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一般常識を学ぼう

中から出てきたものとは!?

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「こ…これは!!」
「うそ…マジで!?」

中から出てきたものを見て、2人は驚きの声をあげる
そして、お互いの顔を見合う
そう、確認するかのように

「おい…俺の見間違いじゃねぇよな…?」
「うん、僕も確かに見えてるよ」
「コレ…コメだろ!!」
「そうだと思う!」

そう、皿の上に流れ出たのは、キョウヤが求めていたコメだった
あの殻の中に丁度両手一杯程のコメが入っていたのだ

「コレでご飯が食べれる!!」
「キョウヤ、ご飯欲しそうだったもんねぇ~」
「いや、絶対ご飯にコメはいるだろ!
なかったら、パンとかでも良いけどよ…この世界のパン美味しくねぇし…」
「まぁ、僕もご飯は好きだけどねぇ
確かに、この世界のパンは食べる気にはなれないよねぇ~」

パンに限らず、この世界で調理された物を食べる気が無い2人
味さえ何とかなればいいのだが、今は無理な話

「でも、パンがあるって事は、小麦みたいなのもあるって事だよな?」
「多分、それに似たような物があるんだろうね
名前は、また違うんだろうけど…」

今まで、向こうの世界での名前と同じだったのはキノコくらいな物だ
しかし、向こうではキノコというのは大きなカテゴリーで
1つの食材のみに使われる名称ではなかったのだが
ココでは、1つの食材の名前なのだ

「おい、これ全部採集するぞ、急げ!」
「ちょ…待てよ、焦るなよ…誰も取らねぇから」

先程までは、主にユウキが主導していた採集
しかし、今だけはキョウヤが主導となっている
求めていた食材が見つかったのだ、やる気が跳ね上がったのだろう
ユウキが落ち着くよう促しても、聞く耳を持っていなかった
1人はせっせと採集している

(まったく…まぁ、求めてた物が見つかったんだから、しゃーないか…鑑定)

◇メーコ◇

今の所使用用途の無い小さい実

(説明雑!!!)

とりあえず、使用用途が無い事だけが分かったのだった
鑑定を終えたユウキは、キョウヤに続き採集に入る

「これだけあったら、しばらく困らねぇだろ」
「てか、これ魔力で出来てるからな…
明日には、また大量に出来上がってると思うぞ」
「つまり、コメには困らないって事だな!」
「まぁ、そういう事だな…あと、メーコだから」
「何か、人の名前みたいだよな…」
「確かに…」

2人はメーコの殻を180個と220個インベントリに片付けた
殻から出さなかったのは、出したら扱いにくくなるからだ
先程出したメーコに関しては、またまたメイキングを使ってユウキが袋を出し
そこにしまってから、インベントリに入れた
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