上 下
173 / 203
激突!悪魔編!

~その頃陸斗は2~

しおりを挟む
しばらく歩いていると俺は上に続く階段を見つけた。
「何だ?これは。ダンジョンみたいだな。」
ここがダンジョンだとすると上に行けば外に出れるということか?俺は登るか迷っていたが
「ここにいても意味はなさそうだ。登ってみるか。」
俺はその階段を登った。そして光が見えてくるとその光景が目に入った。
「やはり、こんなものか。だが、前より少しマシになった気がするな。」

陸斗が飛ばされたここは時空の歪みというダンジョンである。その名の通り時空が歪んだことによって出来たダンジョンなので創一の通信も通じない。

上に登っていけば地上には出れるが、ここの魔物達は段違いに強く他のダンジョンとは比べ物にはならない。先ほど現れたグランドキマイラのようなものが沢山いるのだ。ここの魔素によって強くなっているというのもあるが。

「さっさと階段を探すか。」
俺はその場を探索するが、早速魔物に出会ってしまった。金色の甲冑に黒い魔力に包まれた馬。そして何よりも特徴的なのは首がないことだ。
「デュラハンか。」
俺は鑑定を使った。

レガシーデュラハン
lv230
体力7万5千
攻撃力7万3千
防御力7万3千
MP7万
スピード7万

強い怨念によって具現化された最強のデュラハン。

なるほど、確かに強いがキマイラほどではない。さっさと蹴りをつけるか。
「フレイムランス」
俺は槍を召喚しデュラハンにぶつけた。

デュラハンは持っていた盾でガードを試みるも防ぎきれずにバランスを崩した。
「おらよっと!!」
俺はバランスを崩した隙をついて飛び上がり、攻撃を仕掛けた。脇腹に蹴りを入れると鎧にヒビが入った。
「もう一発!!!食らえ!!!!」
さらに追撃をして蹴りを打ち込むとデュラハンの鎧が壊れて崩れ去って行った。

「何かあっけなかったな。まぁ、さっきのやつがあれだししょうがないな。」
そう呟いたのだが、ふと後ろに気配を感じ、後ろを振り向いた。
「・・・マジかよ・・。」
そこには大量のデュラハンがいた。少なくとも15は超えている。群れで行動するものなのか。
感心していると前にいた3体のデュラハンが攻撃を仕掛けた。かなりの連携で危うく当たるところだった。
「おっと!危なかったな。」
何とか避けたが2体ほどが後ろに回りこみ、攻撃を仕掛けようとした。

「クリスタルキャノン!!!」
俺はクリスタル魔法を1体に当て、消し飛ばした。さらに動きが止まっていたもう1体にも攻撃を仕掛けた。
ステータスの上では俺の方が上であり、奴はもろに攻撃をくらった。
だが、追撃をする前に他のデュラハンが割り込み、ガードをしてきた。

「これはかなりまずいかもな・・。」
一旦距離を置き、立て直しを図ったが奴らは交互に攻撃を仕掛け、俺にその隙を与えようとはしなかった。こいつらにも自動回復はあるようである程度経つと他のやつと交代してきた。

「だったら、こっちも本気で行くか。龍体接続!!!!」
俺は奥の手を使うことになった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

死んだと思ったら異世界に

トワイライト
ファンタジー
18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。 祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。 だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。 そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。 その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。 20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。 「取り敢えず、この世界を楽しもうか」 この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。

異世界ハーレム漫遊記

けんもも
ファンタジー
ある日、突然異世界に紛れ込んだ主人公。 異世界の知識が何もないまま、最初に出会った、兎族の美少女と旅をし、成長しながら、異世界転移物のお約束、主人公のチート能力によって、これまたお約束の、ハーレム状態になりながら、転生した異世界の謎を解明していきます。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

オタクおばさん転生する

ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。 天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。 投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

許すかどうかは、あなたたちが決めることじゃない。ましてや、わざとやったことをそう簡単に許すわけがないでしょう?

珠宮さくら
恋愛
婚約者を我がものにしようとした義妹と義母の策略によって、薬品で顔の半分が酷く爛れてしまったスクレピア。 それを知って見舞いに来るどころか、婚約を白紙にして義妹と婚約をかわした元婚約者と何もしてくれなかった父親、全員に復讐しようと心に誓う。 ※全3話。

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます

ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。 何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。 生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える そして気がつけば、広大な牧場を経営していた ※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。 7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。 5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます! 8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

処理中です...