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2人で活動

採集で勝負

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「とりあえず、近くにある体力草からだな」
「どっちが沢山とれるか勝負だ!!」
「え…それ、絶対僕が勝よ…(ぁ…)」
「やってみなきゃ分からねぇだろ!
 (拾う速度にそこまで差はねぇだろ!!)」
「(あ~…やっちゃった…)
 はいはい、分かった分かった…」

ユウキの持ってるスキルを一つ一つ見ていないキョウヤは知らない
採集というスキルが持つ特性を…
ユウキは自分でキョウヤを煽ってしまった事を反省しながら
体力草のある場所まで移動する

「このオレンジ色の草が体力草か…
 意外とすぐに引っこ抜けるし…コレは負けねぇ!!」
「…が、がんばれ…」
「ライバルを応援すんなよ!
 やるからには、本気でやれよ!!」
「(ぇ…本気で勝負すれば楽勝なんだけど…どうすっかなぁ…)
 も、もちろん、そうするさ」

ユウキは嘘が苦手らしい…
目が泳いでいるが、キョウヤはそれに気付かない

(…良かった…キョウヤの眼中に無くって…)

キョウヤはユウキの事を抜かす目標として認めているが
自分より小さいという事もあり、舐めてる所はある
そういった所から、あまりユウキの事をしっかり見ない
そのため、こういう分かりやすい反応をユウキがしていても
気付かない事が割と多い

「それじゃー、いくぞ!」

キョウヤは気合いを入れて体力草を引き抜いて行く
ユウキはキョウヤから離れた所で、ゆっくり体力草を引っこ抜いて行く

(ポーションの材料としても欲しいから、この辺の体力草は全部いるな…)

―採集(体力草30個)<本日中>をクリアしました―

「んぁ…もうクリアか…」
「よっし!俺のが一杯採集したぜ!」

キョウヤは入手した体力草20個を手に大喜びしていた
ユウキは入手した体力草10個をインベントリにしまう

「どうだ!俺の実力は!
 (ふふ~ん♪俺にも勝てる事はあるんだぞ!)」
「うん、凄い凄い
 とりあえず、僕はこの辺の体力草採集するから、休んでて良いよ」
「は?何言ってんだよ…この辺の体力草って…
軽く200くらいはありそうなんだけど…」
「そうやな…それくらいないと、困りそうやし…」
「いや、お前採集遅いのに、そんなに取ってたら日が暮れるだろ」
「大丈夫大丈夫」

先程は1回しか引っこ抜いていないユウキ
そう、採集スキルのおかげで1回の採集で10個入手できるのだ
つまり200個くらいなら、20回引っこ抜くだけで良いので、日は暮れない
しかし、自分が20個取る間に10個しか取れていないと思っているキョウヤ
何が大丈夫か分からず、しかし手伝うつもりは無いらしく
その辺に寝転がる
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