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一般常識を学ぼう

起こします

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「僕の世界の料理って、味付けがしっかりしてたからね…
 ココの料理では、物足りなかったんだよ」

マズイ…とは言えないので、何とかオブラードに包んだ
ユウキの言葉に、2人は納得してる様子だった

「あぁ…確かに世界が違えば味も違うよな…」
「そうですね…」
「そうそう…そんなわけで、僕の家にはキッチンは必須なんだよ」

納得の理由に、ユウキ自身も大満足だ
まぁ、実際自炊をしていかなければ、ご飯の楽しみがなくなるので
かなり重要な位置づけである

(そういえば、キョウヤってまだ寝てんのかな…?)

あの穴に入ってから、軽く3時間程は経過している
普通の昼寝の場合は既に起きている事が予想される
起床していた場合、何で先に帰したのか…などなど、色々な質問が予想される
ユウキ的には、とっても面倒な展開

(寝ててくれたら助かるんだけどなぁ~…)

ユウキはキョウヤの部屋へ続くドアをソッと開ける
隙間から覗くと、まだベッドの中に人が入っているような膨らみを確認できた

(まだ寝てんだな…しっかし良く寝るな…)

ユウキは知らないが、昨日もキョウヤはかなり長い間昼寝をしていた
これが元々なのか、ココに来てからの疲れから来るものなのかは分からないが…
ユウキは一度、ドアを閉めて考え込む

(このまま寝かせるべきか…?でも、ギルドに報告行って
 学校の事も準備したいし…
 あと、キョウヤも学校に行くか聞いておきたいからなぁ…
 入学するなら、何度も手間かけたくねぇし…)

考え込んだ結果、ユウキは…

ガチャ…

「起きろーーーーーー!!!!」

キョウヤを起こしにかかった
しかし、今朝の事からも分かるように、キョウヤは寝起きが悪い
寝ぼけて人を引きずり込む程度には…

「あら、一人暮らしではなかったのですね…」
「まぁ、この広さで、一人暮らしってのは無いだろ…」
「それもそうね…」
「いや、ホントは一人で住む予定だったんだけどな…
 急に同郷の奴が来たから、とりあえず一緒に住んでる感じ」
(え?この広い家を一人で使うつもりだったのか?!)
(ここ、普通に考えても、3・4人は普通に住めますよね?!)

2人が驚いてるだなんて全然思っていないユウキは
なかなか起きないキョウヤを本気で起こしにかかる
ズカズカと部屋の中に入り、メイキングで目覚まし時計を出す

「え!?ちょっと待て!今何も無い所から!!」
「これがメイキング…さて、大きな音出すから、ちょっと部屋から出てて」

勿論ユウキが出した時計なので、24時間という時計だが
今は時刻を知るために出したわけではなく
目覚まし…という機能を最大限使うために出したのだ
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