【かんけつ】ながれ星のねがい

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　つぎの日の夜、二人がながれ星の一つとなる時間まであと少しとなった。二人はながれ星としてながれるよていの時間の直前まで手をつないでいた。大切なたった一人のかぞくと一生会うことができないかもしれない、もしかしたらしぬかもしれないそういうきょうふが二人の中には立ちこめていた。

　しばらくして二人がながれ星になる時間になった。兄と弟はほぼ同時にながれ星になった。ながれ星になる直前に「同じ海にとびこんでもういちど兄弟で会うこと」をやくそくしてからだ。少し先に行った兄を弟はそのままおいかけていく。

　しばらくながれていると『ドン』と音がして体が何かつめたいものにつつまれたのがわかった。体が少しずつ小さくなっていき、うごかなくなっていく。そのことから今いるばしょが海だと考えた。体が小さくうごかなくなっていくのは、ほうせきにかわっていっているからだと考えたのだ。じっさい、兄はひすいというふかみどり色のほうせきに、弟はラピズラズリというこい青色をしたほうせきになった。兄弟は海に入ることができたことにあんしんした。でんせつが正しければ、兄弟でもういちど会うことができるからだ。