第1王子に一目惚れされて困ってます！！！

女神

俺とクローラル、そして妖精たちが和やかに話していると








「妖精たちと話ができるなんて珍しいですね」






奥から凛とした声が聞こえてきた




そこから現れたのはとてつもない美女だった





（綺麗……）


綺麗な緑色をした髪がとても印象的で、とても穏やかな表情をしていた



すると、その人は俺の方に近づくと一言


「初めまして、蒼空さん」




「え、、？」

（どうして名前を知ってるんだ？？）




「失礼しました。挨拶が送れました、私はシュタノールという者です」




（シュタノール？？どっかで聞いたような、、？）




俺がうーんと頭を捻らせていると



『おっ、シュタノールじゃーん。やっほー！』


「その声はクローラル？」


『そだよー』


『あ、そうそう！蒼空！この子がシュタノールだよ！』



そこで俺はクローラルとの会話を思い出し、はっとした



「え、もしかして、シュタノールさんって女神様、、？」


『そ！ていうか、女神に様とかつけなくていいのに～』


「え、でもそれはさすがに、、」


「いいですよ。シュタノールって呼んでください」

女神様はそう言うと微笑んだ


「あ、わかりました。」


「それからクローラル？姿を現してください」


『あーい』


そう言うと、どこからかクローラルが出てきた


「び、びっくりした」


「あ、びっくりした？？ごめんね～」


「それにしても、クローラルが自らここに来るなんて珍しいですね」


「確かにそうだね」


「なにかあったんですか？」


「実はね…」





そう言って、今までの経緯をシュタノールに説明した







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「………………」














長い沈黙の後、





はぁぁ、、






シュタノールが大きなため息をついた




「ばかなんですか？」





「う、ごめん。」

めずらしくクローラルがしゅんとしている




「蒼空さん、いや、いまはシエルですね。この度は、クローラルのせいでこんなことになってしまい本当に申し訳ありません」


そう言ってシュタノールは深く頭を下げた


「え、え！？、シ、シュ、シュタノール！？僕は大丈夫だよ！？と、とりあえず、頭を上げて！？」


「しかし、、」



「いや、ほんとに気にしてないから！！！いや、ちょっとは気にしてるけど、俺は、ただのんびりと暮らせればいいし、貴族とか正直、ちょっとめんどくさいなーとか思ってたし？？だから、大丈夫！！！全然問題なーし！」

すると、シュタノールは頭を上げて、少し困ったように


「優しいんですね、、」

と一言。




どこか、哀しそうな顔をしていたが俺は気にしないことにした。






すると、お調子者のクローラルは




「でしょ！？蒼空は優しいんだよ～！！めっちゃいい子！！僕の彼女にしたいくらいだよ～」と




「クローラル？俺、男な？」
（本当になにを言ってるんだか、、）





「はいはい。知ってまーす」

そう言うと口をとんがらせ、そっぽを向いた






シュタノールはというと、そのクローラルの様子を見て呆れているようだった