記憶の中の君と僕

これは記憶を失った者の宝探しみたいなものだ。
僕は助けられて学生時代を過ごした。
でも、もうそんな記憶はない。
あるのは記憶を失った事と夢に出てくる彼女の事だけ。

その夢を小説にする。
僕がいたという事を証明するために。
俺が俺であった事を証明するために――
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