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第1章:港町ポルト編
第007話 『その日、彼女と再会した』
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クルルから今の月日を確認し、ようやく得心がいった。
本来のゲームのシナリオが始まるのは『エピリア暦1000年4月1日』。つまりは今は、本来のシナリオよりも1年以上前だったのだ。
1年もあれば街や人も変わるだろう。街中でもギルド内部でも、カワイイ子や綺麗なお姉さん方が沢山いるが、1年後にはほとんどいなかった。
冒険者ギルドにクルルなんて女性NPCもいなかった。ギルドマスターはいたが、メアリースではなかった。
『エピリア暦999年2月11日』。本来の歴史では、ギルドマスターであるメアリースが表舞台から姿を消した日だった。
今から足取りを追えば見つけることが出来るかもしれないが……そんなことより重要なことがある。
鏡よ! 鏡に映った私が見たい!
さっきからずっと我慢しているのよ、もう待てないわ!
「じゃあ私はそろそろ宿に泊まるわ。また明日も来るわね」
「はい、お気をつけてシラユキさん!」
元気よく手を振るクルルと別れ、まずは雑貨屋に寄る。
手元には85万E。鏡どころか、もう1個マジックバッグを購入することも出来るみたい。
マジックバッグのお値段は驚きの50万E。つまり金貨5枚。サイズも小だから、今と同じくらい。小なんて錬金術スキル20台後半で作れるアイテムだからゲーム時代では溢れかえっていて、1万もしなかったのだが……。
正直スキルが0でも、設備と素材と気合さえあれば1日で作れるが、この辺りに工房があったとして、貸してもらえる保証はない。そして素材もない。
正直ぼったくりのような気もするけれど、今は仕方がない。作れるようになったら取り返せばいい。
それに、冒険の必需品や素材回収に勿論使うが、女の子の身だしなみアイテムや、野営用のアイテムだってきっと必要になってくる。
その為にマジックバッグの使い分けはすることになるだろう。……よし、買いね!
そうして雑貨屋ではマジックバッグ(小)、手鏡、石鹸、身だしなみに必要な小物類、羽根ペンにインク、羊皮紙30枚、裁縫道具、複数の毛糸玉、フライパン、鍋、調味料各種、採取用の小瓶10個、調合用フラスコ3個、すり鉢とすりこぎ棒、空のポーション瓶30個を購入。
金貨5枚と大銀貨7枚消費して、残りは28万E。大量購入だったから、本来金貨6枚だったけど値引いてもらえたわ。さすが私。追加の皮代が消えたけど、十分ね。
今すぐにでも手鏡で自分をじっくり見たいけど……我慢よ。もうすぐ等身大の姿見が待ってるんだから!
鏡を見たい邪念を振り払い、ようやく私は、当初の目的地である高級宿『ロイヤル』に到着した。わかりやすい名前ね。
5階建てで、外から見るだけでも一つ一つの間取りも大きい事がわかる。期待できそう。
「いらっしゃいませ、『ロイヤル』にようこそおいでくださいました。本日はどのようなご用件でしょうか」
扉を開け中に入ると、執事服を着た壮年のおじさまが出迎えてくれる。顔を上げ、私の顔を見ると驚いたそぶりを見せるが、すぐに顔を引き締めた。
カウンターにいるボーイ君は、見惚れてしまっているようだ。カワイイって罪ね!
「泊まりたいの。姿見は置いてあるかしら」
「勿論でございます、当店一番の姿見のある部屋へご案内いたしましょう。一泊につき大銀貨2枚、朝と夕方に一階の食堂を利用できます。昼もご利用は可能ですが、銀貨3枚を都度頂くことになります」
『WoE』の世界での物価は、日本のモノと比べるときは大体5倍差くらいと考えるとわかりやすい。串焼きでいくと100Eだから500円ね。
大銀貨は1枚1万Eだから、お泊り10万円、お昼ご飯も1食1万5千円。うーん、高い。
でもそれくらいしないと、私のカワイさでは襲われかねないから、ゆっくり休むこともできない。
それになにより鏡を見るためよ! さきほどの雑貨屋では姿見までは置いていなかった。
オーダーメイドか、もしくは王都の家具屋にでも行かないとないかもしれない。
「お世話になるわ。先に5日分支払います。追加が必要なら5日目に払うわね」
「かしこまりました。お部屋までご案内いたします」
動けないボーイ君に金貨1枚を手渡し、5階の一番奥の部屋に案内してもらう。
「こちらでございます。右手の部屋が寝室、左手がトイレと風呂場となっております。風呂場には水と熱の魔道具があります。必要あれば係の者をお呼びください。姿見は寝室にございます」
「案内ありがとう。これはお礼よ」
「ありがたく頂戴いたします。御用がございましたら、このベルでお呼びください。魔道具となっており、いつでも駆け付けます。夕食の準備が整い次第、お呼び致します」
チップとして銀貨1枚を手渡す。見栄を張るなら大銀貨を渡すところかもしれないが、チップでポンポン渡すと立ちどころに金欠となりそうだ。残り金額18万4200E。
ちなみにチップを渡さないという選択肢は……ない。
ベルを受け取るとおじさまは恭しく礼をし、扉を閉めた。
遠ざかる足音を聞き、私は次の行動に迷った。
お風呂か、鏡か……!
どちらも重要! 生乾きになった装備のせいでちょっと汗かいてるのを早く洗い流したいし、でもそんな姿の私も見たい……!
いえ、汚れた私はこの後いつでも見れるわ。それよりも、綺麗な姿の私を第一に視界に収めたい。
「そうと決まれば!」
荷物を置き左手のドアを開けると、期待通りのユニットバス。『WoE』の世界は魔道具の力で近代化が進んでおり、割と日本との差異はそんなにない。
違いがあるとすれば電気やガスの代わりに魔力で動く道具、魔道具があるという点だろうか。
魔道具はハイランクの『錬金術師』とハイランクの『付与士』などが魔石を基に作成することが可能だ。
簡単に水を出すとか、熱を出すとかは『付与士』の最初に作成することが出来るものだ。工房なども要らないし、魔石を手に入れたら作ってみよう。
とにかく魔道具は、魔力を検知すれば自動的に定められた効力を発揮する。風呂場の底に埋め込まれた水の魔道具に魔力を流し水を貯める。
ちょっと出来の悪い魔道具なのか、魔力のロスが激しい。一応十分な量が確保できたので、あとは熱の魔石を起動し、温度を高める。
……体感40度ちょっと? うん、十分ね。
私は装備を外し、インナーと下着も脱ぐ。着慣れないブラにとてつもなく苦戦するかと思いきや、シラユキの身体が覚えているのかすんなり外せた。
……たわわ。たわわがたわわんでおる……。
熱気か、それとも別の何かか、顔が熱くなってくる。気にしないフリをしてお湯を頭からかぶり、湯船に浸かった。
「はふぅ~、生き返りゅ~」
全身が喜んでるのを感じ満喫する。そしてゆっくりと目を開けると、長い髪がワカメのようにお風呂を漂っている事に気が付いた。
「……はっ! 女の子の髪ってたしか束ねた方が良かったような……。まあ今日はいいわ、色々あって疲れたし……。でも、束ねた姿は後で見なきゃ。うなじとか。ヘアブラも良いわね」
銀のワカメをかき分けるとそこには浮いた二つの球体が現れる。
浮いてる! 浮いてるよ!!
「わぁお……」
それにしても、今更だけど下がツイテないって変な感じね。チラっと下を見る。うん、球体が邪魔でまるで見えない。
余り触るとまた声が出てしまいそうだったので、恐る恐るワカメと球体を押しのける。
すると、大事な部分が見えてきた。……うん、やっぱりツイテないし、何もない。ツルツルだった。
むしろツイテたらオカシイ。……いや、そういえばそんな二次作品もあったような。……うーん、あのジャンルは特殊だからなぁ。
思わず手が伸びそうになったが、耐えた。
じっと見つめていたら別の意味でのぼせそうだったので、石鹸で体を洗い、そのまま残り湯で装備と下着を洗った。
洗う前に匂いを嗅ぐべきか正座で思案した。シラユキの匂いと、嗅いでるシラユキの姿を天秤にかけた。断腸の思いで耐えたわ……!
……新しい下着も買わなきゃダメそうね。シラユキの体が現実なんだから、今までのようにズボラではいけない。その発想はなかったわ。
部屋に設置されている熱風の魔石を使って衣服と装備を乾かす。
グランドマスターのレベル3辺りまで、スキル上限値を上げてしまえば、このくらいは自前で出来そう。レベル上げも急務ね。
全裸も嫌いじゃないけれど、やっぱりシラユキ自身を魅せるなら服がなきゃ。私のカワイさは輝かないわね。
インナーを改めて着ようとしたが、ふと壁に備え付けられているベビードールが目に入る。
これ着ていいのかしら? いいのよね、備え付けなんだし……。どうやら、透け感たっぷりのレース仕立てね。
着てみた。
「カワイさがヤバイ!」
語彙力が天高く吹き飛んだわ。こんなエロエロな服、さすがにゲーム中では出てこなかったから新鮮!
……でも透けすぎね、紐のつけ外しで中も見えちゃう。下着はつけておきましょうか。
乾かしたインナーと装備を持ってベッドルームに入る。すると正面に大きな姿見が設置してあった。
インナーや装備を放り捨て、姿見へと飛びつく。
「ああ、たった半日ぶりなのに、なんだかとても久しぶりだわ。……シラユキ、君に会いたかった。今日の貴女も、とても綺麗でカワイイわ……」
鏡の中で微笑む私と、しばらく見つめ合っていた。
『ああ、鏡に映る私も、とてもカワイイわね……』
本来のゲームのシナリオが始まるのは『エピリア暦1000年4月1日』。つまりは今は、本来のシナリオよりも1年以上前だったのだ。
1年もあれば街や人も変わるだろう。街中でもギルド内部でも、カワイイ子や綺麗なお姉さん方が沢山いるが、1年後にはほとんどいなかった。
冒険者ギルドにクルルなんて女性NPCもいなかった。ギルドマスターはいたが、メアリースではなかった。
『エピリア暦999年2月11日』。本来の歴史では、ギルドマスターであるメアリースが表舞台から姿を消した日だった。
今から足取りを追えば見つけることが出来るかもしれないが……そんなことより重要なことがある。
鏡よ! 鏡に映った私が見たい!
さっきからずっと我慢しているのよ、もう待てないわ!
「じゃあ私はそろそろ宿に泊まるわ。また明日も来るわね」
「はい、お気をつけてシラユキさん!」
元気よく手を振るクルルと別れ、まずは雑貨屋に寄る。
手元には85万E。鏡どころか、もう1個マジックバッグを購入することも出来るみたい。
マジックバッグのお値段は驚きの50万E。つまり金貨5枚。サイズも小だから、今と同じくらい。小なんて錬金術スキル20台後半で作れるアイテムだからゲーム時代では溢れかえっていて、1万もしなかったのだが……。
正直スキルが0でも、設備と素材と気合さえあれば1日で作れるが、この辺りに工房があったとして、貸してもらえる保証はない。そして素材もない。
正直ぼったくりのような気もするけれど、今は仕方がない。作れるようになったら取り返せばいい。
それに、冒険の必需品や素材回収に勿論使うが、女の子の身だしなみアイテムや、野営用のアイテムだってきっと必要になってくる。
その為にマジックバッグの使い分けはすることになるだろう。……よし、買いね!
そうして雑貨屋ではマジックバッグ(小)、手鏡、石鹸、身だしなみに必要な小物類、羽根ペンにインク、羊皮紙30枚、裁縫道具、複数の毛糸玉、フライパン、鍋、調味料各種、採取用の小瓶10個、調合用フラスコ3個、すり鉢とすりこぎ棒、空のポーション瓶30個を購入。
金貨5枚と大銀貨7枚消費して、残りは28万E。大量購入だったから、本来金貨6枚だったけど値引いてもらえたわ。さすが私。追加の皮代が消えたけど、十分ね。
今すぐにでも手鏡で自分をじっくり見たいけど……我慢よ。もうすぐ等身大の姿見が待ってるんだから!
鏡を見たい邪念を振り払い、ようやく私は、当初の目的地である高級宿『ロイヤル』に到着した。わかりやすい名前ね。
5階建てで、外から見るだけでも一つ一つの間取りも大きい事がわかる。期待できそう。
「いらっしゃいませ、『ロイヤル』にようこそおいでくださいました。本日はどのようなご用件でしょうか」
扉を開け中に入ると、執事服を着た壮年のおじさまが出迎えてくれる。顔を上げ、私の顔を見ると驚いたそぶりを見せるが、すぐに顔を引き締めた。
カウンターにいるボーイ君は、見惚れてしまっているようだ。カワイイって罪ね!
「泊まりたいの。姿見は置いてあるかしら」
「勿論でございます、当店一番の姿見のある部屋へご案内いたしましょう。一泊につき大銀貨2枚、朝と夕方に一階の食堂を利用できます。昼もご利用は可能ですが、銀貨3枚を都度頂くことになります」
『WoE』の世界での物価は、日本のモノと比べるときは大体5倍差くらいと考えるとわかりやすい。串焼きでいくと100Eだから500円ね。
大銀貨は1枚1万Eだから、お泊り10万円、お昼ご飯も1食1万5千円。うーん、高い。
でもそれくらいしないと、私のカワイさでは襲われかねないから、ゆっくり休むこともできない。
それになにより鏡を見るためよ! さきほどの雑貨屋では姿見までは置いていなかった。
オーダーメイドか、もしくは王都の家具屋にでも行かないとないかもしれない。
「お世話になるわ。先に5日分支払います。追加が必要なら5日目に払うわね」
「かしこまりました。お部屋までご案内いたします」
動けないボーイ君に金貨1枚を手渡し、5階の一番奥の部屋に案内してもらう。
「こちらでございます。右手の部屋が寝室、左手がトイレと風呂場となっております。風呂場には水と熱の魔道具があります。必要あれば係の者をお呼びください。姿見は寝室にございます」
「案内ありがとう。これはお礼よ」
「ありがたく頂戴いたします。御用がございましたら、このベルでお呼びください。魔道具となっており、いつでも駆け付けます。夕食の準備が整い次第、お呼び致します」
チップとして銀貨1枚を手渡す。見栄を張るなら大銀貨を渡すところかもしれないが、チップでポンポン渡すと立ちどころに金欠となりそうだ。残り金額18万4200E。
ちなみにチップを渡さないという選択肢は……ない。
ベルを受け取るとおじさまは恭しく礼をし、扉を閉めた。
遠ざかる足音を聞き、私は次の行動に迷った。
お風呂か、鏡か……!
どちらも重要! 生乾きになった装備のせいでちょっと汗かいてるのを早く洗い流したいし、でもそんな姿の私も見たい……!
いえ、汚れた私はこの後いつでも見れるわ。それよりも、綺麗な姿の私を第一に視界に収めたい。
「そうと決まれば!」
荷物を置き左手のドアを開けると、期待通りのユニットバス。『WoE』の世界は魔道具の力で近代化が進んでおり、割と日本との差異はそんなにない。
違いがあるとすれば電気やガスの代わりに魔力で動く道具、魔道具があるという点だろうか。
魔道具はハイランクの『錬金術師』とハイランクの『付与士』などが魔石を基に作成することが可能だ。
簡単に水を出すとか、熱を出すとかは『付与士』の最初に作成することが出来るものだ。工房なども要らないし、魔石を手に入れたら作ってみよう。
とにかく魔道具は、魔力を検知すれば自動的に定められた効力を発揮する。風呂場の底に埋め込まれた水の魔道具に魔力を流し水を貯める。
ちょっと出来の悪い魔道具なのか、魔力のロスが激しい。一応十分な量が確保できたので、あとは熱の魔石を起動し、温度を高める。
……体感40度ちょっと? うん、十分ね。
私は装備を外し、インナーと下着も脱ぐ。着慣れないブラにとてつもなく苦戦するかと思いきや、シラユキの身体が覚えているのかすんなり外せた。
……たわわ。たわわがたわわんでおる……。
熱気か、それとも別の何かか、顔が熱くなってくる。気にしないフリをしてお湯を頭からかぶり、湯船に浸かった。
「はふぅ~、生き返りゅ~」
全身が喜んでるのを感じ満喫する。そしてゆっくりと目を開けると、長い髪がワカメのようにお風呂を漂っている事に気が付いた。
「……はっ! 女の子の髪ってたしか束ねた方が良かったような……。まあ今日はいいわ、色々あって疲れたし……。でも、束ねた姿は後で見なきゃ。うなじとか。ヘアブラも良いわね」
銀のワカメをかき分けるとそこには浮いた二つの球体が現れる。
浮いてる! 浮いてるよ!!
「わぁお……」
それにしても、今更だけど下がツイテないって変な感じね。チラっと下を見る。うん、球体が邪魔でまるで見えない。
余り触るとまた声が出てしまいそうだったので、恐る恐るワカメと球体を押しのける。
すると、大事な部分が見えてきた。……うん、やっぱりツイテないし、何もない。ツルツルだった。
むしろツイテたらオカシイ。……いや、そういえばそんな二次作品もあったような。……うーん、あのジャンルは特殊だからなぁ。
思わず手が伸びそうになったが、耐えた。
じっと見つめていたら別の意味でのぼせそうだったので、石鹸で体を洗い、そのまま残り湯で装備と下着を洗った。
洗う前に匂いを嗅ぐべきか正座で思案した。シラユキの匂いと、嗅いでるシラユキの姿を天秤にかけた。断腸の思いで耐えたわ……!
……新しい下着も買わなきゃダメそうね。シラユキの体が現実なんだから、今までのようにズボラではいけない。その発想はなかったわ。
部屋に設置されている熱風の魔石を使って衣服と装備を乾かす。
グランドマスターのレベル3辺りまで、スキル上限値を上げてしまえば、このくらいは自前で出来そう。レベル上げも急務ね。
全裸も嫌いじゃないけれど、やっぱりシラユキ自身を魅せるなら服がなきゃ。私のカワイさは輝かないわね。
インナーを改めて着ようとしたが、ふと壁に備え付けられているベビードールが目に入る。
これ着ていいのかしら? いいのよね、備え付けなんだし……。どうやら、透け感たっぷりのレース仕立てね。
着てみた。
「カワイさがヤバイ!」
語彙力が天高く吹き飛んだわ。こんなエロエロな服、さすがにゲーム中では出てこなかったから新鮮!
……でも透けすぎね、紐のつけ外しで中も見えちゃう。下着はつけておきましょうか。
乾かしたインナーと装備を持ってベッドルームに入る。すると正面に大きな姿見が設置してあった。
インナーや装備を放り捨て、姿見へと飛びつく。
「ああ、たった半日ぶりなのに、なんだかとても久しぶりだわ。……シラユキ、君に会いたかった。今日の貴女も、とても綺麗でカワイイわ……」
鏡の中で微笑む私と、しばらく見つめ合っていた。
『ああ、鏡に映る私も、とてもカワイイわね……』
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