謎チート、ファイナライズで成り上がれ！～最強の道もまず一歩～

目覚め

仲間との探索

「よし！じゃあ久し振りに行くわよ～！」
ホルンさんから火魔法を教わってから一週間。俺はその間、練習期間をもらっていた。
「タカフミ、多少はレベル上がった？」
「はい、多少は・・」
嘘です、多少なんかじゃ済ませられません。だが、そんな事予想すら出来ないだろうエリはいつも通り明るく話しかけてきた。
「あ、やっぱりみんな揃ってるわね。まだ時間じゃないのに～」
例の集合場所にはすでにみんなが揃っていた。
「お、2人ともやっと来たか。待ってたぞ。」
「私達が遅れてきたみたいな言い方しないでよ～。みんな早すぎ笑」
「まぁ、そんな事いちいちきにする事もないだろ。さっさと行こうぜ。」
ガロンの言葉で話が一応落ち着き、俺達は今日はEランク用の狩場へと向かった。俺、一応Fランクなんだが・・
「今、タカフミ自分Fランクなのにって思ったでしょ？」
エリが唐突に俺の心を読み、突いてきた。
「えっ！？何で分かるの！？」
「まぁ、長年の付き合い笑？」
いや、まだ会って一週間ちょっとしか経ってないぞ。
「まぁ、合ってるけど・・」
「やっぱり！でも大丈夫よ！私達がいるし！」
まぁ、エリが言うのだから間違いないのだろう。俺とエリは先に入ったメンバー達を追いかけるようにして森に入っていった。
「行ったぞ！ホルン！」
「ファイア！！！」
ホルンさんの凄い連携だった。みんなでそれぞれ戦型を決めているからここまで出来るのか？
「タカフミ、ヒール頼む。」
ガロンが俺のところまでやってきた。彼は盾役なだけあって体力の消費が他のメンバーより多い。
「オッケーです。ヒール」
「ふ～、随分と効くな～。この前覚えたやつのヒールとはとても思えないぜ。」
「そ、そうですか～？」
やっぱり抑えていても効果はかなりあるようだ。
「でも、俺の魔力も少ないんで勘弁してくださいよ。」
そう言いながら俺は回復魔法の欄をチェック。すると・・
[lv99の為、初級魔法は99%、中級魔法は90%、上級魔法が80%、最上級は75％、神話級魔法が70%、究極級が60%削減となっています。なお、詠唱した場合、さらに削減されます。]
・・・レベルボーナスやばすぎだろ。もしかしたら剣技も・・・
「グガァーーーッ！！！」
突然の咆哮に顔を上げるとそこには巨大な熊型？の魔物がいた。？がついたのはサイズの圧倒的な大きさ、さらにところどころ見えるクリスタルのようなものが生えているからだ。

「なっ！？何だこれは！？」
おそらく、ガロンさん達にも予想外の出来事だったのだろう。信じられないくらい狼狽している。
「クリスタルベアール・・何でこんなところに・・」
エリが信じられないという顔をしている。嫌な予感がする。