ヲタクで腐女子な私にリアル乙女ゲームは攻略不可

0話 ヲタクは常に一般人とは違う次元で生きている

いつもの朝。
特になんの変哲もない朝。
しかしそれは一般人にとっての話である。
私にとっては一大事な朝である。
時を知らせてくれる魔法のアイテムは、9:00とその画面に印していた。
もう分かるであろう。遅刻だ。
今日は学生、サラリーマンが大っ嫌い、月曜日だ。週明け早々から遅刻なんて･･･。学校に行ったらきっと、「校内特別1人掃除の刑」を執行されてしまう。私はとてつもない恐怖に襲われた。
と、起きてから色々考えたが、よくよく考えてみたらこんなに遅くまで寝てたのに、家族全員が私の事を起こさない。
もしかすると、月曜日だと錯覚してたのは私だけかもしれない。
なーんだ安心二度寝しよう、と安心しきっていたその時、私のケータイに通知が入った。

"今日の予定 月曜日 進〇の巨人の新刊 "

友達や家族からの連絡だと思った人、正直に手をあげてくださーい。残念！正解はマンガの発売日を知らせてくれる通知でしたー、拍手ー。
残念なのは私です！ていうか家族は私を置いてみんな出勤、登校しました！そして私は遅刻です！
「校内特別1人掃除の刑」を執行されてしまったら、きっと帰りは遅くなる。
そして、新刊を巡って書店は戦争になるだろう。戦争に参加しない者は新刊を手に入れる資格はない！つまり･･･
「新刊買えなかったら神！お前を恨むからなぁー！！！」
そうだ、全ては神が悪い。私が遅刻したのも神のせいだ。
いや違うか。きっと違うな。