転生したいらない子は異世界お兄さんたちに守護られ中! 薔薇と雄鹿と宝石と

夕張さばみそ

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番外編(ネタ)

【茶番】雪夜(5)と三種族デスゲーム大会 中編

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 そんなこんなで、まずキリがイヤそうな顔でサイコロを振った。
 コロコロと転がる賽をヒルシュがオモチャにじゃれる猫のようにパシッと止めたのでやり直しになったが、その結果、6の目が出ていた。

「お。6か。いいんじゃね?」

 そう言いながら、キリはマップの上に置いた駒を進める。
 そして6個めのマスに止まった時、マップ上に光が溢れ、人の姿が現れる。

 そこでロカが力強く説明を始めた。

「鉱族の投影技術の粋を集めて作ってみました!」

 ただの遊びに大がかりだと驚くキリやローゼンの傍でヒルシュがまた、じゃれ猫のように手を出してスカッと通り過ぎていたが、光の中に現れたのは、何故かマグおじいさん(神々しいVer)だった。

 ローゼンとキリは「何故!?」「何でマグ爺!? しかも無駄に輝いてる」と驚いていたが、イリュージョンマグ爺は此方の都合に構わずフガフガ喋り出した。

『勇者キリちゃんよ。よくぞ来たのう』
「何言ってんだ爺さん? つか、喋った……?」

 カタコトで喋るマグ爺さんにキリが戸惑っていたが、そこでロカが注釈を入れる。

「登場人物を新たに考えると覚えるのが手間なので、そこらへんにいた村民の姿と音声を取り込んで脇役を作成しました」
 ロカの言葉にローゼンが複雑な顔を浮かべる。
「それは肖像権的に大丈夫なのか……?」
 華族の国にそんな生々しい事情は無いという事でゲームは進む。

『勇者キリちゃん、この世は魔王サイアンによって暗黒の世界に閉ざされてしもうた……(エコー)』
「マジかよ……。サイアンに支配されるとかザコすぎだろ、この世界……」
『ザコとか言うな……。そこで、勇者キリちゃんに魔王サイアンを倒して欲しいのじゃ……』

 幻影マグ爺はサクサク話を進めてきた。
 しかし捻くれ者のキリが素直にハイと言うわけもなく、予想通り文句を言いだしたのである。

「は? 何でオレが? 戦闘能力の無さがロカとトントンのオレに、あの変態紳士を倒せとかムチャぶりすぎね? 華族界最強のローゼン様とか、樹族界無敵のヒルシュ様とか脳筋組に振れよ」
 脳筋扱いされたローゼンは片手でキリの頭を掴んで締め上げだしたが(そういう所が華族界最強の脳筋)マグ爺は首を振った。

『キリちゃんでなければならぬ……』
「融通きかねーな! つか何でオレ指名なんだよ! オカシーだろ!?」
『勇者キリちゃん、この世は魔王サイアンによって暗黒の世界に閉ざされてしもうた……』
「だからイヤだっつって……」
『勇者キリちゃん、この世は魔王サイアンによって暗黒の世界に閉ざされてしもうた……』

 そこでキリが気づいて雪夜とロカの方を見る。

「おい!? これ、オレが『はい』って言うまで繰り返される系か!?」
「そうです!」
「そうだぞ」

 二人で元気よく頷くと、キリが「やってられっか!」とキレだした。
 だが、キリの短気さも織り込み済みのデータなので、マグ爺はキリのヤル気を煽りだした。

『それがのう、魔王サイアンって近隣の村から人妻を攫いまくるんじゃよ~』
「マジかよ!? え? それ殺すべき存在じゃね?」

 秒で食いつくキリの欲望に忠実な姿を主のローゼンは見なかった事にするように目を逸らしている。
 ローゼンが『私の従者の性癖が耐え難い』と辛い現実から逃避している間にも、勇者キリちゃんとマグ爺の会話は進んでゆく。

『そこで、人妻への愛が重いキリちゃんなら魔王をバチコーンできるかと思うてのう』
「任せろマグ爺! サイアンとか秒でボロ雑巾にしてきてやんよ!」
『素敵! 流石キリちゃん! 抱いて!』
「抱かねぇ! けどよぉ、ほら、ブチ殺すには先立つモンがいるじゃん……? 何とは言わねぇけど、ほら……な?」

 武器と資金を寄越せと指で〇印を作って悪辣な笑みを浮かべる勇者()キリちゃんにマグ爺は朗らかに笑いだした。

『ホッホッホ! 勿論じゃよ! さあ、この初期装備つめ合わせ宝箱を持ってゆくがいい!』

 マグ爺が指をパチンすると、何処からともなく宝箱が出て来てキリの前に落ちた。

「やったぜ! これで大金が入ってりゃあ、仕事辞めて悠々自適な生活を……」
 キリが意気揚々と宝箱を開け、横から雪夜もワクワクで覗く。

 そこには『絹の靴下』と『鉱族を刺した刃物』が入っていた。

 というか、それだけしか入っていなかった。

「……は?」

 キリの視線が宝箱の中身とマグ爺と、超展開に唖然としているローゼンと、いまだに幻影マグ爺にネコパンチしているヒルシュに注がれた後、雪夜の頬を掴みながらロカに詰め寄った。

「おい!? これでサイアンぶち殺せとか何考えてんだよ!?」
「す、すまない、今までに登場した道具を反映させたつもりなんだが……」

 ちなみに靴下は超序盤でローゼンが朝の身だしなみで使っていたもので、鉱族をKILLしかけた刃物はコーラルさんの話でキリがロカの首にアタックした、イワクつきのものだった。

 当然、キリは己の黒歴史の刃物を出されて、ガチギレした。

「上司の靴下はいて刃物だけ持って旅に出ろとかヤベェだろ!? つか、常識で考えて使える武器と金を出せよマグ爺!」
『それでは、ワシは出番が終わったので、これで……(シュルン』
「ちょ、待てよ! コレ渡されたオレに何を期待してんだよマグ爺ィィイイイイ!!!!」

 マグ爺さんは、とっとと退散し、キリのターンは終わった……。

 マップ上のキリの駒は全裸に靴下で、握った刃物を『ベロォ……』と舐めており、どう見ても人妻を攫う魔王と拮抗するレベルの通報案件状態だった。

「ぢぐじょー!」
 キリが涙目で床を叩いていたが、その腹筋破壊力の高い絵面にローゼンは顔を逸らして肩が小刻みに振動するぐらい笑いを堪えている。(ヒルシュは飽きて居眠りしだしていた)
 慟哭するキリの横に居たローゼンに雪夜は意気揚々とサイコロを手渡した。

「つぎは、ローゼンさまのばんです!」
「……あ、ああ。6以外の目を出さねばならぬな……」
 開始から志が低いローゼンに雪夜は首をブンブン振る。

「だめです! ローゼンさまは、キリのジョーシですから、キリよりおおきいスウジをだしましょう! エイギョウショクはスウジがイノチです!」
「……雪夜、すまぬ……。靴下と刃物だけは華族の美的感覚と倫理観で絶対に避けたいのだ……」

 序盤から6避け問題が勃発したが、ローゼンが出した目は、まさかの1だった。

 ホッとした表情で駒を1マス進めるローゼン。
 早くゴールしつつ資産が多い者が勝ちだというのに、全裸靴下を避けて安心しているなど舐めプにも程があると思われる中、マップに再び光が現れ、森の映像が浮かび上がった。

「ここは……雪夜と初めて出逢った場所か……」

 ローゼンが懐かしそうに目を細める中、雪夜そっくりの子供がモヒカンの大人達に虐められていた。
 モヒカン達は雪夜の頭部を指でクルクルしている。

『ゲヘヘヘ! このガキ、生意気なつむじをしてやがるぜ!』
『つむじを指でクルクルしてモリモリに増やしてやんよ!』
『べっ、別にオレらモヒカンだから、つむじがあって羨ましいとかじゃないんだから! カンチガイしないでよね!』

 等と言いながら、雪夜の頭をオシャレにしている下郎どもの姿をロカが解説した。

「全年齢のものなので、刺激的な表現は控え目でお送りしております!」
「え? オレのハダカ靴下は許されてんのに?」
 キリさんのツッコミはさておき、ワルどもによって仮想雪夜の頭が大変な事になっていた。

『アー! ぼくのおりこうさんなオツムがぁ~! うずまきだらけにぃ~!』
「ゆ、雪夜!」

 ローゼンは仮想映像でも雪夜が泣いているのは我慢ならなかったらしく、現実の方で薔薇の鞭を取り出して花蝶までブワーし始めた。すかさずロカが笛をピピーと吹いた。

「閣下! 現実の物理攻撃はダメです! ちゃんと選択肢が出ますので、指差して選んでください!」
「五月蠅い! 早く選択肢を出せ! 雪夜が……雪夜の頭が見る見るうちに芸術的になっていくではないか!」

 そんなローゼンの目の前では映像に『クソガキが襲われています。助けますか?』と表示された。
 ローゼンが誰がクソガキだ貴様殺すぞ系の怒号を放つ中、次に選択肢が出て来る。

『助ける』『野放しにする』と出たが、その文字が判別つくかつかないかの状態でローゼンは『助ける』を光速で押した。

 すると『テッテレー!』という明るい音と共に、場面が切り替わり、モザイクだらけの地面の上で雪夜(仮想)が万歳しながら笑顔で立っていた。

『ありがとう! かっこいいおにいさん! おかげさまで、ぼくのオツムはブジです!』
「雪夜……無事だったか……! そうか、良かった……」

 ローゼンは膝に雪夜(現実)を抱っこして頭を撫でまくりながら、仮想雪夜の無事に安堵していたが、キリは仮想雪夜の周囲がモザイクだらけで放送禁止レベルの惨殺死体まみれなのをロカにつっこんだ。

「……全年齢?」
「全年齢! 5歳から8000歳まで対象だ☆」

 ロカは笑顔で親指を立てていたが、鉱族にモラルを期待するのは間違っていると察したキリは「そ、そっか……」と深く追及せずに会話を終わらせた。

 更に画面には文字が表示される。

『クソガキを迷わず助けた心優しい貴方には、もう一度サイコロを振る特典と、残機を999差し上げます』パッパラー!(勝利のファンファーレ)
「残機!??!」
 ローゼンとキリがロカを振り返ると、ロカは頷いた。

「はい! この遊戯はそれぞれ残機という、命の回数があり、それがゼロになると開始地点に戻されてしまいます!」
 しかしルールの後出しに、当然ながらローゼンとキリがキレまくる。

「先に言え! しかも私の残機が999とか、永遠に死ぬ予感がせぬではないか!」
「ローゼン様が残機999とか本編で死ぬ死ぬ詐欺しまくってる性質を反映しすぎだろオイ! つーか、じゃあオレ、マグ爺から上司の使用済み靴下と、オレの使用済み刃物だけ貰って、残機は貰えてねーから、この状態で魔王サイアンと鉢合わせたら普通に死ぬじゃねーか!」

 そこはヒット&アウェイで一撃も喰らわずにサイアンをキルしていくしかない紙装甲戦法で何とかしてくれという、キリに厳しいゲーム展開となり、ローゼンは主人公クソガキヘルプ特典で二度目の賽振りを行った。

 サイコロは2の目が出たので、ローゼンが駒を進めようとする。
 だが、ローゼンの駒の横に謎のコマがくっついていた。

「……なんだこれは」
 ローゼンはゲームがムチャクチャなので何か危ないものなのかとドキドキしているようだったが、ロカは首を振る。

「雪夜を助けたので、雪夜の駒がついてきます」
「なっ……!? 雪夜……? そなた、雪夜だったのか……」

 さっきまで駒を不審な目で見ていたローゼンは手首を風車のように華麗に回転させ、オプションの雪夜の駒を慈愛の眼差しで見つめ出した。
 そんなローゼンに彼の膝の上のリアル雪夜がローゼンの腕を叩く。

「ローゼンさま! ぼくはここにいます!」
「ああ、そうだな……。本物雪夜と、仮想雪夜……雪夜がこんなにも立派に増えてくれて、私は嬉しい……」
 目元を拭いながら感慨に耽る攻。

 どういう視点の喜びなのか不明だが、人生ゲームで子供が増える度にピンが増えていくようなスタイルでお送りしている人生遊戯は、次のマスでローゼンの城の玄関が映し出された。
 そしてテロップが出る。

『特に親しくない間柄同士で集まった社交辞令まみれの飲み会で疲れて帰ってきたら、玄関にクソガキが待機していました』
「誰がクソガキだ。誰が」

 ローゼンがキレだしたが、ローゼンの帰りを満面の笑みで喜ぶ雪夜が映し出された瞬間にローゼンは「……許す」と満更でもない表情で手の平を返した。

 そこに『クソガキをかわいがる』『クソガキをぶっとばす』という、対極の選択が表示される。

 選ぶまでもなかろう……とローゼンが『かわいがる』に指を伸ばしかけた瞬間、飽きて寝ていたヒルシュが寝返りをうち、その角が映像の『ぶっとばす』に触れた。




→続
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