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新たな人

ランクアップ試験

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「討伐(キングブラウンボア1体)<本日中>って
 ちょ、コレ…Hランクの依頼じゃないですか!?」
「えぇそうよ
 実は、今ギルドの中でアナタのランクアップの話が出てるのよ
 依頼受ける数が異常に多いからね、ランクアップに必要な依頼数はこなしてるし
 討伐数も余裕でクリアしてる
 で、ランクアップの試験を課すことになったのよね~
 その課題がコレってことよ」
「なるほど…ランクアップすれば、もっと色々な依頼が受けられるだよね?」
「えぇそうよ、ウチらとしてもキミにはランクアップしてもらって
 更に活躍して欲しいわけだよ
 そう思ってる所に、森まで遠出するときた
 コイツがいる所も森だし、丁度いいと思ってね」
「そうなんだ…んじゃ、ついでに受けようかな」
「それじゃ、その依頼も追加しとくよ
 あと、森に行くとコイツも生息してるし…この辺の採集も出来るよ」

=受理している依頼=
採集(セレインの湖の水ビン1杯)<本日中>
採集(解毒草30個)<本日中>
討伐(キングブラウンボア1体)<本日中>
討伐(化けキノコ40体)<残り1日>
=終=

「お姉さん、もしかして、森に行く人少ないの?」
「あ…アハハ、分かる?」
「分かるよ、最初のランクアップは僕専用の依頼だけど
 追加2件は受ける人が見つかりそうに無いから、僕に持ちかけた感が滅茶苦茶ある」
「そーなのよね、森まで出向く人はなかなかいないのよね
 でも、出来そうにない人には頼まないよ
 キミなら達成できそうだからね」
「まぁ、受けたからには達成するけどさ」
「でしょ?頼りにしてるわ」
「はいはい」

ユウキはギルドを出て一度家に戻る

「さて、とりあえず、コレが出来るか試す時が来たな」

メモ帳に魔法陣を書く
丸の中には「TENSOU」と書いてある

「この魔法を使う時は行先を決めてないと発動しないんだったよな
 だから、今日は森をイメージして…
 転送魔法発動!」

ユウキが魔力を込めた瞬間、紙は一瞬で無くなり
周りを眩しい光で覆われる

「っ!?」

強い光に目を閉じ、腕で守る

「…せ、成功…したのか?」

瞼の裏で感じる光が小さくなり、目を開く
すると、そこは一面草木に覆われた森だった

「やった!成功だ!」

☆魔法:転送を獲得しました☆

「よし、魔法ゲット!
 とりあえず、先に水の確保だね」

ユウキは魔石を3つ取り出す
そして、3つに剣を使って☆の印をつける

「さて、やるか!」

ユウキは魔石に転送魔法を入れる
魔石は紫に変化した

「んで、これはこっち!」

発動させた魔石をセレインの湖に投げ込む
魔石はボチャンという音をたてて、湖の中に沈んでいった
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