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一般常識を学ぼう
事実が明るみに
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「…と、とりあえず…入学式の日は分かったし!
その日は、予定入れずにいたら問題ないだろ!」
「ノートと鉛筆の準備は出来てるんだよね?
入学式で教科書とかもらうから、他に必要な物はあんまりないねぇ~」
「この世界には、ランドセルなんて無いみたいだし!」
「確かにな、買い物に行ったときに、カバンとか言われなかったし…」
「まぁ、向こうではランドセルとか学校指定のカバンあったけど…
ココって学校一つだし?別に目印必要ないし?」
「まぁ、そうだよねぇ~」
「無い方が助かるけどな、面倒じゃなくて!」
と、話が脇道に逸れてきたところで…
「って、今日の予定忘れる所だったんだけど!!?」
「あぁ、ユウキちゃん達はいつも通り、ギルドに行く感じ?」
「そうだな…ってか、昨日のあの一件どうなったか知りたいんだが…」
そう言って、キョウヤはユウキに目配せをする
昨日のあの一件とは、言わずもがな、あの魔獣押し付け問題だ
ユウキは事の顛末を半ば無理やりな感じで見てきたが
残念ながらキョウヤは寝ていたので、まだ情報がない
「あぁ、あの一件?アイツら、普通に憲兵に連れて行かれたよ」
「へぇ~…って事は牢屋で過ごすのか?」
「どんな内容かによるよ、窃盗とか町にいたら困る人は牢屋に入れられるけど
冒険者で…そうそう、こないだあったボスの押し付けとかをすれば
ギルドランクJに落とされるけど、牢屋にはならないよ
一応、魔獣と関わらなければ問題ないし!
てか、ホワイトスネークのボスを子どもに押し付けるなんて
ホントあり得ないよね!!
ユウキちゃんもボス押し付けられたって言ってたけど
ホワイトスネークは状態異常もあるし
中級の冒険者が6人パーティーでやっと倒せる相手だからねぇ~」
(…この流れ…嫌な予感…)
ユウキはキョウヤに視線を向けるが、残念ながらキョウヤと視線が交わる事はなかった
そう、この話…昨日ユウキがミナミから似たような事を聞き
更には自分の事だと訂正せずに終わらせた内容だ
「そういえば、2人はどのボス押し付けられたの?
ブラウンボア辺りかな…?」
「いや、そのホワイトスネークのボスだが…」
(あ~ぁ…言っちゃった…)
キョウヤの一言にユウキは顔を覆った
そう、ミナミに隠して…るつもりはないが
言わなかった事実が明かされたのだ
「……ユウキちゃん?」
「……な、なにかな…?」
「…ホワイトスネークのボスを一人で倒したの…?」
「い…いや、キョウヤと二人で…かな…」
視線から逃れようと目を逸らすが
期待していたような効果は得られなかった
「さっきも言ったけど…ホワイトスネークのボスは……
中級冒険者が6人のパーティーで倒すんだよ!!!!」
『中級冒険者…』辺りから、かなり力をいれて強調させれる
まぁ、それだけ伝えたいのだろう
「いや、分かってるけどさ…しゃーないじゃん?
倒せちゃったわけだし…?」
「………はぁ…まぁ、ユウキちゃんがいるんだし…
仕方ないよねぇ…」
「ぇ…ちょ…キョウヤもオカシイ事してるはずなんだけど!!?」
そう、倒したのはキョウヤと2人で…だ
なのに、ミナミにオカシイ扱いされるのが自分だけというのは
納得がいかないのだろう
声を大にして抗議する
「だって、キョウヤ君より、ユウキちゃんの割合が絶対大きいよね?
キョウヤ君もそりゃ一役買ったと思うけど
ユウキちゃんの存在感が大きいでしょ…?」
「……」
「実際、俺は最後の一撃を入れただけで、そんなに戦闘に参加できなかったしな…
次は、もっと戦闘に絡んでやる」
「ほら!ユウキちゃんが一人でホワイトスネークのボスのHPほぼ全部削ったんだよね!!?」
「……」
「まぁ、つまり、お前がオカシイ…って事で間違いない」
「……あぁぁ!!!僕がいなかったら、キョウヤが異常なんだからな!!」
ビシッとキョウヤを指さすが…
「それは、お前がいなかったらの話だろ
実際はいるんだから、お前のがオカシイんだよ」
「うぐ…」
サラッと返されてしまったのだった
その日は、予定入れずにいたら問題ないだろ!」
「ノートと鉛筆の準備は出来てるんだよね?
入学式で教科書とかもらうから、他に必要な物はあんまりないねぇ~」
「この世界には、ランドセルなんて無いみたいだし!」
「確かにな、買い物に行ったときに、カバンとか言われなかったし…」
「まぁ、向こうではランドセルとか学校指定のカバンあったけど…
ココって学校一つだし?別に目印必要ないし?」
「まぁ、そうだよねぇ~」
「無い方が助かるけどな、面倒じゃなくて!」
と、話が脇道に逸れてきたところで…
「って、今日の予定忘れる所だったんだけど!!?」
「あぁ、ユウキちゃん達はいつも通り、ギルドに行く感じ?」
「そうだな…ってか、昨日のあの一件どうなったか知りたいんだが…」
そう言って、キョウヤはユウキに目配せをする
昨日のあの一件とは、言わずもがな、あの魔獣押し付け問題だ
ユウキは事の顛末を半ば無理やりな感じで見てきたが
残念ながらキョウヤは寝ていたので、まだ情報がない
「あぁ、あの一件?アイツら、普通に憲兵に連れて行かれたよ」
「へぇ~…って事は牢屋で過ごすのか?」
「どんな内容かによるよ、窃盗とか町にいたら困る人は牢屋に入れられるけど
冒険者で…そうそう、こないだあったボスの押し付けとかをすれば
ギルドランクJに落とされるけど、牢屋にはならないよ
一応、魔獣と関わらなければ問題ないし!
てか、ホワイトスネークのボスを子どもに押し付けるなんて
ホントあり得ないよね!!
ユウキちゃんもボス押し付けられたって言ってたけど
ホワイトスネークは状態異常もあるし
中級の冒険者が6人パーティーでやっと倒せる相手だからねぇ~」
(…この流れ…嫌な予感…)
ユウキはキョウヤに視線を向けるが、残念ながらキョウヤと視線が交わる事はなかった
そう、この話…昨日ユウキがミナミから似たような事を聞き
更には自分の事だと訂正せずに終わらせた内容だ
「そういえば、2人はどのボス押し付けられたの?
ブラウンボア辺りかな…?」
「いや、そのホワイトスネークのボスだが…」
(あ~ぁ…言っちゃった…)
キョウヤの一言にユウキは顔を覆った
そう、ミナミに隠して…るつもりはないが
言わなかった事実が明かされたのだ
「……ユウキちゃん?」
「……な、なにかな…?」
「…ホワイトスネークのボスを一人で倒したの…?」
「い…いや、キョウヤと二人で…かな…」
視線から逃れようと目を逸らすが
期待していたような効果は得られなかった
「さっきも言ったけど…ホワイトスネークのボスは……
中級冒険者が6人のパーティーで倒すんだよ!!!!」
『中級冒険者…』辺りから、かなり力をいれて強調させれる
まぁ、それだけ伝えたいのだろう
「いや、分かってるけどさ…しゃーないじゃん?
倒せちゃったわけだし…?」
「………はぁ…まぁ、ユウキちゃんがいるんだし…
仕方ないよねぇ…」
「ぇ…ちょ…キョウヤもオカシイ事してるはずなんだけど!!?」
そう、倒したのはキョウヤと2人で…だ
なのに、ミナミにオカシイ扱いされるのが自分だけというのは
納得がいかないのだろう
声を大にして抗議する
「だって、キョウヤ君より、ユウキちゃんの割合が絶対大きいよね?
キョウヤ君もそりゃ一役買ったと思うけど
ユウキちゃんの存在感が大きいでしょ…?」
「……」
「実際、俺は最後の一撃を入れただけで、そんなに戦闘に参加できなかったしな…
次は、もっと戦闘に絡んでやる」
「ほら!ユウキちゃんが一人でホワイトスネークのボスのHPほぼ全部削ったんだよね!!?」
「……」
「まぁ、つまり、お前がオカシイ…って事で間違いない」
「……あぁぁ!!!僕がいなかったら、キョウヤが異常なんだからな!!」
ビシッとキョウヤを指さすが…
「それは、お前がいなかったらの話だろ
実際はいるんだから、お前のがオカシイんだよ」
「うぐ…」
サラッと返されてしまったのだった
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