258 / 357
一般常識を学ぼう
口座作成
しおりを挟む
(ミナミに好奇心があるのは、有り難いけど…
天才児が無いから…スキルの習得は早くても
熟練度を上げるのは、かなり時間がかかるはず…)
「ま、俺達は普通にギルドの仕事として魔獣倒しに行くし
そのついでに材料調達するのは、問題ないだろ
特に、コイツは色々オカシイし」
「ちょっと酷くない?」
「事実だろ…」
ゴーレムでの戦いを見て、ユウキのバトルに関しての強さは認めているのだろう
それでも、心境としては複雑なのだろう
素直には言わず、少々不機嫌気味にそっぽを向いている
「ま、だから、資金やら材料やらは僕らに任せて
ミナミは、スキル取得と熟練度を上げる方を頑張って欲しいな」
「そうだね…分かった」
「と、いうわけで…」
ユウキは入金出金の用紙を手に取りミナミに渡す
「えっと…?」
「これに、16160セレスって記入して」
「えぇ!?結構な大金だけど…?!」
「まぁ、肉買うのとかには十分だろうけどさ
多分、調味料とかが出回り出したら、初めは高値になると思うんだよね
基本は僕らも採集に行くけど…きっと、色んな人が採集していくだろうから
採れない時とかも出てくるかもしれない…
そんな時は、買うしかないだろ?」
そう言って、インベントリからお金を取り出し、ミナミに渡す
「た、確かに…街全体に行きわたるまで、高値は続くだろうけど…」
「いや、結構長い期間になるんじゃないかな?」
「え?」
「だって、街以外にも街や都…村もあるんだろ?」
「もちろん、沢山存在してるけど…」
「って事は、行商の人なんかもいるよね?」
「それは…っ…そっか…」
「そう、行商の人が買って広めたら、需要は広がる
どれだけの場所で、採集出来るのかは知らないけど
今の所、皆農業する…って感じでもないし…
新しく採集出来る場所が見つかるまでは、きっと、供給の量は同じなわけだし
需要ばっかが広がったら、値段は上がるよね」
ユウキのその言葉に、ミナミは頷くしか出来ない
実際そうなのだ
新しい物が出てきた時は、大抵高値がついて、しばらく庶民には手が届かない
ある程度、流通量が増えて落ち着いてきたら、ようやく少しずつ手に入るのだ
(どれ程の値段がつくのかな…)
予想がつかない事に、ため息をつきながら、ミナミはユウキからお金を受け取った
お店の利益がしっかり出るようになれば、返せば良い…
そう自分を納得させて…
「54番でお待ちの方~」
「あ、はーい」
番号が呼ばれ、ミナミが返事をして立ち上がり
それに2人も続く
「えーっと、口座の作成と、1件の入金ですね
お掛けになって、少々お待ちください」
受付のお姉さんにそう言われ
3人は先程まで座っていたベンチに戻り
出来上がるまで待つ事になった
「ミナミ、お金の入金って、ココに直接持ってこないといけないの?」
「ん~、そうだね、向こうみたいにATMなんてないからなぁ~」
「んな文明の機器はねぇよな」
「でも、換金所はギルドと一緒でずーっと開いてるから
いつでもお金を入金したり出金したり出来るよ!」
「それは、別の意味ですげーな…」
「確かに…けど、その方が助かるな…」
金融機関が1日中開いている…なんて事、向こうでは無かったため
とてつもなく意外だった
「ユウキさん、ミナミさん、キョウヤさん…お待たせしました
口座が出来ましたよ」
向こうの金融機関と換金所の違いを話している間に、口座は出来上がったらしく
名前を呼ばれ、3人ともカードを受け取る
「ご利用の仕方は分かりますか?」
「私が説明するので、大丈夫ですよ」
「それでは、何かご不明な点がありましたら、お声かけ下さい」
こうして、無事に口座を作れた3人は換金所を出たのだった
「てか、このカード、裏に残金と…何か入力できる所があるね」
出来上がったばかりのカードを見つめるユウキ
そのカードは全体が黄色、そして表には「換金所」という文字と
それぞれ、自分の名前が記入されている
そして、裏には右上に残金と書かれた文字の横に数字があり
中央には少し大きめな黒い長方形があり、その長方形の横に「入力」と書かれている
その事から、金額を入力する場所だと思われるが…
「その入力って書かれた所を押すと、数字入力が出来るようになるの
そして、入力し終わった後、入金する側のカードにかざすと送金が出来るんだよ」
「へぇ~…スゲー便利だな…」
自分のカードはさっさとしまったキョウヤはユウキのカードを見ながら
ミナミの解説を聞いていた
天才児が無いから…スキルの習得は早くても
熟練度を上げるのは、かなり時間がかかるはず…)
「ま、俺達は普通にギルドの仕事として魔獣倒しに行くし
そのついでに材料調達するのは、問題ないだろ
特に、コイツは色々オカシイし」
「ちょっと酷くない?」
「事実だろ…」
ゴーレムでの戦いを見て、ユウキのバトルに関しての強さは認めているのだろう
それでも、心境としては複雑なのだろう
素直には言わず、少々不機嫌気味にそっぽを向いている
「ま、だから、資金やら材料やらは僕らに任せて
ミナミは、スキル取得と熟練度を上げる方を頑張って欲しいな」
「そうだね…分かった」
「と、いうわけで…」
ユウキは入金出金の用紙を手に取りミナミに渡す
「えっと…?」
「これに、16160セレスって記入して」
「えぇ!?結構な大金だけど…?!」
「まぁ、肉買うのとかには十分だろうけどさ
多分、調味料とかが出回り出したら、初めは高値になると思うんだよね
基本は僕らも採集に行くけど…きっと、色んな人が採集していくだろうから
採れない時とかも出てくるかもしれない…
そんな時は、買うしかないだろ?」
そう言って、インベントリからお金を取り出し、ミナミに渡す
「た、確かに…街全体に行きわたるまで、高値は続くだろうけど…」
「いや、結構長い期間になるんじゃないかな?」
「え?」
「だって、街以外にも街や都…村もあるんだろ?」
「もちろん、沢山存在してるけど…」
「って事は、行商の人なんかもいるよね?」
「それは…っ…そっか…」
「そう、行商の人が買って広めたら、需要は広がる
どれだけの場所で、採集出来るのかは知らないけど
今の所、皆農業する…って感じでもないし…
新しく採集出来る場所が見つかるまでは、きっと、供給の量は同じなわけだし
需要ばっかが広がったら、値段は上がるよね」
ユウキのその言葉に、ミナミは頷くしか出来ない
実際そうなのだ
新しい物が出てきた時は、大抵高値がついて、しばらく庶民には手が届かない
ある程度、流通量が増えて落ち着いてきたら、ようやく少しずつ手に入るのだ
(どれ程の値段がつくのかな…)
予想がつかない事に、ため息をつきながら、ミナミはユウキからお金を受け取った
お店の利益がしっかり出るようになれば、返せば良い…
そう自分を納得させて…
「54番でお待ちの方~」
「あ、はーい」
番号が呼ばれ、ミナミが返事をして立ち上がり
それに2人も続く
「えーっと、口座の作成と、1件の入金ですね
お掛けになって、少々お待ちください」
受付のお姉さんにそう言われ
3人は先程まで座っていたベンチに戻り
出来上がるまで待つ事になった
「ミナミ、お金の入金って、ココに直接持ってこないといけないの?」
「ん~、そうだね、向こうみたいにATMなんてないからなぁ~」
「んな文明の機器はねぇよな」
「でも、換金所はギルドと一緒でずーっと開いてるから
いつでもお金を入金したり出金したり出来るよ!」
「それは、別の意味ですげーな…」
「確かに…けど、その方が助かるな…」
金融機関が1日中開いている…なんて事、向こうでは無かったため
とてつもなく意外だった
「ユウキさん、ミナミさん、キョウヤさん…お待たせしました
口座が出来ましたよ」
向こうの金融機関と換金所の違いを話している間に、口座は出来上がったらしく
名前を呼ばれ、3人ともカードを受け取る
「ご利用の仕方は分かりますか?」
「私が説明するので、大丈夫ですよ」
「それでは、何かご不明な点がありましたら、お声かけ下さい」
こうして、無事に口座を作れた3人は換金所を出たのだった
「てか、このカード、裏に残金と…何か入力できる所があるね」
出来上がったばかりのカードを見つめるユウキ
そのカードは全体が黄色、そして表には「換金所」という文字と
それぞれ、自分の名前が記入されている
そして、裏には右上に残金と書かれた文字の横に数字があり
中央には少し大きめな黒い長方形があり、その長方形の横に「入力」と書かれている
その事から、金額を入力する場所だと思われるが…
「その入力って書かれた所を押すと、数字入力が出来るようになるの
そして、入力し終わった後、入金する側のカードにかざすと送金が出来るんだよ」
「へぇ~…スゲー便利だな…」
自分のカードはさっさとしまったキョウヤはユウキのカードを見ながら
ミナミの解説を聞いていた
0
お気に入りに追加
878
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる