ち主が出てくるぞ! おい主人、少しは危機感を持ちやがれ! 」
そんな2人をあわあわと見ているシロ…何だがとんでもない事になってきた?
虹色の光は更に輝きを増し、遂には金の光と銀の光が混ざり合うようになってくる! そして爆発とも言える光の奔流が収まった時、そこには長い白金の髪を風に靡かせ白磁の肌を持ち、伝説の悪魔のような尻尾を持つミニスカメイド服を着た少女が綺麗なお辞儀をしながらこちらに微笑んでいたのであった…
「レジェンドエルフのジルア様にお仕えすべく、レジェンドナイトメアが内の1人『ミーア』が参上仕りました。ジルア様の覇権の為、この身を粉にして働く所存ですのでよろしくお願い致します」
俺達全員がこの結果に唖然とした事は言うまでもないだろう…ってかこんな時ですら、ずっと寝ている青い毛玉は本当に大物だよ…
「まず聞きたいんだがレジェンドナイトメアという種族は私は聞いた事が無いんだが説明してもらえるかな? 」
俺の問い掛けに紅い瞳を輝かせてミーアが答えてくれる。
「私の種族であるレジェンドナイトメアは現在ドラゴンファンタジアに於いてもたった一つの席しかない、レジェンドレアのNPCにつける種族で御座います」
「レジェンドレア? 聞いた事がないレア度だがそれはどの位の強さになるんだ? 」
俺の不躾な質問に胸を張って答えるミーア…そこそこの胸なんだな。
「レジェンドレアは現在のドラゴンファンタジアに於いて最高クラスの階位で御座います。そして貴女様専用の階位とも言えますわ」
どういう事なの?
3人までは無料で登録する事が出来、最大課金により100人まで増やせるという正に課金の力が1番現れる分野でもある。
ジルアを使っていた自分は、肉弾戦で盾の出来る機械族の戦士と補助魔法と回復魔法による援護中心の人間の女性、そしてアイテム作成や武具などを製作させる事に特化したドワーフの女の子の3人を作って遊んでいた。
機械族の戦士以外女性なのは、主にジルアと合うビジュアル面を重視した結果だ。
別にエロいから選んだとか、可愛らしいから選んだ訳じゃないぞ? 本当だぞ?
「参ったな…普通なら機械族の戦士一択なんだが、修理する事が出来ないと考えると補助型の人間か職人特化のドワーフの女の子の2択になってしまうな」
機械族の特徴として、性能はピカ一なのだが回復魔法やポーションなどの回復薬を受け付けないのだ。
代わりに攻撃魔法も効きにくいという事もあるので、ゲームの中では重宝していたんだけどな…
「ジルアちゃんの動画は隈なく見ていたから知っているけど、確かにその二人の内のどちらかとなると迷うわね。回復と補助の魔法は確かに嬉しいけど、確かジルアちゃんの子はかなり癖のある子だったから…職人特化のドワーフっ子もここの世界の素材でアイテムが作れるかどうか分からないしね」
セシルの言うことに間違いは無い。
無課金の為、補助魔法と回復魔法をかなり絞って性能を上げている為、普通のキャラとは一味違う感じになっているのだ…例えるなら、継続戦闘重視型といった感じか。
職人ドワーフ娘も素材アイテムが豊富なら問題無いが、課金してない俺の倉庫にはそれ程素材があるわけでは無い。そうなると職人技術が宝のもちぐされになってしまう…
「うーん。どうしようかな? これはかなり迷うぞ…」
頭を抱える俺と同じくセシルも同様に悩んでおり、シロは訳が分からないので俺の頭をなでなでしている。
家鳴りとスプリガンもこれには門外漢なので口が出せないようだ。
「そうだわ! 確かジルアちゃんはSR以上確定の召喚玉をまだ使ってなかったでしょ?悩むならあれを使って見たらどうかしら? 」
セシルが良いことを思いついた感じで俺に提案してくるが、俺はそれに難色を示す。
セシルが言うSR以上確定の召喚玉は、ゲーム内で1周年記念に全プレイヤーに送られたアイテムで、それを使うとSR以上のNPCキャラを一人増やす事が出来るというものだ。
このアイテムは最大保有NPC数も増やす為、課金アイテム扱いになるかもと考えて今まで使っていなかったのだ。
それに…いくらSR以上確定とはいえ、初期レベルだと俺の育てたRキャラ3人にすら勝てない可能性も出てくる。
「良いのが出ればそりゃありがたいけど、SR程度なら今の3人から選んだ方がまだいい気がするんだよ。私にはそんな『引く力』なんてないしな…」
「何を言ってるのよ! ジルアちゃんというキャラを引けるぐらいだから『引く力』に問題はないはずよ? それに今は戦力が欲しい所なんだし、一発その『豪運』を見せて頂戴よ」
「だからこの世界じゃ俺は『豪運』じゃ…豪運? 」
そこまで白熱した話し合いをしていた俺とセシルは、二人揃ってある人物に目を向ける。
「ほえ? 」
そこにはこの世界一の豪運の持ち主と呼べそうな獣人の女の子が、お菓子を食べながらこちらを見ていた。
因みにRはレア、 SRはスーパーレアの事だよ。
「変な事になってもシロは責任を取れませんよ? それでも本当に良いんですか? 」
何度も同じ事を聞いてくるシロに召喚玉を手渡し、俺達はシロの豪運に全てを託す。
シロも俺達が引く気がない事を分かったようで渋々召喚玉を受け取っている。
「じゃあ、これを投げれば良いんですね? 」
シロの言葉に俺は頷く…確かゲームでも投げる事によって発動していたはずだ。
「それでは……てぃ! 」
シロのやる気のない投擲により、召喚玉が光り始める…最初は白く、そして黒が混ざり始め……最後に虹色に光り輝き始める! 」
「「SSR以上確定キター! 」」
大興奮の俺とセシルとは裏腹に、家鳴りとスプリガンは驚愕のあまり戦闘態勢に入っている。
「な、なんじゃ? この馬鹿げた魔力は ⁈ 魔王でも呼び出すつもりか? 」
「不味い、ティターニア様クラスの魔力の持ち主が出てくるぞ! おい主人、少しは危機感を持ちやがれ! 」
そんな2人をあわあわと見ているシロ…何だがとんでもない事になってきた?
虹色の光は更に輝きを増し、遂には金の光と銀の光が混ざり合うようになってくる! そして爆発とも言える光の奔流が収まった時、そこには長い白金の髪を風に靡かせ白磁の肌を持ち、伝説の悪魔のような尻尾を持つミニスカメイド服を着た少女が綺麗なお辞儀をしながらこちらに微笑んでいたのであった…
「レジェンドエルフのジルア様にお仕えすべく、レジェンドナイトメアが内の1人『ミーア』が参上仕りました。ジルア様の覇権の為、この身を粉にして働く所存ですのでよろしくお願い致します」
俺達全員がこの結果に唖然とした事は言うまでもないだろう…ってかこんな時ですら、ずっと寝ている青い毛玉は本当に大物だよ…
「まず聞きたいんだがレジェンドナイトメアという種族は私は聞いた事が無いんだが説明してもらえるかな? 」
俺の問い掛けに紅い瞳を輝かせてミーアが答えてくれる。
「私の種族であるレジェンドナイトメアは現在ドラゴンファンタジアに於いてもたった一つの席しかない、レジェンドレアのNPCにつける種族で御座います」
「レジェンドレア? 聞いた事がないレア度だがそれはどの位の強さになるんだ? 」
俺の不躾な質問に胸を張って答えるミーア…そこそこの胸なんだな。
「レジェンドレアは現在のドラゴンファンタジアに於いて最高クラスの階位で御座います。そして貴女様専用の階位とも言えますわ」
どういう事なの?
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