異世界でもうちの娘が最強カワイイ!

皇 雪火

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第4章:魔法学園 入学準備編

第107話 『その日、作戦会議があったらしい』

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 その部屋には、6人の男が居た。
 先ほどまでの華やかしい部屋とは打って変わり、部屋は暑苦しく重い空気に包まれていた。
 男たちは皆、上座に座る男が言葉を紡ぐのを今か今かと待ち構えているようだった。

 出された紅茶を飲み、意を決したかのように上座の男は口を開く。

「……いやあしかし、シラユキちゃんは凄い美人じゃったのぉ! ワシびっくりしたわ!!」

 先ほどまでの空気はどこへやら。威厳たっぷりの顔からは想像できない程に気の抜けた声が男から飛び出した。何を隠そうこの男こそ、エルドマキア王国現国王、ヨーゼフ陛下その人である。

『ハァ……』

 全員の溜息が重なる。

「真面目な顔をしていたと思ったらこれか……」
「ははは! でもま、陛下がいつも通りで安心したぜ」
「仕方がないんじゃないかな、ルード。陛下が彼女を初めて見たのが、あの美しい格好なんだ。私達は普段の彼女を見ているから、多少なりとも衝撃は薄かったんだと思うよ」
「確かにそうだな。私も普段から美しく育った娘たちを見て耐性があったのかもしれん」
「ルードも真面目な顔して惚気てんじゃねえよ」

 本来であれば仕事柄、我を忘れて物思いに耽る事を恥とされるセバスも、衝撃を受けた時の事を思い出し、苦笑するのであった。

「普段の無邪気な雰囲気にすっかり騙されてしまいましたな」
「はは、そうだね。普段のシラユキ君とのギャップには驚かされたよ。しかしあの服……いや、防具と呼ぶべきか。やはりあれもシラユキ君が……」
「そう言えばあの服の出所に関して、シラユキお嬢さんは兄上に伝えていなかったね。いや、兄上の興味がそこへ向かなかったと言うべきか」

 シラユキもソフィーも、話題に上らなかったため完全に忘れていた話題であった。

「む? 確かにあの服は眩しく見えたが、それはシラユキちゃんの様な美しい子が着ることで初めて輝く気がしたんじゃ。似合うなら妻達にもプレゼントしてやりたいが、あれでは服に着させられてしまうわい。だからあの服そのものよりも、それを着こなすシラユキちゃんに興味を持ったな」
「確かに、あれはシラユキお嬢さんだけに作られた専用のドレスということか。それならば納得だね」
「しかし、あれ程の衣装を手掛ける職人が我が国にいたとは信じられん。グランよ、お主の所の秘蔵っ子の作品か?」

 ナイングラッツは紡績街という名の通り、織物で発展してきた街だ。実際、腕の良い職人を何人も抱えている。

「……いえ、そうだったら良かったのですが、あの衣装も、そして彼女のパーティーが身につけていた衣装も、全てシラユキ君の手作りです。私は彼女が製作する場面をこの目で見させていただきましたが、とても人間業とは思えませんでした。また深くは聞きませんでしたが、アリシア君やリーリエ君も、あのメイド服のまま盗賊の討伐に出向いていたことから、あれらもかなりの高性能な防具である事が推測されます。ただの可愛らしいだけの服であれば、戦いでも身に付けて行くなど考えられませんからね」
「ほぉ……。思い返してみれば、一番小さい子が身に付けていたコートだが、ワシが知る物とは意匠が異なっておったな。ダルメシア皇国の宮廷魔導士の制服に似せた、子供用のおしゃれ着かとも思うたが……。あれもあの子の為に調整された防具であれば、あの意匠もオリジナルか? ふふ、ますます面白い子だな」

 ヨーゼフは笑みをこぼした。
 彼らは別室にわざわざ会場を移した理由も忘れ、話に花を咲かせる。

「シラユキお嬢さんは多才なのだな。武力があるだけでなく魔法も一級品。物作りまで出来て、その上見惚れるほどの美しさを持っている。娘達ともすぐに打ち解けていたし、仲間達からの信頼も厚いようだ。あれほどの人格者なら、アリシアが主人と認めるのも頷ける」
「……おお、そうじゃった。シラユキちゃんに見惚れて忘れておったが、アリシアには碌に挨拶も出来なかったな。あの娘にはワシらも世話になったものだ、懐かしいのう」
「はは、彼女達とは今後も顔を合わせる機会はあるだろうし、問題はないと思うよ。アリシアはそのような些事、気にも留めないだろうし……。それにしても兄上、やっぱりあの時見惚れていたんだね」
「ああ、お前が娘を差し置いて美人だと言っていたからどれほどのものかと思ったが、あのような美しさ、天の御使いかと思ったぞ。しばらく教会に足を向けていなかったが、たまには祈りに向かってもいいかもしれんな」
「可愛らしいとは言ったけど、娘達より可愛いとは一言も言ってないよ」

 実際に二姫にも負けていないと言ったのはグランだが、ヨーゼフにとっては大した問題ではないらしい。

「シラユキちゃんも、ワシをじっと見つめて来ておったから脈があるのかと期待したんだが……見事に振られてしまったのぉ」
「……というと、まさか爵位の話ですか?」
「うむ。可能であればワシの養子にでもしようかとおもったんじゃが、まさか興味が無いと言われるとはな」
「兄上! いくらなんでも、いきなり養子はやり過ぎでしょう!?」
「しかしルードよ、あの美しさは尋常ではないぞ。学園なんて野獣の檻に放り込んだら色んな奴が手を出すじゃろ。その前に先手を打って王族の一員にしておけば、一定の効果は見込めると思うぞ。」

 あの美しさを前には、貴族の子供達だけでなく、1つ上の世代でさえ側室や正妻として求めて来かねない危険性があった。その為に養子を考えていたのだ。

「兄上……現王が新たに養子を取るという事は、いくらその子に王位継承権が発生しないとはいえ、多方面で波乱は起きるよ。それを考えれば、彼女が求めた報酬で十分だよ。彼女の力があれば、そこらの凡夫など撫でるように蹴散らせるんだからね」
「……ううむ、あの子にお父様と呼ばれたかったのぉ」
「兄上……」

 兄弟のこのような会話に対し、レイモンドはニヤニヤしながら見つめ、グランは知り得る限りのシラユキという人物像を語るべきか悩んでいた。
 そして意を決して口を開く。

「陛下、残念ながらシラユキ君は陛下に見惚れていた訳ではないと思います。彼女はかなりのマイペースな子でして、会話の最中でも平然と物思いに耽ることがあるらしいのです。恐らく陛下を見ていたときも、アリシア君に注意をされていたようですし、何か考え事をしていたと思われます」
「ああ……小さく会話が聞こえていたが、やはりあの子はぼんやりとしていたんだね。あの場でもペースを崩さないとは彼女は相当だね」
「ハハハ! ソフィアの嬢ちゃんにも睨まれてたよなぁ」
「全く。今日は緊急で開いた謁見であったため、口うるさい方々がいらっしゃらなかったのは、幸いでしたね」

 陛下の背後で控えていたザナックも、先ほどの様子を思い出し苦笑いする。

「ザナックも最初は警戒心バリバリに出していたよな」
「それがあの場所における、私の役割ですから」

 ザナックが装着している物は鑑定用の眼鏡だけではない。相手の深層心理にアクセスし、感情を覗き見る魔道具『心意のモノクル』も有していた。
 ヨーゼフは玉座から来客を見つめ、戦場で培った経験と王族としての圧力で相手を萎縮させる。そしてザナックが、揺らいだ相手の中身を。恐怖にすくみ上がった人間ほど、『心意のモノクル』は効果を発揮しやすいとされている。そんな心の機微を見逃さないよう睨み続けるのが、ザナックの役目だった。

「彼女は陛下の『威圧』に対して、まるで心は揺らいでいませんでした。伝わって来たものと言えば、楽しそうな感情くらいでしたね」

 あと、シラユキがヨーゼフを見つめていた時に、シラユキからは困惑と揶揄いの感情を感じ取ってはいたが、ザナックは伝えない方が良いと判断した。

「彼女は今のところは無害でしょう。あれほどの力を有しているのですし、上手く手綱を握ることが出来れば、我が国の繁栄につながるでしょう」
「ザナック殿、ここは敢えて何もしない方が得策かと」
「グラッツマン様。それは如何な理由で?」
「理由は分かりませんが、彼女はこの国の在り方に危機感を覚えています。そしてそれを解決するために王都まで足を運んだそうなのです」
「ああ、そうだったな。まずは兄上達にも彼女の目的を伝えておくべきだったな」

 そう言ってグランとルードは、2人にシラユキの旅の目的を話す事にした。


◇◇◇◇◇◇◇◇


「炎が扱えなかったはずのグランが炎魔法を覚え、フェリスフィアやソフィアリンデが詠唱破棄を覚えるとは……」
「それも数ヶ月従事したというならまだしも、たったの数十分で!? これが事実ならば、革命が起きますよ!」
「国民のすべてが魔法を習得し、貴族だけの特権ステータスではなくなる、か。これが事実なら慎重に事を進めねば暴動が起きかねんな。時代によっては異端者として裁かれかねない」

 ヨーゼフとザナックは頭を回転させ、魔法が一般レベルまで普及した場合のメリットとデメリットを考え始める。
 そこへ、とある言葉をどのタイミングで伝えるべきか悩んでいたグランに対し、ルドルフが声をかける。

「グラン、言いたいことがあるなら今こそ言うべきだ。それがシラユキお嬢さんの事であるなら、尚更だ」
「……そうだね。陛下、今回シラユキ君が我が国の魔法技術の状況を目の当たりにして思った事を、直接聞いて来ております」
「あれほどまでに卓越した技術を持っているのだ。我が国の技術に失望もしたことだろう。良い、申してみよ」
「私はこれまで、貴族として正しく生きて来たつもりでしたが、彼女の言葉はとても胸に来るものでした。これは、上流貴族であるほどに耳の痛い話でもあり、心を抉る物だと思います。それでも、構いませんか?」
「ふっ、それは真理をついているからこその痛みなのだろう? 彼女が王国の臣民では無いからこそ、外から見た視点は国の惨状を明確に映し出す。それは価値のある物だ。無礼打ちなどせんから、安心して申してみよ」

 その言葉に意を決したグランは口を開く。
 
「畏まりました。シラユキ君はこう言いました」

『魔法技術を貴族内のみで独占して、偉そうに踏ん反り返るだけでなく秘匿を続けた結果、それが正しい知識かどうかの精査がまるで出来ていないの。だから間違った知識を正しいと誤認したまま後世に伝え続け、それが足を引っ張って魔法技術が発展しないせいで半端な魔法しか撃てず、その結果大した魔物も狩れず、半端な素材しか得られず、半端な物しか生産出来ないという間抜けなスパイラルに陥ってるのよね。この国の貴族ってアホなの?』

「……との事です」

『……』

 部屋一体が沈黙で満たされた。

 この言葉は、シラユキがこの国に対する憂いを家族に語った際、たまたま居合わせたグランが深く感じ入り、陛下達にも是非伝えたいと言い出したことが始まりだった。
 内容が内容だけに、シラユキも多少オブラートに包んで自分から伝えると言ったのだが、これは貴族の仕事だとグランが言い張り、そこにアリシアも便乗し、渋々シラユキが認めたのであった。

 かなり辛辣な言葉であるが、あえてグランはそのまま伝えることにした。
 他の貴族はどうかは知らないが、ここにいる面々は周りくどい言い回しを好まない。であるならば、彼女が言った言葉をそのまま伝えるべきだと考えたのだった。

「くくく、中々痛快よな。まさにシラユキちゃんの言う通りである。今までは魔法技術が根本的に間違っているとは思ってもみなかったが、彼女が教えれば数十分で魔法を習得出来、さらには詠唱破棄すら可能だと言う。もしそれが特定の人間だけでなく、全ての臣民が可能なのだとすれば、今まで出来なかったことも可能となるな。新たな素材に新たなアイテムの発見、そして新たな生産技術。間違いなく我が国は更なる発展を遂げるだろう」
「その為にも、彼女は魔法学園に入学し、今の実情を測り、なおかつ教えの内容を吟味して行く予定だそうです」
「うむ。ならば王家は、全面的に彼女に協力をしよう」
「私もだ。学園の理事の1人として、協力できることもあるだろう」
「シラユキ君にもそう伝えておきます。ですが、彼女のやりたい様にやらせるのが一番かと思いますので、私たちは彼女の動向を見守ることとしましょう」
「うむ。ザナックよ、学園長宛に手紙を出しておいてくれ。内容は任せる」
「承知致しました、陛下」

 話がひと段落したところで、先ほどから暇そうにしていた男が手を挙げる。

「あー、そろそろいいですかね、本題に戻っても。結局アブタクデとかはどう始末をつけるんで?」

 その言葉にハッとしたヨーゼフは、わざとらしく咳をしてみせた。

「おほん! そうじゃな、先刻聞いたシガンナス少尉や盗賊の頭は今何処にいるんじゃ?」
「彼らなら馬車で王宮まで連れて来た後に、そのまま私の兵と共に別室で待機させています。地下牢にも仲間がいるかは不明でしたので」
「なるほどの。では彼をここへ呼んできてくれ」
「兄上! いくらなんでも危険では」
「ルードよ、ワシがそこらの人間に遅れを取るとでも?」
「ルード様、ご安心下さい。彼はシラユキ君によって無力化されていますし、危険な道具も奪い取っております」
「……ふぅ、分かったよ。セバス、頼めるか」
「畏まりました、旦那様」

 セバスは一礼し、部屋から出て行った。

「ではセバスが戻るまでに、他の部分の処理を進めていこう。まずは領内を騒がしていた盗賊団と、商売先である違法奴隷の摘発についてだが……」


◇◇◇◇◇◇◇◇


 彼らの会議は日が暮れても終わることはなく、夕食を挟んでからシガンナス少尉からもたらされる情報を元に作戦を組み上げて行く。
 その話し合いは結局夜遅くまで続き、ようやく終わりを迎えシガンナス少尉を部屋に帰した矢先。タイミングを見計らっていた暗部の人間が、シラユキ達の会話内容をそのまま伝達して来たのだった。

 その内容はまたしても経済に多大な影響を及ぼす内容であり、一度鎮火した議論の熱が再度点火するに至った。

「使い道の分からなんだ『ワード』にそのような効力が……。エイゼルよ、それは真なのか?」

 エイゼルと呼ばれた男は、皆の目の前にいるにも関わらず、存在が非常に希薄だった。
 辛うじて膝をついている姿は視認できるが、その顔はぼやけて見えている。暗部の技術を身につけた者達は、皆このような技術を持っていた。

「はっ。この目と耳で確認しましたが事実の様です」
「おいおい良いのかよ、それって秘密の話とかじゃねえのか?」
「いや、彼らの存在に気付いたシラユキ君なら、聴かれていることを承知で話したのでしょう。気にするならば、彼女はあらゆる手段で防ぐことが出来たはず」
「……それもそうか。あいつの魔法に対する応用力は、昔のアリシア以上に凄えからな」
「ただ、今夜はもう近づかない方がいいと思うよ。彼女は家族との団欒を大事にしているからね。これ以上邪魔されたら、怒り出すかもしれない」

 それを聞いたヨーゼフは大きく頷いた。

「確かに、家族との時間はかけがえのないものじゃな。エイゼルよ、暗部の全員に通達。彼女達の部屋には近づかぬ様に。代わりにフェリスフィアとソフィアリンデの守りを固めよ」
「はっ」

 エイゼルと呼ばれた影は一瞬で部屋から消えてみせた。

「しかし『ワード』か。私の家にもインテリアの家具として何点か置いてあったが、価値が判明すれば高騰するだろうな」
「だがそれは『付与士』なる職業でなければいかんのだろう? その未知の職業に関してはどうすれば就けるのか」
「……シラユキ君なら、聞けば簡単に教えてくれると思いますけどね」

 シラユキの為人を、この中で一番理解しているグランは呟いた。それに対して彼らは強く反対する。

「未知の職業の情報じゃぞ!? そう簡単に教えられるわけがなかろう」
「そうですね、こちらは話を盗み聞きしてしまったわけですから、きちんと謝罪をした上で、お礼の品を用意しなければ」
「俺は嫌われてるから協力出来そうにねえ。手紙でもランクアップは嫌がられてるみたいだし、ギルドで出来る事は何も無さそうだな」

 シラユキ君なら誠意を持って謝罪さえすれば、あとはニコニコ笑顔で教えてくれるだろうになぁと思いながら、グランは1人、論議を続ける友人を見守っていた。
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1/19の20時の投稿で他サイトで投稿中のものに追いつきます。以後隔日で20:01頃投稿予定です。
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