魔術探偵

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2章 悲しみの炎

2話

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『そう言うことだ。よろしく頼む。』

「ちょっと待て!おい!こら!」

俺に拒否権がないらしく、茜はさっさと用件を澄まし、電話を切った。

「師匠。なんっていってました。聞いた感じだと、また、ろくなことではなさそうですけど・・・」

「そのままだよ。今、話題になってる焼死体を調べをだってさ。」

「焼死体・・・なるほど・・・これか」

拓真はパソコンで調べ事件の詳しい内容を見ていた。

「本当に場所は、バラバラですね都内かと思いきやそのつぎには関西まで行ってる。それも被害者も男性から女性まで年齢もバラバラ・・・確かにこんな短期間に犯行を行うのは一人では無理かも知れないっすね。」

「どうやら、その被害者たち、なのある魔術師だったらしい。ニュースとかは、模倣犯ってことになってるけど、この調子だと、多分魔術師に恨みがある連中だと思うかな。」

「なるほど、これなら源さん一人で任せられそうっすね。」

「うん?ちょっと待て、それ、どう言うことだ?」

「だってそうでしょ、もしかすると自分も狙われるかのせいがあるか。そう言うことなので、俺はあまり動けません。狙われたくないので。」

「あー、そっか。」

しょうがない今回は、一人で調べないといけないのか、そういえば一人で調査なんて久しぶりだな。

「しょうがない。ここから一番近い現場ってどこだ。」

「うん?まさか、現場全て、行く気ですか?関西っすよ関西。」

「しょうがないでしょ。現場行かないと流石に情報が無さすぎる。」

「あんた、バカですか?何日かかると思ってるんすか?ここにネットがあるでしょ!それでいいでしょ」

「だって俺、機械弱いもん。」

「あ、そう」

拓真は冷たい眼差しで、俺を見つめた。
時代遅れな男とか思ってるんだろうな。

「わかりました。遠い所はこっちで何とか調べるんで、こっちも命かかってるんだから早めに犯人捕まえてくれないとこっちも危ないんだから。」

彼はものすごい勢いで、パソコンを使いだし、何か近くにあった紙をサラサラと書き出した。

「はい。これ」

そこにはどこかの住所らしき場所がしるされていた。
どうやらそこが、ここから近い現場なのだろう。

「サンキュー。」

彼のメモを受けとると俺はそのまま事務所を後にした。


今日は、夏のよく晴れた真夏日。その暑さとは裏腹に、どこかで、また冷酷な裁きがくり出されている。

・・・

今、思うとこんな事件調べなければ良かった。
あんなことになるなんて、もっと早く気がつけば良かったのに・・・
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