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新たな人

帰宅

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「はぁ~…疲れた~~」

家に着くなり、ユウキは椅子にドカッと座った

(あ~…ダラーッと出来るソファー欲しいかも…
 またメイキングで出すか…ん?何か忘れてね?)

ユウキは何か忘れている感覚にとらわれ、考え出す
何かしないといけないと思っていた事があったはずだ…

「分からん、とりあえず夕飯だー!」

ユウキは夕飯の準備にとりかかろうとコンロの魔石を発動させる

バンッ!!!

その瞬間、玄関のドアが勢い良く開いた

「おい!」
「ん?あ、キョウヤおかえり~」
「『おかえり~』じゃ、ねぇよ!!」

キョウヤはユウキを見つけるなり、ズンズンと近づく
明らかにその顔は怒りに満ちている

「ん?何にそんなに怒ってるんだ?」
「お前、ココの料理に驚くって言っただろ!!」
「んぁ?…あぁ…言ったな」

今日の朝、出かける前にそんな話をした覚えがある
ユウキは、それがどうした…と言った表情でキョウヤを見つめ返す

「ぜんっぜん!美味しくなかったぞ!!!!」
「あぁ…誰も、美味しいから驚くなんて言ってないぞ
 味なさ過ぎて驚くっていう意味だったからな」
「ふざけんな!!!」

キョウヤはユウキの胸倉に掴みかかる
小さいユウキは何とか足先が床についている感じだ

「いや、ふざけてねぇし~(サラシ巻いてるとはいえ、これはちょっとマズイ…)」
「お前、これからずっと、あの飯を食えって言うんじゃねぇだろうな!!」
「いや、僕に言われても…とりあえず、頭冷やせよ」

攻撃をされたわけじゃないので、戦闘中になっていない今
ユウキの腕力はキョウヤより弱い
力で何とか出来る状況じゃない

「あ…そっか…飯に関して、お前に文句言っても仕方ねぇか…」

少し冷静さを取り戻したキョウヤは手を離す

「(危ない危ない…)そうそう、文句ならカミサマとやらに言ってくんない?
 まぁでも、キミが期待するように仕向けたのは僕だからね
 お詫びに、美味しい夕飯を作ってあげるよ」
「やっぱ、仕向けてたのか!!?」
「まぁな~
 でも、ココの状況を知って欲しかったんだよね
 初めからマズイって言ったら、ぜーーったい食わないだろ?」
「当たり前だろー」
「僕は、ちゃんと現状把握をして欲しかったからね
 だから、一度キミにちゃんと見て触れて感じて欲しかったんだよ」
「あんなマズイ物に触れるのは、もうゴメンだけどな」
「ハハハ…」

ユウキはインベントリからボアの肉を2つとキノコを4つ取り出す

「あ、まな板と包丁が無いんだった」

ユウキはメイキングでまな板と包丁を出す
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