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一般常識を学ぼう
リーダー
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「とりあえず、お前らも自己紹介して
配置とか考えるか…」
「そうだな、配置考えないとだもんな、アレンが!」
「俺かよ…」
「こ、この中…じゃ、適任…」
「そうそう、アレンが配置考えてる間に
俺達はユウキに自己紹介してくるぜ!」
「はぁ…分かったよ…」
面倒だ…とでも言うように、頭をガシガシと少々乱暴にかいて
アレンは一人配置を考えはじめる
一方、キールとニールはユウキの前まできて…
「もう分かってると思うけど、俺がキール
んで、こっちがニールな!」
「う…ぅん…よ、よろしくね」
「よろしくお願いします」
「俺はシーフで、双剣使って近距離戦するのが得意だ!
で、ニールは魔法使いで、主に相手に呪いとかかけて動き遅くしてくれるぞ!」
「い…一応…ふ、普通の攻撃魔法…も、使えるけど…」
「あんま使わねぇじゃん」
「そ、それはそう…なんだけど…」
(つまり、キールが前衛、ニールが後衛って感じのパーティなんだな普段は…)
と、話が終わった頃に、一人地面にガリガリと書いていたアレンが立ちあがり
3人の元にやって来る
「配置決まったぞ…ったく、面倒くせぇ…
前衛はウルガーにキール、中間をユウキ、後衛に俺とニールだな
この中間にはご令嬢も来るからな」
(まぁ、妥当かなぁ…
僕、前衛でも後衛でもいけるし)
「あ、ユウキ君に良い事教えてあげる!
あのウルガーは戦ってる時は、ただ暴れてるだけだから
アイツからの攻撃回避も頑張ってね!」
「は?ま、マジ…で?」
「あぁ、マジだ…何でアイツ護衛の依頼受けれたか分からねぇが…
腕っぷしは確かなんだよな…腕っぷしは…」
キールからの情報に、ユウキは驚きを隠せない
だって、護衛どころかむしろ危害を加える可能性をはらんでいるのだから
「何でそんな人…」
「ご、ご令嬢…の護衛…は…神経…使う…
あ…あと…面倒だ…から…
受ける人…少ない…から…仕方ない…んだよ…」
「マジかよ…最終受けた人がウルガーって事か…」
実際、ユウキもこの依頼…面倒だと思っている
神経を使うかどうかは分からないが…
(ウルガーからの護衛も兼ねてんの?僕ってば…)
まぁ、別の意味でもウルガーから護衛しなければいけないが…
面倒事が更に増えた事だけは確かだった
「はぁ…」
ユウキは小さくため息をついた
「準備は整っているかしら?」
「ぇ?」
いきなり女性の声が背後からしたので
無意識に間抜けな声が出てしまったのは仕方ないだろう
振り向いた先には、見事な金髪が腰まで伸びている女性だった
大人…というには、少し幼さが残っている
(うわぁ~、スゲー…髪が綺麗に全部ふわふわしてる…
この世界って、髪巻くとかあるのかな?
まぁ僕詳しくないから、分からないけど…)
そう、ショートなユウキには無縁な話だった
「レミールさん、お待ちしておりました」
ギルド職員が話かける
ユウキは実際どう返せば良いのか分からなかったので、正直有り難かった
(「さん」付けで良いんだな…成程…)
「それでは、護衛の方々を紹介致しますね」
と、いうわけで、皆ご令嬢…レミールの前に集まる
「こちらの大柄な方がウルガーさん
その横がアレンさんで、次がキールさん
キールさんと似ているのがニールさんで
最後、小柄な方がユウキさんです」
(小柄で悪かったな…)
誰も悪いとは言っていないのに、一人内心で文句を言うユウキだった
「あら、こんな小さな子どもに護衛なんて勤まるのかしら?」
「それは問題ございません
つい先日異例の早さでHランクに上がった子ですので」
「へぇ~、そ~なの」
(とりあえず、アンタよりは強いよ、確実に…)
そう、少なくとも、ユウキは護衛される程弱くは無いのだから
それなのに、品定めでもするような視線に
ユウキはため息をつきたくなったのだった
「それで、このパーティのリーダーですが…」
「リーダーは私でしょ?それ以外考えられないわ」
(は?リーダーはアレンかキール辺りが妥当だろ?
ウルガーは頭使えないし、ニールは周りとのコミュニケーションが大変だから
その2人が適役だと思うけど…ねぇ?)
「え…いや…レミールさんは冒険をするのは初めてですので
今回は、様子見をされてはいかがでしょうか?」
ギルド職員がやんわりと、やめるように勧める
「何言ってるの?私の護衛なんだから、私が指示を出す立場でしょ?
なら、私がリーダーに決まってるじゃない?
他の人がリーダーなんて、信用できないわ」
(お前がやるよりマシだろ…)
そう思いながら、他の人達の様子を伺う
アレン・キール・ニールは特に気にする様子は無く
ウルガーに至っては言わずもがな…
彼にとってリーダーなど、どうでも良いのだろう
呑気にあくびをしていた
(…コレが普通のご令嬢…なのかな…)
この時点で、更に気が滅入ったユウキだった
結局、話はレミールが押し切り、リーダーはレミールとなった
果たして指示が出せるのか不安要素しかないが…
配置とか考えるか…」
「そうだな、配置考えないとだもんな、アレンが!」
「俺かよ…」
「こ、この中…じゃ、適任…」
「そうそう、アレンが配置考えてる間に
俺達はユウキに自己紹介してくるぜ!」
「はぁ…分かったよ…」
面倒だ…とでも言うように、頭をガシガシと少々乱暴にかいて
アレンは一人配置を考えはじめる
一方、キールとニールはユウキの前まできて…
「もう分かってると思うけど、俺がキール
んで、こっちがニールな!」
「う…ぅん…よ、よろしくね」
「よろしくお願いします」
「俺はシーフで、双剣使って近距離戦するのが得意だ!
で、ニールは魔法使いで、主に相手に呪いとかかけて動き遅くしてくれるぞ!」
「い…一応…ふ、普通の攻撃魔法…も、使えるけど…」
「あんま使わねぇじゃん」
「そ、それはそう…なんだけど…」
(つまり、キールが前衛、ニールが後衛って感じのパーティなんだな普段は…)
と、話が終わった頃に、一人地面にガリガリと書いていたアレンが立ちあがり
3人の元にやって来る
「配置決まったぞ…ったく、面倒くせぇ…
前衛はウルガーにキール、中間をユウキ、後衛に俺とニールだな
この中間にはご令嬢も来るからな」
(まぁ、妥当かなぁ…
僕、前衛でも後衛でもいけるし)
「あ、ユウキ君に良い事教えてあげる!
あのウルガーは戦ってる時は、ただ暴れてるだけだから
アイツからの攻撃回避も頑張ってね!」
「は?ま、マジ…で?」
「あぁ、マジだ…何でアイツ護衛の依頼受けれたか分からねぇが…
腕っぷしは確かなんだよな…腕っぷしは…」
キールからの情報に、ユウキは驚きを隠せない
だって、護衛どころかむしろ危害を加える可能性をはらんでいるのだから
「何でそんな人…」
「ご、ご令嬢…の護衛…は…神経…使う…
あ…あと…面倒だ…から…
受ける人…少ない…から…仕方ない…んだよ…」
「マジかよ…最終受けた人がウルガーって事か…」
実際、ユウキもこの依頼…面倒だと思っている
神経を使うかどうかは分からないが…
(ウルガーからの護衛も兼ねてんの?僕ってば…)
まぁ、別の意味でもウルガーから護衛しなければいけないが…
面倒事が更に増えた事だけは確かだった
「はぁ…」
ユウキは小さくため息をついた
「準備は整っているかしら?」
「ぇ?」
いきなり女性の声が背後からしたので
無意識に間抜けな声が出てしまったのは仕方ないだろう
振り向いた先には、見事な金髪が腰まで伸びている女性だった
大人…というには、少し幼さが残っている
(うわぁ~、スゲー…髪が綺麗に全部ふわふわしてる…
この世界って、髪巻くとかあるのかな?
まぁ僕詳しくないから、分からないけど…)
そう、ショートなユウキには無縁な話だった
「レミールさん、お待ちしておりました」
ギルド職員が話かける
ユウキは実際どう返せば良いのか分からなかったので、正直有り難かった
(「さん」付けで良いんだな…成程…)
「それでは、護衛の方々を紹介致しますね」
と、いうわけで、皆ご令嬢…レミールの前に集まる
「こちらの大柄な方がウルガーさん
その横がアレンさんで、次がキールさん
キールさんと似ているのがニールさんで
最後、小柄な方がユウキさんです」
(小柄で悪かったな…)
誰も悪いとは言っていないのに、一人内心で文句を言うユウキだった
「あら、こんな小さな子どもに護衛なんて勤まるのかしら?」
「それは問題ございません
つい先日異例の早さでHランクに上がった子ですので」
「へぇ~、そ~なの」
(とりあえず、アンタよりは強いよ、確実に…)
そう、少なくとも、ユウキは護衛される程弱くは無いのだから
それなのに、品定めでもするような視線に
ユウキはため息をつきたくなったのだった
「それで、このパーティのリーダーですが…」
「リーダーは私でしょ?それ以外考えられないわ」
(は?リーダーはアレンかキール辺りが妥当だろ?
ウルガーは頭使えないし、ニールは周りとのコミュニケーションが大変だから
その2人が適役だと思うけど…ねぇ?)
「え…いや…レミールさんは冒険をするのは初めてですので
今回は、様子見をされてはいかがでしょうか?」
ギルド職員がやんわりと、やめるように勧める
「何言ってるの?私の護衛なんだから、私が指示を出す立場でしょ?
なら、私がリーダーに決まってるじゃない?
他の人がリーダーなんて、信用できないわ」
(お前がやるよりマシだろ…)
そう思いながら、他の人達の様子を伺う
アレン・キール・ニールは特に気にする様子は無く
ウルガーに至っては言わずもがな…
彼にとってリーダーなど、どうでも良いのだろう
呑気にあくびをしていた
(…コレが普通のご令嬢…なのかな…)
この時点で、更に気が滅入ったユウキだった
結局、話はレミールが押し切り、リーダーはレミールとなった
果たして指示が出せるのか不安要素しかないが…
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