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第30話 新居
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「部屋が足りない?」
「ええ、今、イザベラ様、アーサー様、サイト様、私、アイリス、ショコラの6名が個室を使っております。お屋敷の個室は六つであるため、現在満室です。私はサイト様と床を共にすることが多いので、引っ越してもいいのですが、それでも、追加でセージ家6名を養うことは難しいかと」
「応接間や待合室を改装してもダメかな?」
「それは、イザベラ様がお許しにならないかと」
「じゃあ、どうすればいいのさ!?」
「あなたたちが出ていくしかないでしょうね」
「アーサー、あなたはもう子爵。一人前の貴族です。自分の屋敷を持ち、定職につきなさい」
「お母様……」
「今、貴族用の屋敷は空きが少ないはずですが、一つあるでしょう?」
「あ」
「気づきましたか? セージ家の跡地です。先日まで使われていたのですから、改装の必要もなく使えるでしょう」
「わかりました。お父様に相談してみます」
王城に向かおう、スムーズに進めるために「セージ家を救ったが、部屋が足りなくて困っている」と手紙を出しておこう。
少し時間を空けて出発する。
御者はアイリスだ。
一緒にショコラも乗っている。
彼女は御者はできないらしく、特訓中だ。
やはりお嬢様だったのだろう。
王城に到着すると、アイリスは慣れた手つきで馬車を運ぶ。
ショコラは『鑑定』の仕事に取り掛かる。
僕は、衛兵に声をかけ、王の執務室に案内される。
「失礼します。アーサー様がおいでになられました」
「よい、入れ」
「はっ」
重いドアが開く。
中に入るとお父様と宰相がいた。
何か打合せ中だったか?
「急にすいません」
「手紙は読ませてもらった。セージ家を連れて来たようだな。結婚式は本気なんだな」
「はい。そのつもりです。いっそのこと、サイト様も同時に行われてはいかがですか?」
「ちょうど、その話をしていたのだよ。どちらを先にしても、王族であるお前の方が扱いが大きくなると悩んでいてな……」
ん? 僕が前にでると何かまずいのか?
「何か問題でも?」
「いや、小さなことなんだが、他とのバランスがな」
ああ、また、貴族間のパワーバランスか。
悩みの種はどこにでもあるんだね。
僕は他の兄達とのバランスも少し心配だな。
ヘタしたらお兄様たちより目立つ結婚式になるし。
「そうですか。貴族間も兄弟間もむずかしいですね」
「お前、そんなことがわかるようになったのか? 成長したな」
そら今回の件でいやでも学んだよ。
力がないとどこまでも落ちていくんだ。
僕は子爵のポジションを死守する。
そう決めたんだ。
なんなら、今後のことも考えている。
アーサー子爵がストライク家の領地経営のサポートをし、ライオネラ侯爵が亡くなったら、ガーベラが当主。
つまり、ガーベラ侯爵の下でダラダラするアーサー子爵。
完璧なプランだ。
僕はこの先、ずっと、だらだらできるルートに乗ったのだ。
「まあ、今回学ばせてもらいました」
「そうだな。苦労したもんな。それで、屋敷がほしいのか?」
「はい、今ならセージ家の屋敷が開いていると思いまして」
「男爵家の屋敷だから小さいが、それでも、今お前が暮らしている屋敷よりは大きいな。宰相、部屋はいくつだ?」
「はい、八つでございます」
「よし、わかった。父からの叙爵祝いとして下賜しよう」
「ありがとうございます」
「宰相、手続きを進めておいてくれ」
「はっ。仰せのままに」
「それでは、みんなが待っていますので、今日は帰ります」
「そうだな。そうしてやれ。近々、お披露目パーティは開く予定なので予定を空けておくように」
「はい。わかりました」
僕は、お母様の屋敷に帰ってきた。
この屋敷にはずいぶん世話になったな。
お母様とフランソワとの生活も楽しかったけど、ずっといるわけにはいかないもんな。
それに、これからはアイシスが僕のお世話をしてくれるはずだ。
セージ家の皆さんも仕事が欲しいと言っていたしな。
「ただいま。屋敷の件はOKだったよ。さっそく引っ越そうか」
「そう。よかったわね。でも、アーサーが出ていくとなると寂しくなるわ」
「大丈夫ですよ。旧セージ邸は歩いて行けますよ」
「そうね。またお邪魔するわね」
お母様が感傷的だなんてめずらしいな。
「セージ家のみなさん。お待たせしました。旧セージ邸を下賜されましたので、今から使えます。さっそく引っ越しましょう」
「フランソワ、サイト様、お世話になりました。また、いつでも遊びに来てください」
「オーケェーイ、毎晩パーリーナイにしにいくZE-!」
「え? 毎晩?」
「いえ、たまに遊びにいきます、です、はい」
このイジりも毎日できなくなるのか。
いや、別にどうでもいいか。
「アーサー様、私はサイト様と幸せになまります」
フランソワさんは、そうでしょうね。
昼間からやりまくりですもんね。
でも、アイリスを連れていくからそうはいきませんよ?
「そうだね。お幸せに」
こうして別れは済んだ。
あとは荷物を持って、旧セージ邸へ行くだけだ。
馬車はセージ家の物をもらって、使うことになった。
ショコラ以外は、御者を全員できるらしい。
元々、男爵家は領地との移動時間が長いため、全員が馬車に乗れるらしい。
屋敷までは馬車で三分だった。
感動的な別れがアホみたいだ。
徒歩五分で、お母様の屋敷とアーサー邸を移動できる。
しかし、よく考えると、子爵と男爵の邸宅の近くに王族である僕が住んでたんだな。
それくらい期待されていなかったのだろう。
お母様も貴族の出とはいえ、結婚したのは妃の中では最後だもんな。
屋敷の中は生活感が少しだけ残っていた。
しかし、金目の物は全て売られたあとらしく、味気ないただの大きな家だった。
芸術にもそれほど興味がないので、応接室だけきれいにしたら、あとはどうでもいいや。
早速家長である僕が部屋割りを考える。
一番大きな寝室は僕の物だ。
他に大きな部屋が二つあった。
バリスお義父さんが言うには、大きな部屋は使用人の部屋だったらしい。
じゃあ、ここをセージ家のみなさんで使ってもらおう。
立場ははっきりさせないと、だらけられない。
セージ家の構成は、父、母、サルビア、息子、息子、娘だ。
一部屋が父、母の寝室で、もう一部屋が子供部屋。
大きくなったら個室も考えてもいいな。
サルビアは長女で14歳。
彼女とガーベラの方が誕生日が早いから僕の誕生日に合わせて結婚できる。
もう、美少女は逃がさない。
サルビアとガーベラには個室を用意しよう。
もちろん、アイリスとショコラにも個室だ。
ショコラはおそらく貴族令嬢なので、丁寧に扱っておいたほうがいいだろう。
後々役に立ってくれる気がする。
これで、部屋は1つだけ残ったな。
それ以外には、もちろん、リビング、ダイニング、キッチン、応接室、待合室が完備されている。
ほぼ部屋が埋まってしまったが、これ以上人間が増えてもうるさいだけなので、これくらいにしてほしい。
あ、あと、僕がDTを卒業した小屋は僕の研究室という名で自由に使えるようにしている。
さあ、次はガーベラを迎えにいこう。
「ええ、今、イザベラ様、アーサー様、サイト様、私、アイリス、ショコラの6名が個室を使っております。お屋敷の個室は六つであるため、現在満室です。私はサイト様と床を共にすることが多いので、引っ越してもいいのですが、それでも、追加でセージ家6名を養うことは難しいかと」
「応接間や待合室を改装してもダメかな?」
「それは、イザベラ様がお許しにならないかと」
「じゃあ、どうすればいいのさ!?」
「あなたたちが出ていくしかないでしょうね」
「アーサー、あなたはもう子爵。一人前の貴族です。自分の屋敷を持ち、定職につきなさい」
「お母様……」
「今、貴族用の屋敷は空きが少ないはずですが、一つあるでしょう?」
「あ」
「気づきましたか? セージ家の跡地です。先日まで使われていたのですから、改装の必要もなく使えるでしょう」
「わかりました。お父様に相談してみます」
王城に向かおう、スムーズに進めるために「セージ家を救ったが、部屋が足りなくて困っている」と手紙を出しておこう。
少し時間を空けて出発する。
御者はアイリスだ。
一緒にショコラも乗っている。
彼女は御者はできないらしく、特訓中だ。
やはりお嬢様だったのだろう。
王城に到着すると、アイリスは慣れた手つきで馬車を運ぶ。
ショコラは『鑑定』の仕事に取り掛かる。
僕は、衛兵に声をかけ、王の執務室に案内される。
「失礼します。アーサー様がおいでになられました」
「よい、入れ」
「はっ」
重いドアが開く。
中に入るとお父様と宰相がいた。
何か打合せ中だったか?
「急にすいません」
「手紙は読ませてもらった。セージ家を連れて来たようだな。結婚式は本気なんだな」
「はい。そのつもりです。いっそのこと、サイト様も同時に行われてはいかがですか?」
「ちょうど、その話をしていたのだよ。どちらを先にしても、王族であるお前の方が扱いが大きくなると悩んでいてな……」
ん? 僕が前にでると何かまずいのか?
「何か問題でも?」
「いや、小さなことなんだが、他とのバランスがな」
ああ、また、貴族間のパワーバランスか。
悩みの種はどこにでもあるんだね。
僕は他の兄達とのバランスも少し心配だな。
ヘタしたらお兄様たちより目立つ結婚式になるし。
「そうですか。貴族間も兄弟間もむずかしいですね」
「お前、そんなことがわかるようになったのか? 成長したな」
そら今回の件でいやでも学んだよ。
力がないとどこまでも落ちていくんだ。
僕は子爵のポジションを死守する。
そう決めたんだ。
なんなら、今後のことも考えている。
アーサー子爵がストライク家の領地経営のサポートをし、ライオネラ侯爵が亡くなったら、ガーベラが当主。
つまり、ガーベラ侯爵の下でダラダラするアーサー子爵。
完璧なプランだ。
僕はこの先、ずっと、だらだらできるルートに乗ったのだ。
「まあ、今回学ばせてもらいました」
「そうだな。苦労したもんな。それで、屋敷がほしいのか?」
「はい、今ならセージ家の屋敷が開いていると思いまして」
「男爵家の屋敷だから小さいが、それでも、今お前が暮らしている屋敷よりは大きいな。宰相、部屋はいくつだ?」
「はい、八つでございます」
「よし、わかった。父からの叙爵祝いとして下賜しよう」
「ありがとうございます」
「宰相、手続きを進めておいてくれ」
「はっ。仰せのままに」
「それでは、みんなが待っていますので、今日は帰ります」
「そうだな。そうしてやれ。近々、お披露目パーティは開く予定なので予定を空けておくように」
「はい。わかりました」
僕は、お母様の屋敷に帰ってきた。
この屋敷にはずいぶん世話になったな。
お母様とフランソワとの生活も楽しかったけど、ずっといるわけにはいかないもんな。
それに、これからはアイシスが僕のお世話をしてくれるはずだ。
セージ家の皆さんも仕事が欲しいと言っていたしな。
「ただいま。屋敷の件はOKだったよ。さっそく引っ越そうか」
「そう。よかったわね。でも、アーサーが出ていくとなると寂しくなるわ」
「大丈夫ですよ。旧セージ邸は歩いて行けますよ」
「そうね。またお邪魔するわね」
お母様が感傷的だなんてめずらしいな。
「セージ家のみなさん。お待たせしました。旧セージ邸を下賜されましたので、今から使えます。さっそく引っ越しましょう」
「フランソワ、サイト様、お世話になりました。また、いつでも遊びに来てください」
「オーケェーイ、毎晩パーリーナイにしにいくZE-!」
「え? 毎晩?」
「いえ、たまに遊びにいきます、です、はい」
このイジりも毎日できなくなるのか。
いや、別にどうでもいいか。
「アーサー様、私はサイト様と幸せになまります」
フランソワさんは、そうでしょうね。
昼間からやりまくりですもんね。
でも、アイリスを連れていくからそうはいきませんよ?
「そうだね。お幸せに」
こうして別れは済んだ。
あとは荷物を持って、旧セージ邸へ行くだけだ。
馬車はセージ家の物をもらって、使うことになった。
ショコラ以外は、御者を全員できるらしい。
元々、男爵家は領地との移動時間が長いため、全員が馬車に乗れるらしい。
屋敷までは馬車で三分だった。
感動的な別れがアホみたいだ。
徒歩五分で、お母様の屋敷とアーサー邸を移動できる。
しかし、よく考えると、子爵と男爵の邸宅の近くに王族である僕が住んでたんだな。
それくらい期待されていなかったのだろう。
お母様も貴族の出とはいえ、結婚したのは妃の中では最後だもんな。
屋敷の中は生活感が少しだけ残っていた。
しかし、金目の物は全て売られたあとらしく、味気ないただの大きな家だった。
芸術にもそれほど興味がないので、応接室だけきれいにしたら、あとはどうでもいいや。
早速家長である僕が部屋割りを考える。
一番大きな寝室は僕の物だ。
他に大きな部屋が二つあった。
バリスお義父さんが言うには、大きな部屋は使用人の部屋だったらしい。
じゃあ、ここをセージ家のみなさんで使ってもらおう。
立場ははっきりさせないと、だらけられない。
セージ家の構成は、父、母、サルビア、息子、息子、娘だ。
一部屋が父、母の寝室で、もう一部屋が子供部屋。
大きくなったら個室も考えてもいいな。
サルビアは長女で14歳。
彼女とガーベラの方が誕生日が早いから僕の誕生日に合わせて結婚できる。
もう、美少女は逃がさない。
サルビアとガーベラには個室を用意しよう。
もちろん、アイリスとショコラにも個室だ。
ショコラはおそらく貴族令嬢なので、丁寧に扱っておいたほうがいいだろう。
後々役に立ってくれる気がする。
これで、部屋は1つだけ残ったな。
それ以外には、もちろん、リビング、ダイニング、キッチン、応接室、待合室が完備されている。
ほぼ部屋が埋まってしまったが、これ以上人間が増えてもうるさいだけなので、これくらいにしてほしい。
あ、あと、僕がDTを卒業した小屋は僕の研究室という名で自由に使えるようにしている。
さあ、次はガーベラを迎えにいこう。
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