リースス・レーニス

ゲーム

「なんで社会に逆らおうとしたん？順応した方が楽なんちゃう？」
シャンス笑みを浮かべながら、ペディに話かけた。しかし…ペディは口を開かない。
「仲間のあの子達とはどうやって出会ったん？」
シャンスは、ペディの顔を覗き込みながら問いかける。しかし…ペディは口を開かない。
「ん～難しいなぁ…話してくれんと何も進まんからなぁ。…せや、ゲームをしよか。」
「…は？」
シャンスが突拍子もない事を言ったので、ペディは驚いてシャンスの方を見てしまった。
「今から君には、俺といくつかのゲームをしてもらう。勝った方が負けた方に1つ質問をする。負けた方は素直に 答えんとあかん。分かった？」
シャンスは少し屈んでペディと目線を合わせ、人差し指を立てて説明をした。
「…僕が素直に答えるとは限りませんよ。」
ペディはフッと鼻で笑い、シャンスをバカにするような笑みを浮かべた。
「ん～？そしたら…君が嘘をついた回数だけ…君の部下を拉致したるわ…」
シャンスはニコッと満面の笑みを浮かべながらそう言った。
「卑怯な…」
ペディは唇を強く噛み、悔しそうな顔をした。
「嘘つかなきゃええだけの話やん。俺の仲間がなんで外行ったか…考えなかったん？」
「…っ！」
シャンスはニコニコと笑顔を絶やさずにペディを見つめた。ペディは核心を突かれて言葉を失っていた。
「別に嘘ついてもええで。バレなきゃええだけの話やからな。まぁ…バレた時にどうなるか…賢いお前やったら想像が着くんちゃう？」
シャンスはペディの耳元で、悪魔のようにそう囁いた。ペディの額からは、一筋の汗が伝っていた。