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目覚め
魔法の勉強
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「で、今日は私が教えるの?」
「はい、お願いします!」
「・・・そんな多くのものに手を出せば、器用貧乏になるわよ。」
ホルンの指摘に思わず、
「大丈夫です、すぐにレベルマックスになるんで。」
と言いそうになったが止めておいた。そんな事がばれたら大変なことになるしな。
「まぁ、そうなんですが・・。そこをなんとか!」
彼女は少しの間黙っていたが、
「分かったわ。あなたの戦闘スタイルに文句をつける権利はないからね。一応教えるけど何がいい?」
「やっぱり使い勝手のいい火魔法でお願いします。」
「火魔法ね・・。なるほど確かに合理的ね。」
「ありがとうございます!」
「簡単には超えさせないけど。」
すいません、覚えた瞬間超えてしまうんで。
「じゃあ、やるわよ。まず魔力の流れは大丈夫なのよね?」
「はい、大丈夫です。」
「それなら簡単だわ。まず、火のイメージをして。」
そう言われ俺は焚き火の炎をイメージした。 ボォッ!!!
そんな音とともに俺の手に炎が発生した。
「アチチチチ!ヒェッ!」
あまりにも熱かったので俺はそれを近くに投げてしまった。
「ちょっと!何やってんの!」
近くに用意してあった水で慌ててホルンさんが消火した。
「すいません・・熱すぎたんで・・」
「まぁ、そうかもね。火魔法を習得してないのに火が手の上にあったら火傷しても不思議じゃないわね。」
「やべっ、そこそこひどいな。ヒール。」
そう言って俺は自身の手に回復をかけたのだが、彼女が不思議そうに尋ねた。
「ん?あなた、やたら回復の度合いが凄くない?最近覚えたのにここまで上がってるってどうなってるの?」
「ま、まぁスキルレベルが上がったからですかね。ははは~」
誤魔化してはみせるがはっきり言って誤魔化しきれてない。
「ふーん。まぁ、それくらいしかないわよね。」
案外うまくいくものだな。いや、そもそもこのチートの内容を言っても頭のおかしい奴としか言われないだろうしな。
そんなことを考えていると、
[火魔法を習得しました。ファイナライズを発動いたします。]
やっぱり発動しました。
「どうした?習得出来なかったのか?」
「いや、習得は出来たぞ。」
「なら、なぜ喜ばない。わざわざ教えてやってその態度はないだろう。」
「はい、すいません。」
やはりこの人辛口だよな。悪い人じゃないとは言われてたけどやはりいい気分はしない。
「じゃあ、私は帰るわよ。」
礼を言う前に彼女は帰ってしまった。
「やっぱ、嫌われてるんじゃないかな?俺。」
1人ポツンと残された場所で呟いた。
「はい、お願いします!」
「・・・そんな多くのものに手を出せば、器用貧乏になるわよ。」
ホルンの指摘に思わず、
「大丈夫です、すぐにレベルマックスになるんで。」
と言いそうになったが止めておいた。そんな事がばれたら大変なことになるしな。
「まぁ、そうなんですが・・。そこをなんとか!」
彼女は少しの間黙っていたが、
「分かったわ。あなたの戦闘スタイルに文句をつける権利はないからね。一応教えるけど何がいい?」
「やっぱり使い勝手のいい火魔法でお願いします。」
「火魔法ね・・。なるほど確かに合理的ね。」
「ありがとうございます!」
「簡単には超えさせないけど。」
すいません、覚えた瞬間超えてしまうんで。
「じゃあ、やるわよ。まず魔力の流れは大丈夫なのよね?」
「はい、大丈夫です。」
「それなら簡単だわ。まず、火のイメージをして。」
そう言われ俺は焚き火の炎をイメージした。 ボォッ!!!
そんな音とともに俺の手に炎が発生した。
「アチチチチ!ヒェッ!」
あまりにも熱かったので俺はそれを近くに投げてしまった。
「ちょっと!何やってんの!」
近くに用意してあった水で慌ててホルンさんが消火した。
「すいません・・熱すぎたんで・・」
「まぁ、そうかもね。火魔法を習得してないのに火が手の上にあったら火傷しても不思議じゃないわね。」
「やべっ、そこそこひどいな。ヒール。」
そう言って俺は自身の手に回復をかけたのだが、彼女が不思議そうに尋ねた。
「ん?あなた、やたら回復の度合いが凄くない?最近覚えたのにここまで上がってるってどうなってるの?」
「ま、まぁスキルレベルが上がったからですかね。ははは~」
誤魔化してはみせるがはっきり言って誤魔化しきれてない。
「ふーん。まぁ、それくらいしかないわよね。」
案外うまくいくものだな。いや、そもそもこのチートの内容を言っても頭のおかしい奴としか言われないだろうしな。
そんなことを考えていると、
[火魔法を習得しました。ファイナライズを発動いたします。]
やっぱり発動しました。
「どうした?習得出来なかったのか?」
「いや、習得は出来たぞ。」
「なら、なぜ喜ばない。わざわざ教えてやってその態度はないだろう。」
「はい、すいません。」
やはりこの人辛口だよな。悪い人じゃないとは言われてたけどやはりいい気分はしない。
「じゃあ、私は帰るわよ。」
礼を言う前に彼女は帰ってしまった。
「やっぱ、嫌われてるんじゃないかな?俺。」
1人ポツンと残された場所で呟いた。
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