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3話 リア充イベントは男の子同士の方が萌えるでしょう?
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「これから、高松紫乃の家庭訪問を行う。生徒指導のセンセイとして・・・。徹底的に指導をしてやる。」
そう言って先生は、私を壁までジリジリと追い詰め、最終的にはリア充王道イベント「壁ドン」をされてしまった。
「いやぁー・・・、せ、先生?流石に教師がこんなことするのはどうかと思うのですけれど・・・、そこんとこ、どうです?」
うん、この状況はまずい。とにかくまずい。
何がまずいかって?
一、相手が教師であること。
二、私は腐女子でヲタクであること。
三、私は男同士じゃないと興奮も萌も感じないこと。
以上の点から私はこのような状態をとてもまずいと思っている。
ていうか!こういうリア充イベントって、男同士だからいいんでしょ!
そこに女は入っちゃダメ!絶対!
なんて、頭の中は腐った考えでいっぱいなのに、いざ自分がリア充イベントのど真ん中にいたら、相手の顔も見れなくてただ俯くことしか出来なかった。
すると、しばらく黙っていた先生が口を開いた。
「どうです?か・・・。俺の今の感想を教えてやろう。俺は今、お前を襲いたくて仕方がない。これが答えだ。」
「それはちょっと無理な事言ってますねぇ・・・。先生?襲うとか簡単に言っちゃダメで・・・」
そこまで言うと先生は私の唇に人差し指をあて、私はお口をチャックされてしまった。
「高松?そのおしゃべりな唇は、センセイに塞いでほしいという合図か?そうなら、そう言えばいいものを・・・。」
フフと含み笑いをしながら先生は恐ろしい事を言い出した。
ふっ、ふふ、塞ぐって、まさかのマウストゥーマウスな感じですか!?ダメじゃん!
ていうかこれ以上喋ると、先生はきっと勘違いをすると思う。だからといって何もしないと、それはそれでやっていいんだと勘違いすると思う。
なんで分かるかって?
それはもう数多あるBL本を、片っ端から読みまくりましたもの!これくらいの展開読めなくて何が腐女子だ!
ちなみに先生は、ドSな攻めタイプだから、自分にとって都合のいいように解釈してしまうであろう。ソースは私。
・・・じゃねぇよ!冷静に展開の分析しなくていいわ!
んぁー!もうどうしたらいいんだ!
「黙っている・・・ということは、OKということか?高松?駄目じゃないか。ハッキリと口に出して言わないと・・・。」
先生の目を見て分かった。
私の予想通りだと・・・。
だとしたら、何かしらのトラブルがない限り、これから私は、先生と・・・。
いや、ダメ!イケメンだけど絶対ダメ!むしろイケメンだからダメ!
イケメンのファーストキスは、必ずイケメンでないとダメ!女がそこに入るのダメ!絶対!
いや、腐女子的発想はいいから!とにかく何かしらのトラブルが起こらないと、このリア充イベントを抜け出せぬ・・・。
トラブルカモン!なるはやでカモン!
という私の心の声を聞いてくれた神は、ナイスタイミングでトラブルを用意してくれた。
「ピンポーン」
と、家の中にチャイムの音が鳴り響いた。
ナイスだ神!サンキュー神!
ていうか私の心の声が聞こえたなら、最初から私にリア充イベントを出すなっつの。ラブコメの神様は馬鹿しかいないのか。
そう言って先生は、私を壁までジリジリと追い詰め、最終的にはリア充王道イベント「壁ドン」をされてしまった。
「いやぁー・・・、せ、先生?流石に教師がこんなことするのはどうかと思うのですけれど・・・、そこんとこ、どうです?」
うん、この状況はまずい。とにかくまずい。
何がまずいかって?
一、相手が教師であること。
二、私は腐女子でヲタクであること。
三、私は男同士じゃないと興奮も萌も感じないこと。
以上の点から私はこのような状態をとてもまずいと思っている。
ていうか!こういうリア充イベントって、男同士だからいいんでしょ!
そこに女は入っちゃダメ!絶対!
なんて、頭の中は腐った考えでいっぱいなのに、いざ自分がリア充イベントのど真ん中にいたら、相手の顔も見れなくてただ俯くことしか出来なかった。
すると、しばらく黙っていた先生が口を開いた。
「どうです?か・・・。俺の今の感想を教えてやろう。俺は今、お前を襲いたくて仕方がない。これが答えだ。」
「それはちょっと無理な事言ってますねぇ・・・。先生?襲うとか簡単に言っちゃダメで・・・」
そこまで言うと先生は私の唇に人差し指をあて、私はお口をチャックされてしまった。
「高松?そのおしゃべりな唇は、センセイに塞いでほしいという合図か?そうなら、そう言えばいいものを・・・。」
フフと含み笑いをしながら先生は恐ろしい事を言い出した。
ふっ、ふふ、塞ぐって、まさかのマウストゥーマウスな感じですか!?ダメじゃん!
ていうかこれ以上喋ると、先生はきっと勘違いをすると思う。だからといって何もしないと、それはそれでやっていいんだと勘違いすると思う。
なんで分かるかって?
それはもう数多あるBL本を、片っ端から読みまくりましたもの!これくらいの展開読めなくて何が腐女子だ!
ちなみに先生は、ドSな攻めタイプだから、自分にとって都合のいいように解釈してしまうであろう。ソースは私。
・・・じゃねぇよ!冷静に展開の分析しなくていいわ!
んぁー!もうどうしたらいいんだ!
「黙っている・・・ということは、OKということか?高松?駄目じゃないか。ハッキリと口に出して言わないと・・・。」
先生の目を見て分かった。
私の予想通りだと・・・。
だとしたら、何かしらのトラブルがない限り、これから私は、先生と・・・。
いや、ダメ!イケメンだけど絶対ダメ!むしろイケメンだからダメ!
イケメンのファーストキスは、必ずイケメンでないとダメ!女がそこに入るのダメ!絶対!
いや、腐女子的発想はいいから!とにかく何かしらのトラブルが起こらないと、このリア充イベントを抜け出せぬ・・・。
トラブルカモン!なるはやでカモン!
という私の心の声を聞いてくれた神は、ナイスタイミングでトラブルを用意してくれた。
「ピンポーン」
と、家の中にチャイムの音が鳴り響いた。
ナイスだ神!サンキュー神!
ていうか私の心の声が聞こえたなら、最初から私にリア充イベントを出すなっつの。ラブコメの神様は馬鹿しかいないのか。
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