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一般常識を学ぼう

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「これ、僕が思うに小麦粉だと思うんだけど…」
「……た、確かに言われてみれば…」

まさか、小麦粉とは思っていなかったのだろう
まじまじと目の前にある粉を見つめるミナミ

「とりあえず、何か作ってみようよ
このギーコと砂糖とターゴを使ってクッキーが作れたら
このギーコは小麦粉っていう扱いで良いと思うんだけど」
「なるほどね…確かに、作ってみないと
この状態じゃ、何とも言えないわね…」

そう言うと、ミナミは早速パソコンを使って作り方や分量を調べ始める
その間にユウキは粉ふるいやボール、麺棒や型抜きを
メイキングでポンポンと作り出す

「よし、じゃあ早速…って、ユウキちゃん、オーブンが…」
「あぁ、そうだった…急いでるからなぁ…
箱とガラス、部品はメイキングで作って
加熱の魔石を自分で作るか…」

そうブツブツ言いながらオーブンの外観をメイキングでポイッと出すユウキ
それを、テーブルに置き、魔石を取り出して作業を開始していた
その様子を見て、ミナミはユウキの作った道具を使い
クッキーの生地を作り始めた

(ん~…外観鉄製にしたから、外は氷の魔法でもしておくか…
加熱によってオーブンじたいが熱くなったら困るもんなぁ
っと…火の魔石を上と左右…奥の4カ所にくっつけて…
これで、加熱としては十分な火力だろう…
んで、この4つをこのダイヤルと連動させて…
温度設定が出来るようにしたら、完成!)

ニヤリと満足気に笑ったユウキ
保管庫の上に早速完成したオーブンを置いた
使うのは魔力なので、上に置こうが何しようが問題ない

「わ、ユウキちゃん、もう出来上がったの!?」
「うん、って…中身しか作ってないからねぇ…
外観から作ってたら、もっと時間かかってたよ」
「いや…それ外観から手作りしたら、ビックリするよ…」
「そうか?僕、いつかは作れるようになりたいんだけど…」
「…そ、そっか…」

サラッと凄い事を言うユウキに、ミナミの表情は引きつる
ユウキの前では、この世界の普通は簡単に破られてしまうのだ

(普通は…一人一つの職を極めるのに忙しいんだけどなぁ…)

複雑な心境のままお菓子作りを続けるミナミ
材料を混ぜ合わせ、麺棒で広げて型抜き出来るところまできた

「さて、型抜き~♪」
「ちゃんと出来上がるかドキドキするよぉ…」

楽しく型抜きを始めたユウキの隣で
この生地がどうなってしまうのか…
本当にクッキーが出来上がるのか…
不安で仕方ないミナミが型抜きを、ゆっくりとしていく

「まぁ、失敗してもミナミのせいじゃないよ
この粉が小麦粉じゃないって事が分かるだけだしさ!」
「そ、そうだね…
でも、そうだったら、また小麦粉1から探さなきゃだし…
コレが上手くいくのが一番だと思うんだけど…」
「まぁまぁ、その時はその時だって!」

そんな会話をしている間に
星やハート…丸など、簡単な型でどんどん作っていく
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