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一般常識を学ぼう

ミナミの料理

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「普通に美味しく出来上がってるじゃん…この世界で初めて調理したのに…」
「ハハハ…そりゃ、向こうで沢山お料理してたし…
ココの世界で、初めて調理する人と同じ出来だったら、それはそれで悲しいよ」
「…確かにそうだな…(鑑定しとくか…)」

◇アヤキ(塩味)【美味しい】◇

ボアの肉に塩を用いて焼いた物
塩味が程よく効き、美味しい
空腹を満たしてくれる
HPとMPが50回復する

「おぉ!ミナミ!【美味しい】ってついてるぞ!」
「ぇ…嘘…」
「マジマジ!あぁぁ~~~効果転写のスキル取ってれば見せれるのに!!!
ったく、何でミナミに鑑定スキルがねぇんだよ…ったく…」
「し、仕方ないよ…それに、頑張れば鑑定スキルとれるから…」
「今、共有出来てないと、この喜び共有出来ないだろ!
キョウヤなんて、見て見ろよ」

ビシッと指さされた先…キョウヤは根性でご飯を完食して
テーブルに突っ伏して寝ていた

「ね、寝てるね…」
「そうだよ、唯一僕と同じく今鑑定スキル持ってる奴が寝てるんだよ!!」
「で、でも鑑定スキル入手するには時間が…」
「分かってるよ…今すぐ見て欲しいのに…」
「私だって、すぐ見たいよ…ホントかどうか…」
(っ…確かに…ミナミはココの常識を知ってるから
【美味しい】ってついてる事がどれだけ凄い事なのかを知ってる…
自分の目で確かめたい気持ちは…僕以上にあるはずなんだ…
ったく、何で神様はミナミに鑑定スキルをつけなかったんだよ
こっちでとれるにしても、時間ある程度はかかるし…ん?)

思考の中でグルグル考えていたユウキは、何かに引っかかる
一方、ミナミは嬉しい事実が自分の目で確かめられず
小さくため息をついていた

「ねぇ…」
「なに??」
「ミナミって、メイキング持ってたよね?」
「ぇ…うん、持ってるけど…?」
「そっかぁ…じゃあ、試してみるか…」
「ぇ…?」

何かを思いついたらしいユウキはニヤリと笑う

(そ、その顔…完全に少年の悪巧み顔だよ!!
コレ、きっと女の子って知らない子からすると、ただカッコイイだけだよね…
ホント、仕草が男の子そのものって感じだよね…)

ユウキの言動、仕草を見て予想以上に男装が上手い事に驚かされる
この通常モードのユウキを一番最初に見ていたら…

(…私も、女の子って気付かなかったかもしれない…)

あの寝起きの状態だから気が付く事が出来たのだ
顔・声色は中性的で、どちらともとれる
口調は少年寄りだ…というか少年だ
唯一分かる体のラインも、隠されていては分からない

(何か…皆が気付かない事に納得だよ…)

通常モードから女である事を見抜くのは中々大変だと
ミナミは一人納得していた
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