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一般常識を学ぼう

依頼は突然に

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「…と、とりあえず…そのオカシイ・オカシクナイの話は置いといて
今日の予定だけど、ギルドで仕事受けて
んでから、仕事こなしつつ、調味料を探す!
とりあえず、砂糖だな!!
塩も見つかれば一石二鳥だ!」
「そうだね!特に塩があれば、ココの食文化すごく変わるし!」
「だな!まぁ、その塩が難関なんだけどねぇ…」

そんな会話をしつつ、ユウキはドアへ向かう
それを見て、キョウヤとミナミも動く

「とりあえず、行ってくるよ」
「うん、いってらっしゃーい」

ミナミに見送られて2人はギルドに向かう
いつも通り早い時間帯なので、いつも通り人はまばらだった

「今日は何の依頼にするかなぁ~」
「依頼受ける時に、昨日の報告も一緒にやらないとな」

2人が仕事を探そうと掲示板に向かっていると

「あぁぁ!!いたぁぁ!!!!」
「「!!?」」

誰に向けられたか分からない大声に、ビクッとなる2人
まぁ、それは2人だけじゃなかったようで
周りの人も驚きの眼差しで原因であろう人物を見つめる

「いましたぁ!!!ユウキさん!ちょっと来てください!!」
「ぇ?え?えぇぇ!!?」

分けの分からぬまま、ズルズルと引きずられていく
ちなみに、大声を出したのは受付嬢で
今、ユウキを引きずっているのも、その受付嬢だ
あまりの出来事に、キョウヤもポカンと見送ってしまったのだった

バタンッ

と、受付嬢の部屋へと強制連行されたユウキ
周りにいた人も、何事か理解が追い付かず見つめるしか出来なかった
ちなみに、同じ受付嬢の人は何があるのか分かっているのだろう
特に動揺した様子もなく、業務を遂行している

「ちょ、ちょっと…いきなり何を…」
「ユウキさん!お願いします!この依頼受けてもらえませんか!!?」

こちらも何故この事態になったのか分からないユウキが
目の前にいる受付嬢にどういう事かを尋ねようとしたが
それよりも早く受付嬢は一枚の紙を差し出す

「ん?この依頼…?」

状況は呑み込めないが、とりあえず、このお願いのために連れて来られた…
という事は分かったので、確認するため差し出された紙を手に取る

「……ぇーっと…令嬢の護衛…?」
「そうです!今回、何でも…そのご令嬢が冒険者の気分を味わいたいと…」
「…ぇっと…」
「戸惑うのも分かります!
まぁでも続きを聞いてください!
当たり前ですが、ご両親は護衛を付ける事にしたんですよ!」
「いやまぁ…そりゃそーだろうな…
でも、何で僕に直接…?」

普通にご令嬢の護衛なら普通に依頼貼っていたら誰かが引き受けただろう
何故、ユウキのみをココに連れてきて頼むのか…
それが理解できない

「既に4人の護衛は決定しているのですが…
それが全員男でして…そして、そのご令嬢は男性の冒険者を希望なのですが…」
「…?なら、何の問題も…」
「いえ、問題大アリなのです
今回、冒険者の気分を味わう…という目的からか、侍女を連れて行かない…
と言われておりまして…」
「…自分の事くらい自分でやりゃいいじゃねぇか…」
「それはそうなんですが…
ご両親としては、男性ばかりの中に娘一人だと心配だと…」
「ハハ…そりゃそーだわな…
んじゃ、女性冒険者をパーティに加えたら…」
「それがダメなんですよぉ
ご令嬢は男性に守って欲しいと言われていて…」
「いや、守ってもらってる時点で冒険者じゃねぇからな!?」
「いや、はい、全く持ってその通りなのですが…
依頼として来ている以上、断る事も出来ず…
ひとまず、相談させてもらい…
女性が男装していたらOKという事にりました」
「マジかよ…」

予想の斜め上を行く展開に、ユウキはため息をつきたくなった…
というか、確実にため息をついていた
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