45 / 164
45. 攻略のコツは大抵、弱点を見つけることだ
しおりを挟む
「え?」
「だから、セックスしようって」
思わず聞き返した俺に、色葉はもう一度同じセリフを返した。
「今からか?」
「むしろ今以外にいつがあるの…?」
ツッコミと疑念の中間のような器用な表情をして問いかけた後、色葉は元の顔に戻って話を続けた。
「結局さ、わたしと奥原って2回戦って2回ともわたしが負けてるわけじゃん」
「確かにな」
一回目は絶頂我慢大会、二回目は夏休みの海での話だ。
「やっぱり負けっぱなしは悔しいからさ。ちょっと特訓してたんだ」
色葉は手に持っていたローターを掲げた。
「これさ、前より強い、ファッション用とかじゃなくて普通にイきたいときに使うやつなんだ。ずっとこれを挿れて過ごしてたんだ」
「…マジで?」
「最初は結構授業中でもイッたりしてたけど、最近じゃこれつけたままでも普通に過ごせるようになったんだ」
不感症になったりしないんだろうか、と心配が頭を過ぎったが、とりあえず黙ったまま話を聞く。
「だからさ、そういうわけで…もう一回対戦しよ?今度は別に罰ゲームとかなしでいいからさ」
自信に満ちた表情で、色葉は言った。
◆ ◆ ◆
机をずらしてくっつけ、その上に色葉は寝転んだ。
夕日の赤が彼女の肌を染めて、なんだか赤らんでいるように見える。
「…というか、パーカーは羽織るんだな」
「まぁ、汗かいたし、冷えるといけないからね。これから汗かいちゃうかもだけど」
そう言うと、色葉は自分の指を割れ目に沿わせた。
粘り気のある糸が一本、銀色に光る。
それから彼女は、視線を俺の股間へと動かした。
「…お互いに準備万端だね。じゃ、やろっか」
俺は言われるがままに、色葉に近づいて先端を押し当て、机に手をついて上半身を支えた。
「いくぞ」
一言だけ発して、腰を前へ。
ぬるりと滑り込み、熱く柔らかく包み込まれた。
「…うん、大丈夫。前みたいにすぐイッたりはしないよ」
「そうか…動くぞ」
小さく色葉が頷いたのを確認して、すっと腰を引き、また前へと動かす。
だんだん速度も上がって、湿った音がリズミカルに発される。
「大丈夫、ペース、速くない…?」
「そっちこそ、中で、締め付けてんぞ、イキそうなんじゃないか」
そう煽り返してみたものの、この調子ではどちらかといえば自分が先にイッてしまう気がする。
罰ゲームがないとはいえ、できれば勝ちたい。
どうにか策はないものか…と思索を巡らせた結果、一つの答えに辿り着いた。
「なぁ、俺はこの世界の常識に疎いから、教えてほしいんだが…行為中に、相手の体を、弄るのって、アリなのか…っ」
「別に、いいと、おもうけど…っ」
「ならば、遠慮なく」
俺は色葉のパーカーの前をぐっと開けた。
小さな胸の膨らみと突起が顕になる。
そのまま、両手で彼女の胸を覆った。
「…っ」
色葉がわずかに表情を変えた。
これはいけるかもしれない。
指先で胸の表面を撫でてやると、色葉はくすぐったそうに体をよじった。
そのまま、指先を胸の先端へと近づけ…直接触らず、周辺を擦ってやる。
「んぁ…」
今の今まで腰を動かし続けても何も声を出さなかった色葉が、ついに喉から声を漏らした。
慌てないように、しかし確実に興奮させるために、ゆっくりと撫でるように擦る。
色葉は必死に声を我慢しているようだ。
だが直接触っていないにも関わらず、ピンク色の突起はすっかり勃ち上がっている。
…そろそろだ。
俺は突起の側面に人差し指の腹を当て、ほんの少しだけ擦った。
「ひゃっ…!」
ついに明確に声を上げてしまい、色葉はハッとして手を口元にやる。
だが、もう遅い。
「ここが、弱点だな…」
深く挿入したまま腰を止めて、乳首を撫でることに注力する。
指を動かすたびに色葉の体が震えて、そのせいで擦られる無限ループに陥った。
細かく動くせいで性器が刺激され、俺の射精感もだんだん高まってくる。だが、我慢できないほどではない。
一方で、未だ色葉は口を押さえているが、声は漏れまくっている。
そろそろ潮時だろう。俺は止めを刺すことにした。
撫でていた指を、乳首の頂点に持っていく。
そして、爪を立てて、ぐっと押し込んだ。
「いっ――」
もはや声すら出せずに、色葉は上半身を跳ね上げた。
その動きで、俺にも刺激がきて…
「くっ…」
思い切り、白濁を膣内へと放出した。
◆ ◆ ◆
「はぁ、はぁ…また、負けちゃった…」
「あぶなかった、ギリギリだった…」
「まったく、そんなテクニックをいつの間につけてたの…?」
「いや、前にネットでちょっと調べたことがあったんだ」
なんでかは覚えていないが、一度乳首責めの方法を調べたことがあった。
その時に、『焦らしたあとに爪で押し込む』というのがあったのだ。
実際やってみたら、効果覿面だったらしい。
「はぁー…そんな力をつけていたとは、侮れぬ…」
そうぼやいて、色葉はパーカーを羽織り直す。
「んっ!」
そして色っぽい声を上げた。
「どうした?」
「パーカーが…擦れて…」
「あー…その、まあ頑張ってくれ」
「そんな適当なぁ!」
文句を言いながらも、色葉はさっさと荷物をまとめて帰り支度を終わらせた。
「もう…癖になっちゃうじゃん。んじゃ、またね」
「ん、あとでな」
色葉は胸を庇うようにして教室を出ていった。
そして、俺はふと思い出した。
(…近藤に色葉の弱点教えとくか…約束しちゃったし)
色葉には悪いが、罰ゲームみたいなもんだと思って許して欲しい。そもそも遡ればふっかけてきたのは向こうだしな。
その後、色葉が見事に乳首責めにハマってしまったのは別の話である。
「だから、セックスしようって」
思わず聞き返した俺に、色葉はもう一度同じセリフを返した。
「今からか?」
「むしろ今以外にいつがあるの…?」
ツッコミと疑念の中間のような器用な表情をして問いかけた後、色葉は元の顔に戻って話を続けた。
「結局さ、わたしと奥原って2回戦って2回ともわたしが負けてるわけじゃん」
「確かにな」
一回目は絶頂我慢大会、二回目は夏休みの海での話だ。
「やっぱり負けっぱなしは悔しいからさ。ちょっと特訓してたんだ」
色葉は手に持っていたローターを掲げた。
「これさ、前より強い、ファッション用とかじゃなくて普通にイきたいときに使うやつなんだ。ずっとこれを挿れて過ごしてたんだ」
「…マジで?」
「最初は結構授業中でもイッたりしてたけど、最近じゃこれつけたままでも普通に過ごせるようになったんだ」
不感症になったりしないんだろうか、と心配が頭を過ぎったが、とりあえず黙ったまま話を聞く。
「だからさ、そういうわけで…もう一回対戦しよ?今度は別に罰ゲームとかなしでいいからさ」
自信に満ちた表情で、色葉は言った。
◆ ◆ ◆
机をずらしてくっつけ、その上に色葉は寝転んだ。
夕日の赤が彼女の肌を染めて、なんだか赤らんでいるように見える。
「…というか、パーカーは羽織るんだな」
「まぁ、汗かいたし、冷えるといけないからね。これから汗かいちゃうかもだけど」
そう言うと、色葉は自分の指を割れ目に沿わせた。
粘り気のある糸が一本、銀色に光る。
それから彼女は、視線を俺の股間へと動かした。
「…お互いに準備万端だね。じゃ、やろっか」
俺は言われるがままに、色葉に近づいて先端を押し当て、机に手をついて上半身を支えた。
「いくぞ」
一言だけ発して、腰を前へ。
ぬるりと滑り込み、熱く柔らかく包み込まれた。
「…うん、大丈夫。前みたいにすぐイッたりはしないよ」
「そうか…動くぞ」
小さく色葉が頷いたのを確認して、すっと腰を引き、また前へと動かす。
だんだん速度も上がって、湿った音がリズミカルに発される。
「大丈夫、ペース、速くない…?」
「そっちこそ、中で、締め付けてんぞ、イキそうなんじゃないか」
そう煽り返してみたものの、この調子ではどちらかといえば自分が先にイッてしまう気がする。
罰ゲームがないとはいえ、できれば勝ちたい。
どうにか策はないものか…と思索を巡らせた結果、一つの答えに辿り着いた。
「なぁ、俺はこの世界の常識に疎いから、教えてほしいんだが…行為中に、相手の体を、弄るのって、アリなのか…っ」
「別に、いいと、おもうけど…っ」
「ならば、遠慮なく」
俺は色葉のパーカーの前をぐっと開けた。
小さな胸の膨らみと突起が顕になる。
そのまま、両手で彼女の胸を覆った。
「…っ」
色葉がわずかに表情を変えた。
これはいけるかもしれない。
指先で胸の表面を撫でてやると、色葉はくすぐったそうに体をよじった。
そのまま、指先を胸の先端へと近づけ…直接触らず、周辺を擦ってやる。
「んぁ…」
今の今まで腰を動かし続けても何も声を出さなかった色葉が、ついに喉から声を漏らした。
慌てないように、しかし確実に興奮させるために、ゆっくりと撫でるように擦る。
色葉は必死に声を我慢しているようだ。
だが直接触っていないにも関わらず、ピンク色の突起はすっかり勃ち上がっている。
…そろそろだ。
俺は突起の側面に人差し指の腹を当て、ほんの少しだけ擦った。
「ひゃっ…!」
ついに明確に声を上げてしまい、色葉はハッとして手を口元にやる。
だが、もう遅い。
「ここが、弱点だな…」
深く挿入したまま腰を止めて、乳首を撫でることに注力する。
指を動かすたびに色葉の体が震えて、そのせいで擦られる無限ループに陥った。
細かく動くせいで性器が刺激され、俺の射精感もだんだん高まってくる。だが、我慢できないほどではない。
一方で、未だ色葉は口を押さえているが、声は漏れまくっている。
そろそろ潮時だろう。俺は止めを刺すことにした。
撫でていた指を、乳首の頂点に持っていく。
そして、爪を立てて、ぐっと押し込んだ。
「いっ――」
もはや声すら出せずに、色葉は上半身を跳ね上げた。
その動きで、俺にも刺激がきて…
「くっ…」
思い切り、白濁を膣内へと放出した。
◆ ◆ ◆
「はぁ、はぁ…また、負けちゃった…」
「あぶなかった、ギリギリだった…」
「まったく、そんなテクニックをいつの間につけてたの…?」
「いや、前にネットでちょっと調べたことがあったんだ」
なんでかは覚えていないが、一度乳首責めの方法を調べたことがあった。
その時に、『焦らしたあとに爪で押し込む』というのがあったのだ。
実際やってみたら、効果覿面だったらしい。
「はぁー…そんな力をつけていたとは、侮れぬ…」
そうぼやいて、色葉はパーカーを羽織り直す。
「んっ!」
そして色っぽい声を上げた。
「どうした?」
「パーカーが…擦れて…」
「あー…その、まあ頑張ってくれ」
「そんな適当なぁ!」
文句を言いながらも、色葉はさっさと荷物をまとめて帰り支度を終わらせた。
「もう…癖になっちゃうじゃん。んじゃ、またね」
「ん、あとでな」
色葉は胸を庇うようにして教室を出ていった。
そして、俺はふと思い出した。
(…近藤に色葉の弱点教えとくか…約束しちゃったし)
色葉には悪いが、罰ゲームみたいなもんだと思って許して欲しい。そもそも遡ればふっかけてきたのは向こうだしな。
その後、色葉が見事に乳首責めにハマってしまったのは別の話である。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる