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一般常識を学ぼう

周囲の順応性

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「おはようございます」
「おや、ユウキじゃないか!
丁度開店したところだよ、さ、遠慮なく商品を補充していっておくれ」
「ハハハ…は~い…」

丁度、ドアの鍵を開けたシェイルに促され、ユウキはボックスの中に入る
開店したばかりなので、店内にお客さんはいない
もう少しすれば、ギルドで依頼を受けた冒険者が、アイテム補充のために来るはずだが…

「おや、ユウキ君じゃないか、朝早くからお疲れさま」
「ラルクさん、おはようございます」
「うん、おはよう、今日は商品の補充かい?」
「そうです…あ、あと、新しい物もあるので、効果転写お願いします」

そう言って、ユウキはポーション<ランク1>をインベントリから出してラルクに渡す
中に入っている液体の色を見て

「ほぉ…ポーション<ランク1>ですか…
なるほど…まぁ、これの性能がどれだけあるか…ですね
ちなみに、普通のポーションと違い、<ランク1>の傑作は更に難しいんですよ」
「やり方に工夫がいるんですよね?」
「そうです、過去に数人作った事がありましたが…
自分で考えなければ意味が無い…と言って、公言してませんから…
相変わらず謎のままに終わってるんですよ」
「そうみたいですねぇ~…
まぁ、工夫自体は大して難しいものじゃなかったですが…」
「(と…言う事は…)効果転写」

ラルクがそう言うと、横に準備されていた紙に、薬の効果が記されていく
その光景を初めて見たキョウヤは、一瞬目を見開いて驚いていたが
以前、ユウキが魔法を使った所も見ているので、すぐに平静を取り戻した

「ホント、キミは、色々と規格外な子ですね…
まさか、本当にポーション<ランク1>の傑作を作ってしまうなんて…」

効果が転写された紙を見て、ラルクは驚きを通り越して落ち着いていた
いや、元から少し期待していたのかもしれない
ユウキなら…ポーション<ランク1>も傑作を作れるのではないか…と

「じゃあ、コレ置かせてもらいますね~」
「あぁ、頼むよ…あ、そうだ…値段設定なんだが…
ポーション<ランク2>低級の260セレスの手前くらいまでなら適正だからね」
「ありがとーございます」

あまり相場に詳しくないユウキに、設定値段をアドバイスして、ラルクは店内の掃除など
朝の仕事をこなしていく
ユウキとキョウヤは邪魔をしないように、スッとフリーマーケットスペースに移動した
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