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EP1_3章
3章_16 急報
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いつの間にか雨は上がり、
西の雲間から顔を出した太陽が、
夕刻が近づいていることを知らせる。
「メリッサ様、マルスの怪我ではおそらく出陣できません。
心細い思いをさせてしまいますが、
今回は私が彼の分も働きます。」
出陣のための準備へ戻る道中、
カムランはメリッサにマルスの状態を伝えた。
「わかりました。
マルスには養生しておくように伝えてください。
あと、今回の分はまた別のところで仕事をしてもらう、
とも言っておいてください。」
いつもの調子を取り戻すように気丈に振舞おうとするメリッサを見送り、
カムランも準備のために部屋へ戻った。
部屋に戻ると、カレッタに見守られたマルスはすっかり眠っていた。
「やあ、カレッタ。今日もありがとう。
マルスは毎晩君に感謝していたよ。
それと、少し用事ができたから、
俺は出かけてくるよ。マルスはそのまま寝かせておいて。」
もし、マルスに事を知らせれば、
間違いなく行くと言うだろう。
軽傷とは言えない彼には、
伝えない方が賢明だ。
カムランは小声でカレッタに頼むと、
手早く支度をし、再び部屋を出た。
西の雲間から顔を出した太陽が、
夕刻が近づいていることを知らせる。
「メリッサ様、マルスの怪我ではおそらく出陣できません。
心細い思いをさせてしまいますが、
今回は私が彼の分も働きます。」
出陣のための準備へ戻る道中、
カムランはメリッサにマルスの状態を伝えた。
「わかりました。
マルスには養生しておくように伝えてください。
あと、今回の分はまた別のところで仕事をしてもらう、
とも言っておいてください。」
いつもの調子を取り戻すように気丈に振舞おうとするメリッサを見送り、
カムランも準備のために部屋へ戻った。
部屋に戻ると、カレッタに見守られたマルスはすっかり眠っていた。
「やあ、カレッタ。今日もありがとう。
マルスは毎晩君に感謝していたよ。
それと、少し用事ができたから、
俺は出かけてくるよ。マルスはそのまま寝かせておいて。」
もし、マルスに事を知らせれば、
間違いなく行くと言うだろう。
軽傷とは言えない彼には、
伝えない方が賢明だ。
カムランは小声でカレッタに頼むと、
手早く支度をし、再び部屋を出た。
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