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一般常識を学ぼう
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(ん~…この人達…文句言いに行ったところで
道具で調べられるのって、知ってるのかなぁ…?)
色んな人に、可哀想という視線を送られながら、どんどん進んでいく
そんな中、周りの心配をよそにユウキは違う事を考えていたのだった
そう、ディアナが言っていたことが本当ならば
ウサギの耳に行って文句を言ったところで
この3人の過去を見れば動きようのない証拠が出てくるのだ
(…それすらも、ウソだって言うのかなぁ…?)
この3人がどうするつもりなのか…
そんな事を想像しているうちに、ウサギの耳に到着したらしく
男たちは建物の中へ入っていく
それはもう自信満々で…だ
「おい!この記事を書いた奴を出せ!」
バンッと号外だろうか…情報誌を受付カウンターらしき所に叩き付け
いかにも怒ってますオーラを出す男
受付にいた女性は特に動揺する事も無く
静かに男を見つめ、その出された情報誌を見る
「あぁ…その記事ですか…
それでは、書いた者をお呼びしますが…
失礼ですが、ちゃんと反論に足る物をお持ちなんでしょうか?」
「あぁ!持ってきたぜ!
コイツが、ちゃーんとウソって自白してくれたからなぁ!!」
ズィ…と前に出されたユウキ
改めて受付のお姉さんと目が合う
「あら、君は…」
「ん?あ…あの時のお姉さん」
そう、以前フリスク兄弟の弟に絡まれていたお姉さん、ルーザだった
「君がウソをついたって自白した…っていうのは本当かしら?」
ルーザのその問に答えようとすると
後ろから肩を突かれ、振り向くと…
『どう言えば良いか分かってんだろうな?』
みたいな表情をした男たちが睨んでた
「(そーゆうのって、自分より弱い奴にしか効果ないっての)
ん?僕はなーんにも言ってないよ~
この人達が勝手に僕をココまで連れてきただけさ」
「お前!何今更ウソ言ってやがる!?」
「俺達は、3人とも同じ所にいたんだぞ!」
「お前がウソ言ってるの知ってんだからなぁ!!!?」
「まぁ、どちらがウソを言っているのか…
何となく分かりますが…まぁ、仕方がありません
どちらも言い分が合わないのであれば、アレを使いましょう」
「はん!俺達がウソって言ってんだから
お前のがウソだって、お姉さんにもバレバレじゃねぇか!ぎゃははは!」
勝ち誇ったように笑う男
その笑い声を聞いてルーザはため息をついた
(あなた達がウソをついてる事くらい、すぐ分かるわよ
何よその、3人が同じ事言ってるから相手がウソって…
小さい子どもじゃあるまいし…)
そう、男の方のウソがバレていたのだった
まぁ、ルーザからすると、人助けをするくらいのユウキが
逆に人を陥れる事をする…という事が考えられないのだ
「すいません、アレを使いますので
準備、よろしくお願いしますね」
奥にいたギルド員の人にそう告げ
ルーザはすぐに元の所に戻ってくる
すると、そばにあった階段から
タンタンタンッとリズムの良い音がして
「ふふ、やっぱり来ましたねぇ?」
「あ、ディアナさん」
「なっ!!?お、お前は…」
「何で、こんなところに!!?」
「お前がウソを情報誌に言いやがったのか!!?」
「違いますよぉ~
私は喋ってなどいませんよぉ~?
ただ、記事にして書いただけですけど、何か問題でも?」
そう、喋ったらボッコボコにする…と言われたが
記事にするな…とは言われていない
「問題だらけだろーが!!
フン!あーんなデタラメな記事書くとか
情報誌なめてんのかよ!?」
「いや、なめてんのアンタだろ…」
「うるせぇなクソガキ!
お前の言う事なんざ、だーれも本気になんかしねぇって!!
俺ら大人3人が同じ事言ってんだ!
俺達が正しいに決まってるだろ!!」
「そーだそーだ!こーんなテキトーな記事しか書けねぇ記者なんて
さっさとやめちまえ!」
「人の事、悪く書いて楽しいのかよ!
俺達、真面目に依頼こなしてるだけなのに!
貶めて楽しいかぁ!?」
3人揃って、そう言うがディアナはどこ吹く風である
そう、彼女にとって、この展開は想定範囲内
というか、こういう記事を書けば
こういう輩が来る事はよくある事なのだ
「ちゃーんと、証拠の記録媒体ありますよぉ~?」
「「「え…?」」」
ニッコリとそう言って、ノートと黒くて丸い物をカウンターに置く
ノートは以前使っていた絵を描くやつだろう
しかし、黒くて丸い物体が何か分からない
「まず、記録した紙…これはその場、その場を書き記してあります」
「ハン!こんなもの
何言ってるかなんて、分からねぇだろ!!」
「と、言うと思いまして、コレもきちんと撮ってあります」
そう言ってディアナが黒い物体をポンッと押すと
光が出てきて、何もない空中に動画が流れ始める
音声も入っていて、何を喋っているか
そこまでしっかり分かる
道具で調べられるのって、知ってるのかなぁ…?)
色んな人に、可哀想という視線を送られながら、どんどん進んでいく
そんな中、周りの心配をよそにユウキは違う事を考えていたのだった
そう、ディアナが言っていたことが本当ならば
ウサギの耳に行って文句を言ったところで
この3人の過去を見れば動きようのない証拠が出てくるのだ
(…それすらも、ウソだって言うのかなぁ…?)
この3人がどうするつもりなのか…
そんな事を想像しているうちに、ウサギの耳に到着したらしく
男たちは建物の中へ入っていく
それはもう自信満々で…だ
「おい!この記事を書いた奴を出せ!」
バンッと号外だろうか…情報誌を受付カウンターらしき所に叩き付け
いかにも怒ってますオーラを出す男
受付にいた女性は特に動揺する事も無く
静かに男を見つめ、その出された情報誌を見る
「あぁ…その記事ですか…
それでは、書いた者をお呼びしますが…
失礼ですが、ちゃんと反論に足る物をお持ちなんでしょうか?」
「あぁ!持ってきたぜ!
コイツが、ちゃーんとウソって自白してくれたからなぁ!!」
ズィ…と前に出されたユウキ
改めて受付のお姉さんと目が合う
「あら、君は…」
「ん?あ…あの時のお姉さん」
そう、以前フリスク兄弟の弟に絡まれていたお姉さん、ルーザだった
「君がウソをついたって自白した…っていうのは本当かしら?」
ルーザのその問に答えようとすると
後ろから肩を突かれ、振り向くと…
『どう言えば良いか分かってんだろうな?』
みたいな表情をした男たちが睨んでた
「(そーゆうのって、自分より弱い奴にしか効果ないっての)
ん?僕はなーんにも言ってないよ~
この人達が勝手に僕をココまで連れてきただけさ」
「お前!何今更ウソ言ってやがる!?」
「俺達は、3人とも同じ所にいたんだぞ!」
「お前がウソ言ってるの知ってんだからなぁ!!!?」
「まぁ、どちらがウソを言っているのか…
何となく分かりますが…まぁ、仕方がありません
どちらも言い分が合わないのであれば、アレを使いましょう」
「はん!俺達がウソって言ってんだから
お前のがウソだって、お姉さんにもバレバレじゃねぇか!ぎゃははは!」
勝ち誇ったように笑う男
その笑い声を聞いてルーザはため息をついた
(あなた達がウソをついてる事くらい、すぐ分かるわよ
何よその、3人が同じ事言ってるから相手がウソって…
小さい子どもじゃあるまいし…)
そう、男の方のウソがバレていたのだった
まぁ、ルーザからすると、人助けをするくらいのユウキが
逆に人を陥れる事をする…という事が考えられないのだ
「すいません、アレを使いますので
準備、よろしくお願いしますね」
奥にいたギルド員の人にそう告げ
ルーザはすぐに元の所に戻ってくる
すると、そばにあった階段から
タンタンタンッとリズムの良い音がして
「ふふ、やっぱり来ましたねぇ?」
「あ、ディアナさん」
「なっ!!?お、お前は…」
「何で、こんなところに!!?」
「お前がウソを情報誌に言いやがったのか!!?」
「違いますよぉ~
私は喋ってなどいませんよぉ~?
ただ、記事にして書いただけですけど、何か問題でも?」
そう、喋ったらボッコボコにする…と言われたが
記事にするな…とは言われていない
「問題だらけだろーが!!
フン!あーんなデタラメな記事書くとか
情報誌なめてんのかよ!?」
「いや、なめてんのアンタだろ…」
「うるせぇなクソガキ!
お前の言う事なんざ、だーれも本気になんかしねぇって!!
俺ら大人3人が同じ事言ってんだ!
俺達が正しいに決まってるだろ!!」
「そーだそーだ!こーんなテキトーな記事しか書けねぇ記者なんて
さっさとやめちまえ!」
「人の事、悪く書いて楽しいのかよ!
俺達、真面目に依頼こなしてるだけなのに!
貶めて楽しいかぁ!?」
3人揃って、そう言うがディアナはどこ吹く風である
そう、彼女にとって、この展開は想定範囲内
というか、こういう記事を書けば
こういう輩が来る事はよくある事なのだ
「ちゃーんと、証拠の記録媒体ありますよぉ~?」
「「「え…?」」」
ニッコリとそう言って、ノートと黒くて丸い物をカウンターに置く
ノートは以前使っていた絵を描くやつだろう
しかし、黒くて丸い物体が何か分からない
「まず、記録した紙…これはその場、その場を書き記してあります」
「ハン!こんなもの
何言ってるかなんて、分からねぇだろ!!」
「と、言うと思いまして、コレもきちんと撮ってあります」
そう言ってディアナが黒い物体をポンッと押すと
光が出てきて、何もない空中に動画が流れ始める
音声も入っていて、何を喋っているか
そこまでしっかり分かる
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