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2人で活動

自己完結

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「なぁ…キョウヤ…
 元の世界でなんだけど…運動神経ってどうだったんだ?」
「あぁ?俺の運動神経は良い方だったな…
 結構色んな部活から助っ人頼まれてたし、だいたい試合には勝ってたしな…
 けど、それがどうしたんだよ?」
「いや…うん、運動神経抜群って才能ついてるだろ?
 前の世界と比べて、動かし具合はどうなのかなぁ~…って思って」
「はぁ?元の世界より、ちょっと良くなった…くらいじゃねぇか?」

キョウヤは首を傾げながらも、質問に答えてくれた
一方ユウキは、キョウヤの返答で推測がほぼ確信へと変わった

(…やっぱり…ゲームセンスが影響してるんだな…
 いわば、僕は常にクリティカルヒットを出してる状態なんだ
 んで、キョウヤは普通のヒット…
 多分、他の段階…良いヒットもあるんじゃないかな…
 クリティカルヒットを出すためには、何処を狙うか…などなど
 いわゆるゲーム知識的な事が必要…って所かな…)

自分で自己解決し、ユウキはスッキリした
一方、キョウヤはその間にクエスト分のスライムを倒し終えていた

☆スキル:格闘術を獲得しました☆(キョウヤ)

「よし!スキルゲットだ!
 あんま、変わった気はしねぇが…まぁ、無いより良いだろ」
「まぁ、そうだね…
 ていうか、ドロップアイテム拾ってきなよ」
「あぁ…一々拾うのが面倒だったから、放置して忘れてた…」

キョウヤはそう言って、ドロップアイテムを拾う

=獲得物=
スライムの核:20個
魔石:22個
体力草:40個
お金:500セレス

「結構色々貰えるんだな…とりあえず、これは売ればいいのか?」
「まぁ、売っても良いだろうけど…加工も出来るよ」
「お前がやってる、あれか…ふ~ん…」

キョウヤは興味無さそうに体力草を見つめる
まぁ、実際興味は無いのだろう

(これは…なかなか難問だな…)

数値を見て今まで考えていたユウキ
まぁ、実際ステータスなどの数値は大きな影響があるし
その数値から大きく変わる事は無かった…
ユウキに関しては
しかし、キョウヤのように最大の力を出せない…という事がある
いや、それが普通なのだろうが…
つまり、キョウヤのバトル相手は慎重に考えなければいけない…
という事だ

(予定してた攻撃力より下で倒せず負けた…なんて、目も当てられないね
 まぁ、僕が助けるから最悪の事態は免れるだろうけど…)

思っていたより慎重にいかないといけない事がユウキの中で判明した
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