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第13話 『催眠術』のポテンシャル
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謎スキル『ピュア』と派生スキル『催眠術』で、なぜかテイムができた。
本職のテイマーが見たら怒りそうなくらい簡単に。
4階層のボスであるオーガもテイムしてしまったことで、簡単に第5階層へ行けてしまう。
道はわからなかったが、ポチが案内してくれた。
「しかし、全く合流できないな」
「ワフ」
「ウホ」
それぞれ返事してくれるが、何を言いたいのかはわからない。
それでも、僕たちは進む、6階層を目指して。
ポチはニオイで道がわかるのか、クンクンしながら進んでいく。
前に人影が現れた。
あれは、ガーベラだな。
ポチはクンクンしながら、ガーベラの股間のニオイを嗅いだ。
ガーベラが「はっ!」と気合いを入れて剣を振り、首を落とした。
「あっ」
「え?」
ガーベラは僕を見つけて首をかしげた。
ポチがガーベラに殺された……。
「ガーベラ、コイツは殺さないでく……れ」
言い切る前にオガ丸も首を落とされていた。
「危なかったですね! オーガは今のアーサーならすぐに殺されますよ」
「あ、あぁ、ありがとう。でも、違うんだ……」
「何が違うんですか? オーガは腕力が強いですからね」
「……そうだな。ありがとう」
テイムの説明には催眠術の説明が必要だ。
催眠術抜きでテイムの説明ができないことに、気づいた僕は諦めてしまったのだった。
だって、催眠術の説明したら、ガーベラにエッチなことができないじゃないか!
すまん。
ポチ。
オガ丸。
ドロップアイテムである牙と、布を大切に鞄にしまった。
「さ、階層主のところへ行きましょうか」
「そうだね」
少し進んだ先にサイトもいたので合流する。
これ、絶対パーティブーストかかってない距離感だよね。
「サイト様、階層主討伐に向かいましょうか」
「イェス!レッツゴートゥ★ザ★フロアマスター!フゥー!」
サイトはアドレナリンが出まくりだった。
「さぁ、この先にいつもはいますよ。覚悟はいいですか?」
ガーベラの目も血走っている。
「うん。いこう」
「ウェーイ!」
サイトがさっきから何を言ってるのかわからない。
ガーベラが先頭でサイトが中衛、僕が後衛となっている。
入り口で決めたことはなんだったんだ?
もう、二人はただの戦闘狂だ。
見てて怖い。
小部屋のようになつているとこへ入ると、すでに二人の攻撃は始まっていた。
いや、終わっていた。
二人はすでに倒されていた。
植物タイプの魔物によって。
おそらく、花粉か何かに毒があるのだろう。
うん。逃げよう。
二人が敵わない敵に勝てるはずがない。
しかし、勇者と剣聖が倒されて、第六王子だけ帰って来たらすごいブーイングだろうな。
仕方ない。
二人を回収して帰った方がいいな。
毒消しの類は持ってないぞ?
しかも、二人を止めるくらい即効性の毒だから、近寄るのも危ないな。
困ったな。
いや、テイムすれば解決か。
距離的に届くかどうかが問題だな。
あと『ピュア』は二回、『催眠術』は一回使える。
よし、『ピュア』を使ってスキを作って、近づいて『催眠術』でテイムしよう。
一回分は予備として置いておこう。
何の毒かわからないから早く助けないとな。
『ピュア』
よし、効いてるぞ。
今のスキに……。
「さいみん……」
う、毒が効いてきたのか?
体が痺れる。
痺れ毒だな。
これはまずい。
と、思うと同時に念じる
『催眠術 毒を無視して剣聖のように動け!』
自分自身に催眠術を使った。
すると、体は動き、階層主を一刀両断。
一撃で切り伏せた。
体はすごく痛いが、一瞬だけ剣聖の動きをしたのだろう。
この自己暗示すごいな。
毒を無視するだけでもすごいのに。
一時的とは言え、剣聖になれた。
タッタラー
タッタラー
タッタラー
タッタラー
めっちゃレベルが上がった。
これ以上強くなったらすごいことが出来そうだな。
実験は今度にしよう。
とりあえず、今は二人を連れて帰ろう。
二人を見ると座り込んでいた。
どうやら、ボスを倒すと毒も消えるらしい。
魔物は、倒したらドロップアイテム以外は消えるから、毒も体の一部という判定なのかな?
「復活できてよかったですね」
「そうですね。アーサーが倒してくれたのですか?」
「はい。そうですよ」
「すごい! いつの間にそんなに強くなったんですか?」
「二人が暴走して、進んでいる間です」
「あっ」
ガーベラの顔が真っ赤になる。
少し意地悪してやった。
サイトはポカンとしている。
「サイト様? 帰りますよ?」
「そうですね」
まだ、ポカンとしていた。
また鑑定してもらおう。
本職のテイマーが見たら怒りそうなくらい簡単に。
4階層のボスであるオーガもテイムしてしまったことで、簡単に第5階層へ行けてしまう。
道はわからなかったが、ポチが案内してくれた。
「しかし、全く合流できないな」
「ワフ」
「ウホ」
それぞれ返事してくれるが、何を言いたいのかはわからない。
それでも、僕たちは進む、6階層を目指して。
ポチはニオイで道がわかるのか、クンクンしながら進んでいく。
前に人影が現れた。
あれは、ガーベラだな。
ポチはクンクンしながら、ガーベラの股間のニオイを嗅いだ。
ガーベラが「はっ!」と気合いを入れて剣を振り、首を落とした。
「あっ」
「え?」
ガーベラは僕を見つけて首をかしげた。
ポチがガーベラに殺された……。
「ガーベラ、コイツは殺さないでく……れ」
言い切る前にオガ丸も首を落とされていた。
「危なかったですね! オーガは今のアーサーならすぐに殺されますよ」
「あ、あぁ、ありがとう。でも、違うんだ……」
「何が違うんですか? オーガは腕力が強いですからね」
「……そうだな。ありがとう」
テイムの説明には催眠術の説明が必要だ。
催眠術抜きでテイムの説明ができないことに、気づいた僕は諦めてしまったのだった。
だって、催眠術の説明したら、ガーベラにエッチなことができないじゃないか!
すまん。
ポチ。
オガ丸。
ドロップアイテムである牙と、布を大切に鞄にしまった。
「さ、階層主のところへ行きましょうか」
「そうだね」
少し進んだ先にサイトもいたので合流する。
これ、絶対パーティブーストかかってない距離感だよね。
「サイト様、階層主討伐に向かいましょうか」
「イェス!レッツゴートゥ★ザ★フロアマスター!フゥー!」
サイトはアドレナリンが出まくりだった。
「さぁ、この先にいつもはいますよ。覚悟はいいですか?」
ガーベラの目も血走っている。
「うん。いこう」
「ウェーイ!」
サイトがさっきから何を言ってるのかわからない。
ガーベラが先頭でサイトが中衛、僕が後衛となっている。
入り口で決めたことはなんだったんだ?
もう、二人はただの戦闘狂だ。
見てて怖い。
小部屋のようになつているとこへ入ると、すでに二人の攻撃は始まっていた。
いや、終わっていた。
二人はすでに倒されていた。
植物タイプの魔物によって。
おそらく、花粉か何かに毒があるのだろう。
うん。逃げよう。
二人が敵わない敵に勝てるはずがない。
しかし、勇者と剣聖が倒されて、第六王子だけ帰って来たらすごいブーイングだろうな。
仕方ない。
二人を回収して帰った方がいいな。
毒消しの類は持ってないぞ?
しかも、二人を止めるくらい即効性の毒だから、近寄るのも危ないな。
困ったな。
いや、テイムすれば解決か。
距離的に届くかどうかが問題だな。
あと『ピュア』は二回、『催眠術』は一回使える。
よし、『ピュア』を使ってスキを作って、近づいて『催眠術』でテイムしよう。
一回分は予備として置いておこう。
何の毒かわからないから早く助けないとな。
『ピュア』
よし、効いてるぞ。
今のスキに……。
「さいみん……」
う、毒が効いてきたのか?
体が痺れる。
痺れ毒だな。
これはまずい。
と、思うと同時に念じる
『催眠術 毒を無視して剣聖のように動け!』
自分自身に催眠術を使った。
すると、体は動き、階層主を一刀両断。
一撃で切り伏せた。
体はすごく痛いが、一瞬だけ剣聖の動きをしたのだろう。
この自己暗示すごいな。
毒を無視するだけでもすごいのに。
一時的とは言え、剣聖になれた。
タッタラー
タッタラー
タッタラー
タッタラー
めっちゃレベルが上がった。
これ以上強くなったらすごいことが出来そうだな。
実験は今度にしよう。
とりあえず、今は二人を連れて帰ろう。
二人を見ると座り込んでいた。
どうやら、ボスを倒すと毒も消えるらしい。
魔物は、倒したらドロップアイテム以外は消えるから、毒も体の一部という判定なのかな?
「復活できてよかったですね」
「そうですね。アーサーが倒してくれたのですか?」
「はい。そうですよ」
「すごい! いつの間にそんなに強くなったんですか?」
「二人が暴走して、進んでいる間です」
「あっ」
ガーベラの顔が真っ赤になる。
少し意地悪してやった。
サイトはポカンとしている。
「サイト様? 帰りますよ?」
「そうですね」
まだ、ポカンとしていた。
また鑑定してもらおう。
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