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 じゃあ一体、どんなところを指摘されたの?

 と、興味を持たれる方もいらっしゃるかもしれないので、印象に残ったところだけど、抜粋させていただきますね。
(そして、担当米田さんの有能ぶりを、ぜひぜひ感じていってください。)


*****


米田さん「では、恋愛シーンの追加についての質問ですが……これはですね。絡みを足した方がいいです。絡みといっても、性的なものではなくコミュニケーションで十分なので、もう少し欲しいかな、と思います」

みつき「は、ははははい……!?(←恋愛シーンを書くのが苦手な人) やっぱ、あれだけじゃあダメでしたか? けれど、あれ以上出すと、展開にジャマかなぁと思うのですが……」

米田さん「恋愛を意識した台詞を入れるだけでいいのですよ。ただの会話をただの会話で終わらせてしまわないように。それから、これは後で言おうと思っていたんですが、関連しているので今、お話しさせていただきますね」

みつき「はい、どうぞ」

米田さん「冒頭が大切なんです。現在のスタートでもダメではないんだけど、引きとしては弱い。地の文で説明してしまうのではなく、会話で関係を見せるように。エピ強化していただければと思います」


みつき:「……。(今世紀最大に難しいことを言われた……)」


米田さん「あとですね」
みつき「……はい」

米田さん「ラスト部分、コミカルさが強すぎて、アリはアリなんですが、恋愛好きな読者さんからは物足りないと思われるかもしれません。いっそ、コメディではなく恋愛描写で終わらせてみてはいかがです?」


 ――こ、コメディじゃダメでしたか!?(困惑)

みつき「たしかにラスト、気に入ってはいないけど……主人公が動かないので、このままメリバ(メリーバッドエンド)でもいいのでは? 切なエンドってことで」

米田さん「んー。読者さんに喜んでもらうようにするなら、ハッピーエンドがいいですね。読後感の満足度に関わってきますので」

みつき「(そっか。満足度が低いと「時間返せ」って言われちゃっても仕方がないかもね。よし、恋愛脳をフル稼働させてハピエンにしよう!)わかりました!やってみます!」


*****


 といったやりとりがありました。

 この後、恋愛シーンの加筆のために、みつきは数々の少女漫画を読み込む作業に入ります。(小説だと時間がかかってしまうので、漫画中心でした)ゲームもやりました。
 一応、原稿はできたのですが、今後の課題だなぁと思った次第です。
 


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