異世界でも男装標準装備～性別迷子とか普通だけど～

ラグーン

依頼の受理

（まず、ジョブを決めるか…だけど
　ジョブを決めた場合のメリットはスキルを獲得しやすくなる…って事
　普通の人かられば、大きなメリットだろうけど…
　僕の才能に、それと同じ効果あるからなぁ…
　僕からすると、ジョブを決めるメリットは無いに等しいんだよな）

説明されたメリットを考えても、決める必要性は無いと感じる
そして何より、今出来るジョブを確認すると、全部白文字表記なので
何にだってなれる状態だ

（いいや、フリーでいよう…それが、僕らしいし！）

ジョブは設定しない事に決め、まずは依頼をこなそうと掲示板を見る
ユウキが今出来るのは、Ｉランクの依頼のみである
そこには、討伐の依頼から採集…雑用まで様々な依頼が貼られていた

（採集か…僕の今手持ちでクリア出来るやつがあるな…
　それから、ブラウンボアとスライムは前倒した事あるから、コレの討伐依頼と…
　あと図書館の本の整理の依頼か…
　本なぁ…スキルとかは自動取得じゃないみたいだし…何か知るキッカケがあればな…
　まぁとりあえず、先にこの５つの依頼クリアして時間があればやってみるか）

ユウキは、採集の依頼３つと討伐依頼２つを受けるべく
貼り付けてある紙を取って、カウンターに向かう
何故、紙を取ってカウンターに行けば良いのか分かったのかと言うと
単に、掲示板の下に『紙を持ってカウンターにお越しください』と書いてあるからだ

「すいません、これお願いします」
「はいはい、依頼受理ですね
　えぇ…こんなに沢山、登録初日に大丈夫ですか？」

先程とは、違う受付に行き、依頼を受ける
受付のショートカットのお姉さんは驚いたように…そして心配そうにユウキを見る

「大丈夫ですよ
　５件のうち３件…採集の依頼にある物は、既に揃ってるから」
「あぁ、そうなのですね
　それなら安心しました…それでは、この５件の依頼を登録しますね」

お姉さんは、先程のステータス詳細転写板のようい薄い板の上に
依頼が書かれた用紙を置く
すると、その板に紙が溶けていくように消えてなくなった

「はい、それでは、ギルドカードをお出しください」

そう言われ、ユウキはギルドカードを差し出し預ける
ギルドカードが、先程紙を吸収した板の上に置かれる
すると、一瞬カードが光り、お姉さんはカードをユウキに返す

「これで、依頼の登録が出来ています
　ご確認下さい」

カードの裏面を見ると

＝受理している依頼＝
採集（体力草３０個）＜本日中＞
採集（スライムの核５個）＜本日中＞
採集（ボアの肉１個）＜本日中＞
討伐（スライム３０体）＜残り３日＞
討伐（ブラウンボア５体）＜残り３日＞
＝終＝

と記入されていた