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1章 魔術探偵誕生
14話
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「おい。昨日見せてもらった。あの写真をこいつにも見せてやれ。」
「ああ、わかった」
そう言って俺は、拓真に昨日茜見せた春木の部屋の写真を見せた。
「おお!これはすごい。」
「だろ。」
俺の写真を見て二人が興奮をしている。
俺はこの二人に話がついていてるのか少々不安になってきた。
「お前はあの部屋に入った時、どう思った?」
唐突に茜聞いてきた。
「どうって。そりゃ、驚いたよ。あそこだけ別の世界になってるかのような所だったよ。」
「ほぉ。具体的には?」
「あのお供え物?みたいのがファンタジーみたいな物だったからかな・・・そう言えば、あれ何の意味があるんだ。 」
俺は、今回は二人居ることもあって、いつもの事務用に使っている椅子に座り、茜に聞いた。
「これらは、『貢ぎ物』何かを召喚するときに、これらを代償にして色んな者を召喚させるための代物さ」
「じゃあ、晴輝は何かを召喚しようとしていたと・・・」
「ああ。だがあいつは『召喚に失敗した』だから体が別の異次元に飛ばされた。」
「そもそも何のために?」
「魔術ってのは、元々『おまじない』みたいなものだ。病気がなおりますように、だったり、雨が降りますように、と祈ったりね。そういったいことを召喚した者に頼むんだよ。」
そうだったのか。俺はもっと、魔法見たいな死者を蘇させたりするだと思っていた。
病気や雨乞い・・・病気。なんかあったような・・・
「まさか!」
そうか。だからあの時、茜は分かったのか。
「それは、自分で解決させたか。そうさ『おばあちゃん』のためさ。」
そう。『 昨日茜が病気している人はいるか?』と聞いてきたことを思い出した俺は、ついに晴輝の行動に理解ができた。
晴輝は自分のおばあちゃんのあの認知症を治そうとしていたのか。
確かにあのボケ方はひどい。薬の知識がない人なら、『おまじない』に頼ることも不思議ではない。
「とてもいいお孫さんですな~」
茜の向かいのソファーから、拓真がさらりと俺らの会話に割り込んできた。
「結果として失敗してるんだから魔術師としては、半人前だけどな。でも、よう手にいれたものだよ。一般にはなかなか出回らない代物ばかりだ。」
「今は何でもネットで何でも買える時代ですからね~」
拓真は画面に写っている不気味な木彫りの人形を手に取り眺めながら答えた。
「だから最近は面倒なんだ。こういった、知識の無い奴が、面白半分でやっては困る。」
二人が、机を叩き、写真のお供え物を眺め、お供え物について語っていた。
これは、魔獣の皮だとか。これは、偉大なるなんとかと言う人の髪の毛だとか。などなど・・・
俺は、お供え物の説明をされてもさっぱり理解ができなかった。
「ついてきているか?」
茜がパンク寸前の俺に問いかけた。俺は首を横にふり、理解できていないことを茜たちに伝えた。
「ま。要するに、このお供え物は、『完璧』といっていいほど正確だってことだよ。」
「ん?じゃあ何で失敗したんだ?」
「『魔力』が足りなかったとか?」
拓真もちゃんとは知らない様子で茜に質問をした。
「それもあるだろう。おい。昨日見してもらった魔方陣が写っているところを見せろ。」
そう言って俺に手を差し出したので、俺は、写真ホルダーを探し、それを見せた。
「ここだ。拓真ならわかるだろ」
茜は、拓真に晴輝の部屋にあった魔方陣が書いてあった写真に指を指し彼に見せた。
「あ、なるほど。惜しいな。確かにここ、違ってる。」
どうやら、素人にはわからないが、晴輝が書いていた魔方陣に間違いがあるらしく、それが消えた理由らしい。
「魔方陣の書き間違いで消えたって言うのか?恐ろしいな。」
「だから、魔力が少ないにも関わらず、やるなと言うことだ。」
「でも、どうやって助けるんだ?」
「そうだな。そろそろ、助ける段取りを説明しようか。」
茜は机に、あの見た目に反してかわいらしい手帳を広げた。
「ああ、わかった」
そう言って俺は、拓真に昨日茜見せた春木の部屋の写真を見せた。
「おお!これはすごい。」
「だろ。」
俺の写真を見て二人が興奮をしている。
俺はこの二人に話がついていてるのか少々不安になってきた。
「お前はあの部屋に入った時、どう思った?」
唐突に茜聞いてきた。
「どうって。そりゃ、驚いたよ。あそこだけ別の世界になってるかのような所だったよ。」
「ほぉ。具体的には?」
「あのお供え物?みたいのがファンタジーみたいな物だったからかな・・・そう言えば、あれ何の意味があるんだ。 」
俺は、今回は二人居ることもあって、いつもの事務用に使っている椅子に座り、茜に聞いた。
「これらは、『貢ぎ物』何かを召喚するときに、これらを代償にして色んな者を召喚させるための代物さ」
「じゃあ、晴輝は何かを召喚しようとしていたと・・・」
「ああ。だがあいつは『召喚に失敗した』だから体が別の異次元に飛ばされた。」
「そもそも何のために?」
「魔術ってのは、元々『おまじない』みたいなものだ。病気がなおりますように、だったり、雨が降りますように、と祈ったりね。そういったいことを召喚した者に頼むんだよ。」
そうだったのか。俺はもっと、魔法見たいな死者を蘇させたりするだと思っていた。
病気や雨乞い・・・病気。なんかあったような・・・
「まさか!」
そうか。だからあの時、茜は分かったのか。
「それは、自分で解決させたか。そうさ『おばあちゃん』のためさ。」
そう。『 昨日茜が病気している人はいるか?』と聞いてきたことを思い出した俺は、ついに晴輝の行動に理解ができた。
晴輝は自分のおばあちゃんのあの認知症を治そうとしていたのか。
確かにあのボケ方はひどい。薬の知識がない人なら、『おまじない』に頼ることも不思議ではない。
「とてもいいお孫さんですな~」
茜の向かいのソファーから、拓真がさらりと俺らの会話に割り込んできた。
「結果として失敗してるんだから魔術師としては、半人前だけどな。でも、よう手にいれたものだよ。一般にはなかなか出回らない代物ばかりだ。」
「今は何でもネットで何でも買える時代ですからね~」
拓真は画面に写っている不気味な木彫りの人形を手に取り眺めながら答えた。
「だから最近は面倒なんだ。こういった、知識の無い奴が、面白半分でやっては困る。」
二人が、机を叩き、写真のお供え物を眺め、お供え物について語っていた。
これは、魔獣の皮だとか。これは、偉大なるなんとかと言う人の髪の毛だとか。などなど・・・
俺は、お供え物の説明をされてもさっぱり理解ができなかった。
「ついてきているか?」
茜がパンク寸前の俺に問いかけた。俺は首を横にふり、理解できていないことを茜たちに伝えた。
「ま。要するに、このお供え物は、『完璧』といっていいほど正確だってことだよ。」
「ん?じゃあ何で失敗したんだ?」
「『魔力』が足りなかったとか?」
拓真もちゃんとは知らない様子で茜に質問をした。
「それもあるだろう。おい。昨日見してもらった魔方陣が写っているところを見せろ。」
そう言って俺に手を差し出したので、俺は、写真ホルダーを探し、それを見せた。
「ここだ。拓真ならわかるだろ」
茜は、拓真に晴輝の部屋にあった魔方陣が書いてあった写真に指を指し彼に見せた。
「あ、なるほど。惜しいな。確かにここ、違ってる。」
どうやら、素人にはわからないが、晴輝が書いていた魔方陣に間違いがあるらしく、それが消えた理由らしい。
「魔方陣の書き間違いで消えたって言うのか?恐ろしいな。」
「だから、魔力が少ないにも関わらず、やるなと言うことだ。」
「でも、どうやって助けるんだ?」
「そうだな。そろそろ、助ける段取りを説明しようか。」
茜は机に、あの見た目に反してかわいらしい手帳を広げた。
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