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一般常識を学ぼう

予想外の展開

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「今日の朝ごはん何かな~?」

まぁ、そんな期待しても、今ある材料からは
そこまで大したものは出てこないが…
それでも、楽しみは楽しみだ
ルンルン気分で、通りを歩いていく
あと、あの角を曲がればもうすぐ自宅だ
この後、非常に驚くことになるとも知らずに…

「たっだいまー!(やっぱ自宅が一番だよね!)」

非日常的な野宿も良いが…やはり、自宅に勝るものはない
まぁ、この非日常的な生活になってから
そこまで長い月日は経っていないのだが…

「あ、ユウキちゃん!」

早朝でも起きていたミナミ…きっと朝食の準備をしていたのだろう
嬉しそうにユウキを出迎える

「僕がいない間大丈夫だった?」
「大丈夫だよ!ねぇねぇ、それより聞いて!
なんとなんと、キョウヤ君がね!」

余程ユウキに言いたいのだろう…滅茶苦茶ユウキに詰め寄る
あまりの勢いに、ユウキは後ろへ後ずさるしかなかった

「な、なに…ど、どうしたの??」

キョウヤが一体何をしたと言うのだろう…
ミナミは割とテンションが上がりやすいが
ココまで上げるような何か…は、そう簡単に思い浮かばなかった

「キョウヤ君が…ついに!」
(ん~…女子なら…恋愛関係…とか…?
告白された?もしくは、告白してOKもらえた的な…?)

一生懸命予測をした結果は…女子だし恋バナ…だろう…
という、超安易なものだった

「砂糖…トーサと塩を見つけて採集してきてくれたんだよ!?」
「…ぇ………マジで!!!?」

ユウキの予想とは全く違う答え
それは、探していたものが見つかった…という報告だった
これにはユウキも驚いた

(いや…僕よりも食にはこだわりあるもんな…
でも、てっきりレベル上げしてると思ってたんだけど…)

ユウキがいない…あの時がキョウヤ的にはチャンスだったと思うが…
結局ユウキもバトルしていたので、変わらないのだが…

「うん、ちょうど討伐依頼してる時に迷い込んだ場所で
トーサを見つけて…それから、そのすぐ近くに塩もあったんだって!」
「マジか…さっさと砂糖探しに行けば良かった…
いや、まぁ、今更言っても仕方ないんだけど…」
「コレが、トーサの茎でこっちが塩の実だよ」

そう言ってミナミは採集された状態のトーサの茎と塩の実を取り出す

「へぇ~…トーサの実ってマジでサトウキビみたいだよな…
てか、コレ…砂糖にするためには…どうしたら…」

前の世界のように加工をしなければいけないのか…
と、いう考えが頭をよぎる

(確か…サトウキビの加工ってめっちゃ大変やったような…)

◇トーサと茎◇

中にトーサの粉が入っている
現在使い道はない

◇終 ◇

「ぇ…コレって取り出すの簡単…かもしれん…?」

鑑定を使って調べてみると
どうやら、メンドクサイ工程がなくても大丈夫らしい
しかし、殻ではなく茎…なので
今までのように簡単には取り出せない
だが、工程を考えると、やはりとても簡単である

「ん~…とりあえず…節のところで切るか…」

そう言って、ユウキが取り出したのは剣だ
きっと剣もこのような事に使われるとは思いもしなかっただろう
とりあえず、ユウキの身の丈程ある茎の先を少し切り落とす
そして、切り口から中をのぞいてみると…

「おぉ!砂糖が入ってる!」

筒の中にギッシリ…ではないが、半分くらい砂糖が入っていた
それを、作った入れ物に入れて
そして、その節のすぐ下を切る
すると、その節の中にも半分くらい砂糖が入っていた

「コレで、お店の準備が本格的に始められるね!」
「だな!ミナミの店から調味料の発信も出来るし
調味料を採集出来るから、僕の魔力使わなくても良い!」

そう言いながらユウキは一本目のトーサの茎を切り終えた
そして次は塩の実…である
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