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一般常識を学ぼう

炊く時間

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(そうそう…昨日置きっぱなしで忘れてたお肉は…?)

煮込む前に味をしみ込ませようとしていたラビット肉…
特に冷蔵庫などにも入れていなかったが…どうなっている事やら…
ユウキは恐る恐る鍋のフタを取る

(おや…意外と普通…)

まぁ、1日程置いた所でカビなどは生えないだろうが…
ココの気温は今の所暑くはないので、それもカビが生えなかった一因だろう
時間だけで言うなら、向こうで言う所の1日以上放置になっているのだが…
異臭もしないので、異世界だから大丈夫だったのだろう…という事で片付ける

(とりあえず、火通してみて…それから大丈夫か考えるか)

今はまだ加熱されていない生肉だ…味はついているだろうが…
殺菌的な事も考えて火を通し始めるユウキ

「ん?あの肉大丈夫だったのか?」

調理を始めたユウキを見て、キョウヤが尋ねる

「さぁ…?今の所異臭もカビも無いから大丈夫かなぁ~…と」
「おい…まぁ、何も無いならいいけどよ…
それより、どれくらい炊きあがるのに時間かかるんだ?」
「ん~…僕も鍋で炊くのは初めてだからなぁ…
確か、中火で良かったと思うんやけど…その後は…」
「おまえ、それで失敗したら困るだろ!!?」
「じゃあ、キョウヤが知ってるわけ?」
「……」
「はぁ…向こうの情報が調べられたらいいんだけどなぁ…」

向こうのインターネットで調べれば、こんな疑問簡単に解決できるだろう
しかし、ココにはインターネットなんてものはない
仕方ない事とは言え、少しため息ものだった

『キミら…ホント俺の存在簡単に忘れ過ぎだよね!!!?』
「ん?あぁ…この声は自称神様じゃないか」
「何か用でもあんのか?」
『何か用…じゃないよ!俺に頼れば、そんな問題一瞬で解決だよね!!?』
「あ~…あぁ、確かに!(一応神様だもんな…)」
『まったく…何のための通話機能だと…』
「ってか、知ってるなら、さっさと教えろよ、メーコは着実に加熱されてんだから」
『え、俺って神様なんだけど…扱いぞんざいじゃない!?』
「…まぁ、仕方ないんじゃない?(僕らがこっちに来た理由って、神様の部下の手違いだし)」
『はぁ…まったく、もうちょっと敬意を払ってもいいと思うんだけどなぁ
まぁ、とりあえず、コメの炊く時間ね…
中火で加熱を始めて、沸騰してから2分…そして、少し火を弱くして3分…
更に弱火にして5分くらい炊くと良いぞ!
水気が無くなったら、後は余熱で10分程置くと、美味しくできるらしいぞ!』
「へぇ~…」
「たまには、役に立つじゃねぇか」

ユウキは、メモをしながら
キョウヤは、自分の利益になる事に、興味はいつも以上に持って聞いていた
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