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一般常識を学ぼう
夕飯とメイキング
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(え~っと…素材店には色々あるって言ってたな…
野菜系が採取されて、売られてる可能性はあるよな…
そこいなければ…道具店…いや、無いだろ
食材売ってそうな店ねぇな…。しゃーない…素材店見てから、考えるか…)
「野菜買う所探してんの?はい、ラビット肉とキノコ炒め」
「まぁな…てか、このキノコはどうやって入手したんだっけ?」
テーブルにコトンと置かれたお皿には
薄く切られた肉と…これまた薄く切られたキノコが乗っていた
ふんわり漂ってくる香りから察するに、醤油と塩が使われているようだ
「このキノコは、化けキノコっていう魔獣からのドロップだね
他にも野菜系ドロップする魔獣とかいるんじゃないかな?」
「お前…普通に野菜採取するっていう事は頭にねぇのかよ…」
「あのカミサマの話じゃ、この世界に農業なんてもんは存在しなさそうだから…
自生してる場所を探すしかねぇのかな…」
「ったく…この街の住人はどうやって飯の材料調達してんだ?」
「あぁ…この街の人は、外食がメインだよ
自宅には調理器具なんか無いのが普通らしいよ
ミーシャもシーヴァも、コンロとか見て飲食店してるのか…って聞いてきたし」
「マジかよ…って事は、飲食店の人に聞けば入手先が分かるんじゃねぇか?」
「てか、ある程度予測は出来てるんだよね」
「予測出来てんのかよ!!!」
ラビット肉とキノコ炒めを食べながら話す2人
野菜を何とかして入手したいキョウヤが何とかしようと試行錯誤して出した結果の
その上をいくのがユウキである
『予測出来ている』という言葉に、思わずツッコミを入れたキョウヤは、きっと悪くない。
「この世界を何だと思ってるの?ゲームの世界だよ?」
「いや、ゲームの世界じゃねぇから!!」
「…そうだね、ゲームに近いシステムの世界だね
まぁとりあえず、この世界では基本的にお願いしたい事はギルドに集まっている
だから、野菜の採集系の依頼もそこに出てるはずなんだよ
僕は、知ってる物とか手持ちの物ばかりを狙ってたから
全然他の採集依頼見てなかったけど…そこ見れば見つけられるんじゃないかな?
あとは、素材店かフリーマーケットスペース辺りが仕入れ先だろうね」
「じゃあ、明日は採集系の依頼を中心に受けようぜ!」
俄然やる気が出たのか、ガッと身を乗り出して言うキョウヤ
とりあえず、食器が落ちないように、サッとキョウヤの前から中央へ移動させながら
ユウキは考える。
「(まぁ、別に1日それに使おうが問題ないし…ついでに、色々な採集が出来るし…)
良いよ、じゃあ、明日は採集のみ請け負って、あちこち見に行こう」
「よし!」
「さて、そうと決まれば、早く風呂入って寝なよ
僕は10時間睡眠で大丈夫だけど、キョウヤはそうはいかないんでしょ」
「うっ…はぁ…そうだよな…早く寝て、明日起きやすくしとかねぇとな…」
「お風呂は準備出来てるから、先入りなよ」
「あぁ、そーする」
少し項垂れながらも、キョウヤはお風呂場へ入って行った
ユウキは10時間睡眠で問題ないが、キョウヤは何時間必要なのだろう…
今日の感じでは、1日のほぼ大半を睡眠に費やしているはずだが…
それでも、魂の回復とやらには1年はかかるらしい
一体、どれだけ寝れば魂の回復を早める事が出来るのだろうか…
「ま、でも、寝て回復するなら、安いもんだよね。」
ユウキはそう独り言を呟いて、食器を洗いだした
必要な物を随時足して行ったので、なかなかキッチンとしては様になってきた
ただ、食器棚などはまだ無いため、
洗った食器は簡易的な水切り場に置いてそのまま放置である
(まぁ、まだ食器こんだけだし…別に必要ないけどな…)
少ない洗い物を終えたユウキは、珍しく手持ち無沙汰になる
キョウヤはあまりお風呂に時間をかけないが…それでも10分は確実に必要だ…
長くても30分という所だ。しかし、その短い時間では、生産活動も出来ないし…
そもそも、生産は先程沢山やったので、今はしたくない…というのが正直なところだ
「あ…キョウヤに装備作ればいいよな!」
キョウヤの今日の戦闘を見る限り、武器は必須だろう
ユウキは素手で十分な事も多いが…
そして、部屋の家具のようにキョウヤに任せてしまえば
その武器の攻撃力は限りなく低い物になるだろう
それはやってみるまでも無く、想像できるだろう…あのキョウヤの想像力なのだから…
「さてと…キョウヤの感じからすると、近距離タイプだよね
力だどれだけあるか分からんから…とりあえず、大剣や斧はやめとこうか…
普通に剣かなぁ~」
ユウキはメイキング画面を出して、色々試行錯誤する
自分の時は適当にサクッと決めてしまったのに、今回は念入りだ
(当たり前だろ!僕と違ってキョウヤの攻撃力強化は、マジ重要なんだから!
攻撃力的には補正で+1000くらいは欲しいよね…
これで1回の攻撃が300越えは確実…だよな?
これで300いかなかったら、マジで泣くぞ?いや、泣かねぇけど…
えーっと、あとは素材固くて軽い…オリハルコンみたいな鉱石をイメージして…
んで、全体的には青色…持ち手の部分だけ黒い感じで…)
少しでも狩りでの負担を減らしたいユウキは、自分の時以上に必死に考えイメージを使う
頭の中で剣がどのような形なのか…という所までイメージを固め…
「メイキング!」
ボンッと出てきたのは、仄かに青く光る剣。出来はなかなかの物である。
持ち手も黒くとてもカッコイイデザインに仕上がった。
自分で使うわけでは無いが、大満足な見た目である
しかし、問題はデザイン性では無い…
いや、デザイン性が無ければキョウヤは使わないと言い出す可能性はあるが…
ユウキ的にはデザイン性よりも性能である
(鑑定!)
◇天空の剣◇
切れ味が良く、軽くスピードを生かして攻撃出来る
刀身が仄かに青く、持ち手が黒い
攻撃力:1020
「やった!大成功だよ!」
想像していたよりも良い性能になっていた剣に、ユウキは大喜びだ
ちなみに、ユウキよりキョウヤは背が高いので、少し刀身は長めに設定してある
ユウキが持つと少しバランスが悪いが、キョウヤが持てば良い感じになるだろう
野菜系が採取されて、売られてる可能性はあるよな…
そこいなければ…道具店…いや、無いだろ
食材売ってそうな店ねぇな…。しゃーない…素材店見てから、考えるか…)
「野菜買う所探してんの?はい、ラビット肉とキノコ炒め」
「まぁな…てか、このキノコはどうやって入手したんだっけ?」
テーブルにコトンと置かれたお皿には
薄く切られた肉と…これまた薄く切られたキノコが乗っていた
ふんわり漂ってくる香りから察するに、醤油と塩が使われているようだ
「このキノコは、化けキノコっていう魔獣からのドロップだね
他にも野菜系ドロップする魔獣とかいるんじゃないかな?」
「お前…普通に野菜採取するっていう事は頭にねぇのかよ…」
「あのカミサマの話じゃ、この世界に農業なんてもんは存在しなさそうだから…
自生してる場所を探すしかねぇのかな…」
「ったく…この街の住人はどうやって飯の材料調達してんだ?」
「あぁ…この街の人は、外食がメインだよ
自宅には調理器具なんか無いのが普通らしいよ
ミーシャもシーヴァも、コンロとか見て飲食店してるのか…って聞いてきたし」
「マジかよ…って事は、飲食店の人に聞けば入手先が分かるんじゃねぇか?」
「てか、ある程度予測は出来てるんだよね」
「予測出来てんのかよ!!!」
ラビット肉とキノコ炒めを食べながら話す2人
野菜を何とかして入手したいキョウヤが何とかしようと試行錯誤して出した結果の
その上をいくのがユウキである
『予測出来ている』という言葉に、思わずツッコミを入れたキョウヤは、きっと悪くない。
「この世界を何だと思ってるの?ゲームの世界だよ?」
「いや、ゲームの世界じゃねぇから!!」
「…そうだね、ゲームに近いシステムの世界だね
まぁとりあえず、この世界では基本的にお願いしたい事はギルドに集まっている
だから、野菜の採集系の依頼もそこに出てるはずなんだよ
僕は、知ってる物とか手持ちの物ばかりを狙ってたから
全然他の採集依頼見てなかったけど…そこ見れば見つけられるんじゃないかな?
あとは、素材店かフリーマーケットスペース辺りが仕入れ先だろうね」
「じゃあ、明日は採集系の依頼を中心に受けようぜ!」
俄然やる気が出たのか、ガッと身を乗り出して言うキョウヤ
とりあえず、食器が落ちないように、サッとキョウヤの前から中央へ移動させながら
ユウキは考える。
「(まぁ、別に1日それに使おうが問題ないし…ついでに、色々な採集が出来るし…)
良いよ、じゃあ、明日は採集のみ請け負って、あちこち見に行こう」
「よし!」
「さて、そうと決まれば、早く風呂入って寝なよ
僕は10時間睡眠で大丈夫だけど、キョウヤはそうはいかないんでしょ」
「うっ…はぁ…そうだよな…早く寝て、明日起きやすくしとかねぇとな…」
「お風呂は準備出来てるから、先入りなよ」
「あぁ、そーする」
少し項垂れながらも、キョウヤはお風呂場へ入って行った
ユウキは10時間睡眠で問題ないが、キョウヤは何時間必要なのだろう…
今日の感じでは、1日のほぼ大半を睡眠に費やしているはずだが…
それでも、魂の回復とやらには1年はかかるらしい
一体、どれだけ寝れば魂の回復を早める事が出来るのだろうか…
「ま、でも、寝て回復するなら、安いもんだよね。」
ユウキはそう独り言を呟いて、食器を洗いだした
必要な物を随時足して行ったので、なかなかキッチンとしては様になってきた
ただ、食器棚などはまだ無いため、
洗った食器は簡易的な水切り場に置いてそのまま放置である
(まぁ、まだ食器こんだけだし…別に必要ないけどな…)
少ない洗い物を終えたユウキは、珍しく手持ち無沙汰になる
キョウヤはあまりお風呂に時間をかけないが…それでも10分は確実に必要だ…
長くても30分という所だ。しかし、その短い時間では、生産活動も出来ないし…
そもそも、生産は先程沢山やったので、今はしたくない…というのが正直なところだ
「あ…キョウヤに装備作ればいいよな!」
キョウヤの今日の戦闘を見る限り、武器は必須だろう
ユウキは素手で十分な事も多いが…
そして、部屋の家具のようにキョウヤに任せてしまえば
その武器の攻撃力は限りなく低い物になるだろう
それはやってみるまでも無く、想像できるだろう…あのキョウヤの想像力なのだから…
「さてと…キョウヤの感じからすると、近距離タイプだよね
力だどれだけあるか分からんから…とりあえず、大剣や斧はやめとこうか…
普通に剣かなぁ~」
ユウキはメイキング画面を出して、色々試行錯誤する
自分の時は適当にサクッと決めてしまったのに、今回は念入りだ
(当たり前だろ!僕と違ってキョウヤの攻撃力強化は、マジ重要なんだから!
攻撃力的には補正で+1000くらいは欲しいよね…
これで1回の攻撃が300越えは確実…だよな?
これで300いかなかったら、マジで泣くぞ?いや、泣かねぇけど…
えーっと、あとは素材固くて軽い…オリハルコンみたいな鉱石をイメージして…
んで、全体的には青色…持ち手の部分だけ黒い感じで…)
少しでも狩りでの負担を減らしたいユウキは、自分の時以上に必死に考えイメージを使う
頭の中で剣がどのような形なのか…という所までイメージを固め…
「メイキング!」
ボンッと出てきたのは、仄かに青く光る剣。出来はなかなかの物である。
持ち手も黒くとてもカッコイイデザインに仕上がった。
自分で使うわけでは無いが、大満足な見た目である
しかし、問題はデザイン性では無い…
いや、デザイン性が無ければキョウヤは使わないと言い出す可能性はあるが…
ユウキ的にはデザイン性よりも性能である
(鑑定!)
◇天空の剣◇
切れ味が良く、軽くスピードを生かして攻撃出来る
刀身が仄かに青く、持ち手が黒い
攻撃力:1020
「やった!大成功だよ!」
想像していたよりも良い性能になっていた剣に、ユウキは大喜びだ
ちなみに、ユウキよりキョウヤは背が高いので、少し刀身は長めに設定してある
ユウキが持つと少しバランスが悪いが、キョウヤが持てば良い感じになるだろう
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